見出し画像

親にとって子どもはいつまでたっても子ども、だったとしても。

さっき母と喧嘩した。久しぶりに、周りの空気が悪くなるぐらいの言い合いだった。思い返しても腹が立つ。


わたしには30代前半の姉がいる。彼氏とは長く付き合っていてお互い結婚を考えているのだけれど、なかなかタイミングが合わないようだ。それは、2人とも多忙を極めているがゆえに、常にスケジュールが詰まっているのが原因らしい。入籍するには、両家へ挨拶したり顔合わせの日程を決めたり、いろいろな段階があるので、2人にとってはスケジュール調整の難易度がかなり高いようだった。

そういう話は姉から何度も聞いているし、今は難しいと思っているなら、然るべきタイミングを本人たちで見極めればいいだけ、とわたしは思っている。




それでだ。ここ数ヶ月、母が姉に『いつ結婚するのか』とよく聞いているのだ。姉がいない時にはわたしに『お姉ちゃんから結婚の話聞いてる?』と。「忙しいみたいだから、もう少し先なんじゃない?」「結婚は2人ともしようと思ってるらしいよ」と何度も何度も言っていたんだけど。もう、口を開けばずーーーーーーーーっとその話ばっかり。ねぇ、マジでなんなの???

曰く、“最近おばあちゃんの体調が芳しくないから、彼氏を見せるだけでもしてあげてほしい”、とのこと。


わたしは薄情者なのかな。祖母や母の気持ちは理解できる。でもさ、結婚ってそんなに幸せなことなのかな。いや、幸せなんだけどさ。でも結婚したら安心とか、子どもを産むのがうんぬんって。もう、ほんとにやめない?

『親にとって子どもはいつまでたっても子どもなの』
『心配してるのよ』
『妊娠はしたい時にできるものじゃないから』

なんて思いやっているようなセリフで、自分の願望をカモフラージュするのはやめてくれ。



そんでプツっと切れてしもた。

「おばあちゃんが連れてこい、っていってるの!?」

『は!?おばあちゃんが”連れてこい”、なんて言い方するわけないでしょ!?そんなあんたみたいに乱暴な言葉は使わない!!おばあちゃんは会いたいなって言ってるだけ!!』


いや。言い方の話してんじゃないのよ。そして、おばあちゃんが急かしてないなら、お母さんはなおさら黙ってて、と言い合いをぶちかましてしまった。


でもやっぱり、どんな理由があっても、結婚や出産は本人たちが納得の上で決めなければならないと思っている。もし、おばあちゃんが生きているうちにと思うなら2人が話し合いを持つべきだ。家族であっても我々は外野でしかない。


母は何事も、“いうだけタダだから、自分がしてほしいことはしてほしいと言う”というスタンスらしい。しかも自分が産んだ娘だから、なおさら言葉にしてもいいと思っている。

この態度に毎回腹が立つのだ。わたしは自分が結婚したくてした。母がこの選択を反対したとしても、駆け落ちでもなんでもすればいいと思っていた。母に祝ってもらうために結婚するわけじゃないから。だから、姉のことは姉がすべて決めればいい。こんな大事なことは本人が責任持って決めるべきだ。



言い合いのあと、空気がもどらないまま外出した。きっと帰宅後は、なにもなかったかのように会話するんだと思う。親子だからこんなふうに言い合っても仲直りできるけれど、親子だからこんなケンカが起きたんだわと思いながら怒りを鎮めている。

母よ。頼むから、子のゆくすえを静観してくれ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?