怒りの悪影響を周囲に及ぼさない人になりたい(『論語』雍也篇)
今回取り上げるのは『論語』雍也篇からの名言。
魯という国の君主(哀公)が孔子の弟子について質問した際、若くして亡くなった顔淵の素晴らしさについて、孔子が語った言葉です。
顔淵とは顔回とも呼ばれる賢人で、孔門十哲(孔子の門下生の10人のすごい人のこと)の一人に数えられます。
清貧な暮らしを送り、徳の高い素晴らしい人でしたが、32歳の若さで亡くなったために、孔子は慟哭したそうです。
あの孔子先生が嘆き悲しむほどですから、どれほど将来を嘱望されていたのかが伝わってきますね。