プツンと糸が切れるとき
がむしゃらに頑張って頑張って頑張って頑張って頑張り続けた人が、ある日 急にプツンと糸が切れたように"もう無理だ"となる。心が折れたとも言うような、そんな状態。
頑張れども頑張れども、周りの期待に応えられないと感じたり、自分の理想に届かなかったり、結果に繋がらなかったり…。
もっと頑張らなくちゃとか、自分は○○みたいに頑張れていないとか、そんな思いが、自分をどんどん追い詰めていく。そうしてある日、急にプツンと糸が切れてしまう。本当に急に。もういいや、と。もう頑張れない、と。
"必死に頑張っている"というわけでもなかったり、特に何も考えていなかったりすると、糸はピンとテンションをかけられることもなくゆる〜く張られていて、自分でハサミを入れない限り切れることはあまりないだろう。
しかし、常に歯をくいしばるようにして周りも見えなくなる程がむしゃらに頑張っていると、糸にグッとテンションがかかり、引きちぎられるように細くなり、やがてプツンと切れてしまう。
怖いのは、いつ切れるかわからないということだ。
数分後かもしれないし、明日かもしれないし、案外保って1年後かもしれない。それは自分にも予測できず、急に訪れるのだろう。
ある日急に切れてしまったら?
中には結び直して涙で濡らし、より強固にできる人もいるだろうが、大抵の人はバタコさん的な存在に新しい糸を用意してもらわなければならない。
つまり、新しい糸ができるまで休憩だ。戦うのは他の人に任せてしばし休憩だ。アンパンマンにだって、戦えない時があるんだし。
そうして、新しい糸はどんな素材の糸にしようかな。何色の糸にしようかな。なんてじっくり考えるのもいい。
糸がプツンと切れる。自分の中で何かが音を立てて崩れる。心がぽきっと折れる。そんな表現をされるような状態。
『頑張らなくちゃ』も、いき過ぎると時に破滅へ向かってしまうことがあるということだ。『頑張る』のキャパシティは人によって様々で、同じ事柄でも頑張り度を他人と比べてはいけない。
比べてしんどくなるメンタルの時に、比べてはいけない。
その前に、糸が切れるほど頑張った自分をどうかねぎらっていただきたい。
サポートとても嬉しいです。凹んだ時や、人の幸せを素直に喜べない”ひねくれ期”に、心を丸くしてくれるようなものにあてさせていただきます。先日、ティラミスと珈琲を頂きました。なんだか少し、心が優しくなれた気がします。