【保育フォト】見守り
庭であそぶ 2歳児クラスの子どもたち 23人。
三輪車にまたがり、地面を蹴って 前に進むことを楽しむ子が。
見守る 5人の担任。
しばらくすると 足をペダルに。
すると地面のデコボコも手伝って、ふとした拍子に 三輪車が後ろに。
「あれっ?」と 思いながらも、足に力を入れ ペダルをこぐと、少し前へ。
足の力が緩むと また後ろへ。
後ろ… 前… 後ろ… 前… とくり返すばかり。
その場からは 全く移動していないのだけれど、それでも 動かせることが
とっても楽しそう。
砂のプリンを荷台に乗せちゃったりして 1時間以上は乗っていましたから。
“偶然”が “思いがけぬ嬉しさ”をプレゼントしてくれることって、
結構ありますよね。
だから大人は、むやみに あそびを手伝いません。
だって大人が手伝った瞬間、“偶然”は起きなくなりますから。
畑の観察を楽しむ 子どもたちも。
小さなピーマンをみつけて「カボチャみたいな形だ」と賑やか。
そのなかにあって一人、じぃーーーーーっと おじぎ草をみつめる子が一人。
その背中からは「この葉っぱ見たことないぞ、何だろう? 」
「触ってみたいけど、畑に植えてあるから 触っちゃいけないんだろうなぁ」
「でも触ってみたいなぁ~」という声が聞こえてきます。
その声を 聞き取ってしまった担任。
つい、「触ってごらん」と声をかけてしまいました。
普段は あえて言葉をかけず、
子どもが自ら動きだすまで、待つことを心がけているのに。
でも、黙って見守り続けることは、案外に至難の業。
めったに後押しをしない担任の言葉に、意を決して指先でつついてみると…
「うわぁ 動いた!」と驚嘆し、
すぐさま友だちに「ねーねー、これ ちょんちょんしてみて!」と。
ふぅと 笑顔になる担任。
あれこれ思いを巡らせながらも、“つい”漏れでてしまった一言は、
子どもの思いを支える “見守りの言葉かけ”となるのですね。