7)お父さんの死後の手続きは
お葬式の翌日、わたしは代金の精算のために出かけました。
この時、母に指令を受けていました。
「仏壇、頼んできて」
でした。
いらん、ゆうてたやん…。
精算は簡単で
今まで会ったことのない人と世話人さんとが待っていました。精算部門の人です。料金は、お花代とタクシー代を除いては、打ち合わせで決まった通りでした。
現金を渡して、数えてもらいます。ちゃんとあるかな、ドキドキです。
無事、支払いが終わり、領収書を受け取りました。加えて、お花代の領収書というものをくれました。お花代をもらったら、これを渡してくださいとのことです。なんと行き届いていることか。
お仏壇の相場は謎
お仏壇をお願いしたいと言うと、とりあえずカタログをもらって帰ることになりました。母が気に入ったものがあったのですが、40万円と言われて笑いました。
カタログに載っているものは最低でも30万円はするとのことです。無理だと言ったら、「ぶっちゃけ、いくらなら出せますか?」とぶっちゃけられたので、10万から15万くらいっと母が答えると、結果、税込16万円ということになりました。
手続きの量はなかなかに
話が前後しますが、精算の時に、葬儀社が用意した「ご葬儀後のお手続き」という一覧表をもらいました。
世話人さんが、まずすることは年金事務所への電話です、電話して、必要なものを聞いてください、と教えてくれました。
あと、火災保険の名義もすぐに書き換えておいてください、とのことでした。
他の手続きについても一覧に書いてあるので、ありがたいことです。
「ご葬儀後のお手続き」というA4の紙には、いろいろと書いてありました。これらはネットで探せばすぐに出てくる情報ですが、念のためにこの記事の最後に書いておきますね。
さらに、家の名義や銀行口座の手続きなどをしてくれる事務所を紹介してくれました。司法書士さんなどの専門家がいる事務所です。
ここの系列なので安くしてくれるんですよ、と世話人さんが示したリーフレットには8万2千円と書いてありました。「(別途実費)」とも書いてありました。
安くなってこれかい?
銀行口座については、ひとつあたり5万円と書いてありました。うへー。
家の名義変更の相場は、おおよそ10万円くらいとのことです。
とはいえ、これらは後回しに出来るので、とりあえず急いでやらねばならないことを教えてもらえて、よかったです。
こういったことを書いた書類などを一括管理出来る専用のクリアホルダーをいただいたのですが、これまた便利なものでした。
死亡届のコピーも3枚入っていました。A3サイズなので、ありがたかったです。
さてさて。まずは年金事務所に電話をかけるところからです。
法的なことや金額・手続きの詳細については、わたしの場合でしかないので、ご了承ください。(全13回)
【シリーズ:お父さんが死んだ後】でした。
イラストは「みんなのフォトギャラリー」からお借りしました。夏と言えば子どもの頃は父が作ったかき氷でした。
以下、「ご葬儀後のお手続き」に書いてあることを並べておきます。
●銀行・ゆうちょ銀行・JAバンク等の預貯金(普通・定期)
●クレジットカード等の手続き
●生命保険・火災保険等、保険会社への連絡
●(上記については)各窓口に電話で必要書類を確認
●市・区役所等での手続き(抹消手続き)
●1 国民健康保険加入者 保険証の返却(役所健康保険課)
後期高齢者受給者証の返却
→葬祭費(埋葬費)の申請
2 介護証・介護手帳の返却
3 医療費助成受給者 医療助成受給者証・医療証の返却
4 被爆者援護資格認定書所持者 認定書返却
5 障害者手帳所持者 手帳の返却
6 児童手当、特別給付、児童扶養手当、特別児童扶養手当の受給者 受給者の変更又は喪失の届出
7 世帯主変更の届出
8 公営住宅入居者 世帯員変更の届出
9 印鑑登録者 登録証(カード)返却
10 マイナンバーカード 返却
11 国民年金加入者又は受給者(青色の手帳)
死亡一時金・遺族基礎年金・未受給の年金などの請求手続き
役所年金課、又は社会保険事務所----抹消手続き、振込先の変更
12 厚生年金加入者又は受給者(オレンジ色の手帳)
死亡一時金・遺族年金・未受給の年金などの請求手続き
社会保険事務所(ねんきん事務所)--抹消手続き、振込先の変更
TEL→必要書類の確認→予約
13 企業年金・共済年金・船員年金・軍事恩給等は各窓口へ電話連絡
年金は後払いです。
(12月・1月分→2月15日支給予定)
●会社勤務の場合
1 返却する物:会社の資料・社員証・社員バッチ・鍵・健康保険証など
2 提出する物:死亡届など提出
3 確認が必要な物:死亡退職金、最終給与、財形・社内預金、団体生命保険、企業年金、健康保険の葬祭費(埋葬費)、労災保険
●個人名義の財産の名義変更
1 土地建物等不動産の名義変更:司法書士へ依頼
2 有価証券(株券、債券等):証券会社等へ依頼
3 自動車・自動車保険:自動車販売店等にて名義変更手続き
4 公共料金(電気、ガス、水道、電話)引落し口座変更・名義変更手続き
5 借地・借家 借主等へ連絡
以上です。
とにかくたくさんありますね。わたしの場合、公共料金の口座変更等はすでに終わっていたので、ちょっとだけ負担が軽かったです。
どの手続きでも、まず電話で必要書類などを確認することが一番大切でした。ホームページの情報にプラスαがあったりしたので。