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1)お父さんが入院した
家には帰れないとな
脳梗塞で入院した父は、意識はあるものの、何も言えないし手足の反応もない。今は点滴で命をつないでいる。だから家には帰れない。いつ死ぬかも全く見当がつかない。
こんな主治医の言葉を聞いた帰り道で、わたしはお葬式の段取りを考えていました。
何事も気が早すぎると言われ
気が早いというより、計画を立てないと落ち着かない性格なので、やってくる日に備えて準備しておきたかったのです。
幸い母が、父が死んだ時のために互助会に入っていました。だから早速、父が死んでからのことを相談しようと出かけました。
なりゆきでお葬式
母の方針で、お葬式はせず、いわゆる直葬と言われる方法を選ぼうとしました。すると、母が入会しているプランでは「葬儀なし」にすると今までの掛け金は使えないと言われてびっくりしました。
結局、一番簡素なお葬式を選んで、何もかもを最低料金にして、しかし掛け金を全部使っても足りないということになってしまったのです。
怒る母に何も言えず
母は「葬儀なし」でもいいと言われて入会したのに、と怒っています。でも余分にかかる費用を母の貯金から出してもらえることになったので助かりました。
なにせわたしの貯金は6万円しかないのです。見積もりで、掛け金以外に出さないといけない金額は10万4千円でした。掛け金は23万4千円あったので、総額は33万8千円もかかることになってしまったのです。
お葬式をしなくてはならなくなったのは、わたしが見積もりを取りに行ったからだということで母に怒られました。よく「3社から見積もりを」と言われますが、実際にはわたしには難しかったです。
安いお葬式高いお葬式
父のお葬式が終わってから、新聞の折り込みチラシに「家族葬」と書かれたものがよく入っていて、母はわたしの目の前にいつも並べます。
チラシによると5万円から、などと書かれています。う…。
でも「5万円から」と書かれたチラシのセット内容を見ると、足りないものがあるので、5万円では済まないということがわかります。
とはいえ、こういうところで見積もりをとっていれば、もっと安かっただろうと思います。
納得できる形を
互助会に入っていた大手の葬儀社だから助かったということが、父が死んでからいくつもあったので、無駄に高いわけでもなかったと、今なら理解出来ます。
いろいろありましたが、自分が元気な時にお葬式の見積もりを取っておくのが良いような気がします。「終活」とはこういうことかと思いました。
法的なことや金額・手続きの詳細などについては、わたしの場合でしかないので、この点はご承知ください。
【シリーズ:お父さんが死んだ後】でした。(全13回)
イラストは「みんなのフォトギャラリー」からお借りしました。茶柱が立っています。なにかいいことがあると嬉しいですね。
このシリーズでは、「ぼて猫@スタジオきゅう」さんのイラストをお借りすることにいたしました。どうぞお楽しみに。
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