覚悟 1112
今日、自分を見直すために以前読んだある本を手に取った。
本の名前は『one and only 自分史上最高になる 』(東洋館出版社)。
自分のやりたいことを見つけて、自分はどうなりたいのか、と考えた時に買った本だ。
この本の一節が心に刺さった。以前は特に気にならなかった一節が。
あまり極端に「やりたいこと」」至上主義になると、「やりたいこと」を言い訳に、現状の仕事や生活を「やりたくないこと」と低く見積もって、全体のパフォーマンスを下げてしまいかねません。
1.逃げる理由を正当化するな
僕自身のある経験が思い出されました。
ちょうど1年前、高校2年生の夏から秋にかけて、今まで必死に勉強していた理由を失った僕は何も勉強しない日々を続けていました。
その時必要に感じたのは、「勉強する意味」「自分は将来何がしたいのか」ということでした。それを探すために、色々な大学のHPを見て、何を学んで何をしたいのか探していました。
帰着点は海外に行って知らない世界を見てくること。自分の世界を広げること。
自分の志望校は海外大学になり、単純にアメリカと考えていたため、志望書類に「課外活動歴」があることを知りました。
それから課外活動に参加し始め、東京に足を運んでイベントに参加したり、オンラインのセミナーに応募したりするようになりました。
そうしていると、「学校の勉強よりも断然大事だ!」と勉強をしていなかったことを正当化する自分がいました。特に、僕は教育分野に関心があり、そういった内容のイベントにも参加していたので、自分は間違っていない、と思っていました。
今考えるとことの時の自分は「勉強からの逃げ」が欲しいだけでした。
もちろん、課外活動が「やりたい」ことだったのは間違いありません。
しかし、それに全ての時間を費やしているわけではありませんでした。
「やりたいことで、勉強よりも大切なことをやっているんだ」と、まさに本に書かれているように、他の「やりたくない」ことを軽視していたのです。
2.二度目の失敗
今日この本を読んで過去の自分を反省した自分ですが、当時気づけなかった僕はもう一度同じ状態になりました。
起業に興味がで始めた時です。
これは半年前、現状の教育を変えるべく何かがしたいと考え、イベントの開催などのアイディアを考えていました。
そんな中で、自分で起業するのも選択肢だ、と思って視野に入れはじめました。(相変わらずお気楽に考えていますねw)
すでに受験生の年になって勉強しなければいけないのもわかっていました。だけど、「本を読んだり調べ物をしたりするのは必要なことだ」とそれを優先してやっていました。
空き時間で勉強する時間も、十分にあったはずなのに、、、
教育を変えるために起業して、変革をもたらしたい!という思いは今も変わっていません。
しかし、この時はなぜ教育を変えたいのかも忘れて、「起業する」ことを目的としている自分がいました。
課外活動に夢中だった1年前と同じ失敗をしてしまったのです。
3.失ったもの
ここで本の内容に戻ってみます。先程の引用分には、次のような続きがありました。
すると、「やりたい」とか「やりたくない」とかもう関係なく、チャンスが逃げていってしまう。
実際、僕には失ったチャンスがたくさんありました。
東大の学校推薦枠、AO入試の出願、勉強の仕方、勉強への熱意など、、
特に前の2つは、「やりたい」ことをしながら「やりたくないこと」を軽減できたかもしれない大きなチャンスだったのに、ぐだぐだ迷って進路に悩んで、その瞬間も逃げて、結局今の自分にその分のツケが回ってきています。
自分で夢に向かって走っているつもりが、嫌なことから逃げている自分を正当化して、大変でも両立するという選択肢を捨てて、努力しなかった中途半端な自分でした。
ちなみに、より愚かしくなるので言いたくないですが、その期間で僕が成し遂げたことはありません。踏み出し、入り口にたっても結局最後まで成し遂げられない。
覚悟や意志の足りなさ、自分への過信と甘え、未熟と言わざるを得ない自分の弱さが見えました。
今日見えた自分の弱さを正面から受け止め、自分がやっていくことへの覚悟を決めて努力していきたいと思います。
もう泣き言も、弱音も、甘えも言いません。
今はまず、必要な勉強と「やりたい」教育への活動の両立を、妥協せずに進めていきます。