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【保育フォト】大きくなったでしょ


晴天に恵まれた 発表会。
子どもたちも 保護者も 職員も、みぃ~んな お陽さまのような笑顔で、
会が始まります。
 
ピアノの音にのって、異年齢グループの三兄弟で 手をつないで入場。
年長さんと手をつなげることが 嬉しくて仕方ない
といった様子の、年少さん、年中さん。
舞台の中央で、三人そろって お辞儀をして、それぞれの席へ。
緊張しながらも、
年少さんや 年中さんの背中を、そっと押して エスコートする年長さん。
本当に、優しさあふれる 立派な お兄さん・お姉さんになりました。

全員そろったところで、年長組さんが創ってくれた
♪わくわくのうた♪ を。
どの子も嬉しそうに、楽しそうに、幸せそうに歌います。
その歌声と笑顔が、会場の空気を 温かく和やかなものに。
 
最初の発表は 23人の年少組さん。『はらぺこあおむし』をオペレッタに。
実は 年少組さん、4月から『はらぺこあおむし』を
絵本・紙芝居・歌・ぬり絵・制作・ペープサートと あらゆる活動で、
ず~っとずっと楽しんできたのです。
蝶の羽根を作ったら、もう じっとなんて していられない
一人ひとりが、思いおもいに作った ペープサートや絵も使い、
すっかり覚えた歌に合わせて、
『はらぺこあおむし』の 始まり はじまり~。

ちっぽけな卵~小さな青虫~ふとっちょ青虫~さなぎ~蝶へ
と成長していくストーリーが、そのまんま
年少組さんたち 一人ひとりの成長物語に見えます。
蝶になって テラスへと飛んでいく背中からは、
「もうすぐ 年中組になっちゃいま~す」という声が
聞こえてくるほど「大きくなったなぁ~」と三人の担任。
 
二番手は 超ど緊張しい集団の 年中組さん24人。
でも、運動会でしっかり自信をつけたから 大丈夫!!
と思っていた担任二人。ところが、「みんなに見てもらうよ」
と話した途端、ほぼ全員が 顔面蒼白全身硬直。
「えぇ~そうなのぉ~」と 膝が折れる担任。
けど、途方に暮れている暇などないならばと、4月から毎日
クラスで続けてきた『発表広場』を 形を整えて見てもらうことに。

しかし これがまた難問。
だって自分が聞いてほしいこと・見てほしいことを
各々が好き勝手に発表してきたのですから。その内容は、
経験談や休みの日の報告、作品や拾った物、なぞなぞ・回文etc.
と集約不可。
それでも どうにかこうにか… 半ば無理やり、人形劇・よさこい・
ニュース・フラフープ・手品のグループにまとめ、いざ本番。
 
歌い続けてきた ♪畑のポルカ♪  の替え歌、
♪ドキドキするけど 力を合わせて頑張ります♪ で登場し、堂々と発表
一人ひとりそれぞれに、自分の発表をしているのに、
なぜか クラスとしての一体感にあふれます。
たくさんの歓声と拍手をあびて 退場してきた 年中組さんたち。
予想通り、やりきった感で。腑抜け状態で。いまにも倒れそう。
大丈夫かぁ~。でも どこか にやけてもいて…
年長組への階段、上っちゃったね。
 
最後はもちろん 25人の年長組さん。
仲が良かったみんなが、このごろは ケンカばかり。以前のように
仲良くすごすためにはというテーマの創作劇。
訴えたメッセージは、優しさ・親切・楽しむ気持ち・協力そして
友だちを “大好き”と思う気持ち。
一年間の 子どもたちの心の動きが、そのまま 組み込まれています。
 
カッコイイ姿を見てもらおうとは思うものの、どうしても
恥ずかしさとテレがついてまわり、台詞を忘れたり、早口になったり。
声が小さくて聞こえなかったり、動きを忘れたり。
関係のない動きをしたり、ふざけてしまうことも。
「フー」っと、深いため息がもれる 担任二人。
 
そんな 年長組さんを支えたのは、保育園中の子どもだち。職員たち。
リハーサルをするたびに見に来てくれ、
何度となく 惜しみない拍手を贈ってくれ、同時に、
手厳しくも温かい、ストレートな感想を聞かせてもくれるのですから。
いつの間にか乳児さんたちが、 劇の歌を覚えて歌っていたり、
動きを真似してくれたりと、「みぃ~んなが楽しんでくれている」
という実感が、カッコイイ姿を見てもらう力に。
 
いざ 本番張りのある声と テンポの良さに引き込まれ、
あっという間に エンディング。
集めた ‟魔法のかけら” を組み合わせると ハートの形に。
そのハートの上に手を置き、重ね合わせる子どもたちの
「なんだか 温かいね」の台詞が響くと、
見ている人 みんなの心が ポッと…
そうやって ずっとみんなを温めてくれてきたよね。
小学生に なっちゃうね。

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