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【レビュー?】一蘭が好きすぎる話

 好きな食べ物として、ラーメンを挙げる人は結構多いかと思う。
 実際沢山のラーメン屋があり、ラーメン激戦区なるものもあちこちで見られる。チェーン店にしろ個人店にしろ、ここのラーメンが好きというお勧めを答えられる人も少なくないのではないだろうか。
 なぜこんなことを書いているかと言えば、私がラーメン好きだからである。特に『一蘭』のラーメンが本当に大好きで堪らない。

 という訳で、今回は私の一蘭への熱い思い……もとい、紹介とその良さを書いていきたいと思う。とにかく本当に美味しいんですよ一蘭!!

【一蘭とは】

 正式には『天然とんこつラーメン専門店 一蘭(いちらん)』というそうで、福岡発祥のラーメンチェーン店である。
 白濁した豚骨スープに極細のストレート麺を合わせた豚骨ラーメンのことを「博多ラーメン」と言うそうだが、この一蘭のラーメンも該当している(とは言えスタンダードな味とはまた違うらしい)。

【お店の特徴】

 一蘭のお店の特徴として有名なのは、やはり「味集中カウンター」「オーダーシステム」なのではないかと思う。
 一蘭には元々テーブル席がほぼなく、基本的にはこの味集中カウンターというカウンター席へ案内されることとなる。このカウンター席は両横を衝立で仕切っており、ラーメンが提供されると目の前の簾が下がる。両隣の人もお店の人も気にせず、目の前のラーメンに集中することができるという、とても画期的な形態なのである。
 このお蔭で私のような女性一人客でもふらっと立ち寄れるし、周りのことも何も気にせず美味しいラーメンに舌鼓を打つことができる。

 その環境を更に加速させるのが、これまた画期的なオーダーシステムである。一蘭では専用のオーダー用紙があり、これに記入することで味の濃さや麺の硬さ、トッピング等の7項目を選ぶことができる。つまりは自分に合わせてカスタマイズできる仕組みという訳である。
 しかも一蘭では、とにかく注文のために声を出さなくても良いようにさまざまなシステムが使われている。先に券売機で券を買う仕組みなので注文時に話す必要がなく、席で券と用紙を差し出すだけで注文が成立する。水も各自の席に蛇口とコップが一緒に備え付けられているので、自分で好きなように飲むことができるのが嬉しい。

 更に追加注文をしたいとなった場合でも、割り箸の袋に追加注文のための記入項目が付いており、これに記入して呼び出しボタンを押すだけで注文ができてしまう(そのタイミングで現金を渡す仕組み)。
 また、券売機で事前に替え玉の券を購入していた場合は「替え玉注文システム」を利用することができる。これは注文受付時に兼と引き換えに替玉プレートを渡されるのだが、それを呼び出しボタンの上に置くだけで注文が完了するというものである。そうするとチャルメラが鳴り、すぐさま店員さんが回収に来て素早く替え玉が用意される。
 細麺だと女性でも替え玉したくなるものだと思うが、替え玉をお願いするのが恥ずかしいと思う人にとってこのシステムは最高なのである。

【コロナ禍の一蘭】

 ここまでで気付く方も居られるかと思うが、この味集中カウンターやオーダーシステムの仕組みは、正しく飲食店におけるコロナ対策の理想のようなものと言っても過言ではない。
 カウンター席なので対面して座ることもなく、仕切りもある。最初から最後まで一言も発さずに対応することができるので、友達や家族と一緒でも限りはみんな黙々と食べるだけである。沢山の人が居ても店内は静かというのはよくあることで、席の回転率も良い。

 最近行った時には出入り口の消毒液の完備は勿論のこと、テーブルの消毒や換気にも力を入れているそうなので、このご時世に一人で外食に行かれるのであれば私は一蘭を心から勧めたい。

【ラーメンの特徴】

 一蘭のラーメンの特徴として真っ先に挙げられるのは、やはり「とんこつ特有の臭みがほぼないスープ」なのではないだろうか。私は元々独特の臭いが苦手でとんこつが好きではなかったのだが、濃厚なのに匂いに癖のない一蘭のスープがあまりにも美味しく、癖になって大ハマリしたのだった。
 ちなみにこのとんこつ臭、苦手な人は苦手であるため好き嫌いが分かれるそうなのだが、それがないことで苦手な人の間でヒットしたことが全国展開できた理由なのだとか(逆にそれがないことが原因で王道の博多ラーメンとは言えないらしい)。

 また、一蘭といえば「秘伝のたれ」も有名である。
 唐辛子を基本に三十数種類の材料を調合した熟成ダレなのだが、これが良いアクセントになる。用紙で分量を選ぶことができるので、辛いのが苦手な方でも丁度良い味を探しやすいのも嬉しい。
 ちなみに私はあまり辛さが得意ではないので、大体二分の一にして注文している。そして辛いけど旨い!となりながらスープを飲み干し、水を沢山飲んだのに店を出てから喉が乾いて仕方なくなるという悲劇に見舞われる。このようにならないように、上手く調節をして頂ければと思う。

 麺にも勿論こだわりがあるそうで、独自ブレンドした小麦粉をその日の天候・気温・湿度を考慮し、毎日違う配合で製麺し熟成させているとのこと。この麺も美味しくて、大体私はいつも替え玉をしている。
 細麺は麺硬め派が多いように思うが、一蘭も硬めが一番美味しいと個人的には思っている(替え玉の券を先に買っている場合、用紙に書いた麺の硬さで替え玉も提供されるため、違う硬さで食べ比べたい場合は要注意)。

【余談:私のハマり具合】

 完全に余談なのだが、私が如何にハマっているのかを少し語ってみる。
 そもそもの発端は九州出張だったが、私は一度で良いので一蘭に行ってみたいとずっと思っていた。理由はその独特のシステムを体験したかったのと、いろいろカスタムができるということだった。
 実は私、大の野菜嫌いで野菜類の大半が苦手である。ラーメンのトッピングだとしてもなるべく食べたくはなく、それが原因で野菜たっぷり系はやむを得ず断念している程である。一蘭なら嫌なものは最初からなしを選択できるため、その点でも歓喜することとなった。

 そうして癖になる味に見事大ハマリし、女性でも気兼ねなく一人で入れるところにも惹かれ、私の一蘭通いが始まった。
 立ち寄れる場所にあった時は大体そこで食べたし、出張で九州に行けた時も必ず食べに行った。短期間で一番食べたパターンとしては、出張で九州に到着してからの二泊三日の間に5食一蘭というのが挙げられる。具体的には到着した夜に一蘭→翌日の昼に一蘭→夜も一蘭→更に翌日昼に一蘭本社総本店→最終日の帰りの空港でまで一蘭というコースだった。わざわざ一度本店に行っている辺りに、私の熱意が炸裂している気がする。
 どんだけ食べてるんだ私……でも一蘭が好き!!!

【通販の便利さ】

 ちなみにこの一蘭、お店でお土産としてセットを購入できる。
 しかも何と通販もある。それもこうしたセットの場合は「釜だれとんこつ」や「ちぢれ麺」等、店舗では味わえない種類もあるので一蘭好きには用チェックである。秘伝の赤い粉も缶で販売されているので、単体で欲しい方のツボを押さえているなとしみじみ思う。
 公式サイトからも注文できるが、自分で買ってみた感想だと結構発送までに時間が掛かり、待つ期間が長いケースが多かった。実はAmazonでも買うことができ、こちらの方が到着までの日数も少ないケースがあるので、すぐ食べたい方はこちらの方が良いかもしれない。

 とは言え家で作るラーメンは味が違う気がする!という理由で距離を置く方も居られるかもしれないが、作り方を守ればお店と同じ味を楽しめると個人的には思っている。
 水の分量や茹で時間、スープを入れるタイミングを守る。それだけと思いそうだがそれが一番大事なことなので、きちんと守ってみて頂きたい。また、こだわれるなら使用する水も水道水ではない方が良いかもしれない(意外と使用する水で味に違いが出る)。

【最後に】

 他のラーメン店と比べ、値段が決して安くはないのがネックではあるもの、一蘭にはその価値があるだけのこだわりが詰まっている。
 このコロナ禍でますます需要が高まっているのではと思っているし、ぜひもっと流行ってほしい。叶うなら最終的には私の家の近くにも出店して頂きたい……(超個人的な願望)。
 何はともあれ、私が伝えたいことは一つである。

 一蘭美味しいので未体験の方はぜひぜひ!!



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