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【保育フォト】虹色のヒヤシンス


11月の初め、ヒアシンスの水栽培を始めた 年少組さん。
根がしっかり張るまでは、暗い所で育てなければなりません。
そのため、鉢には黒いカバーをかけています。
毎日のようにそのカバーをはずして、変化を確認する
23人の子どもたち。
 
ある日、根が伸びてきた球根の姿を見て、
「なんか トゲトゲのお魚みたい」と言う子が。
すると それを聞いていた友だちが、
「トゲトゲのお魚は フグでしょう」と。
そこで 真実を確かめようと、魚の図鑑で調べだした二人。
えぇ~と、3歳児クラスでしたよね。

「あ~ これだ~」「センセー なんて書いてある
「ハリセンボンだって、フグの仲間って書いてあるよ」
と答えると、「フグのお友だちか~」と 妙に納得。
 
でも、いつまでたっても 根が伸びない球根が一鉢。
「なんでこの子だけ 根が伸びないんだろう」と
首をかしげる子どもたち。
「ねぼすけなのかもね」と言う三人の担任の返答に、
「そうなんだぁ~???」と 。
 
年末年始の休みが明けて、久しぶりに ヒアシンスとご対面。
すると どの鉢のヒアシンスも、しっかりと根をはっていて、
区別がつかないほど。
それを見た子どもたちから、「もう ねぼすけいなくなったね」と。
 
鉢の水を替えるのも、自分たちで。
根を傷つけないように、そ~っと そっと。
まるで、大切な人と 向き合っているかのように。
生長を楽しみにする気持ちって、慈しみの心なんだね。
 
花芽が出てきて、いよいよ 開花への期待は高まるばかり。
「何色の花かな」と言う担任の問いかけに、
「ピンクじゃない」「紫がいいなぁ」と盛り上がるなか、
「虹色じゃない」と言う子が。
 
そうだよねぇ~。
きっときっと、年少組 みぃ~んなの愛情と期待、
全部をまぜこぜにして、虹色に花開くよね。

一人ひとりの笑顔のように。

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