学生エバンジェリストアワード 中間報告
富山県出身、北海道大学1年生の高堂昂です。
「教育×地方×高校生の進路」をキーワードに活動しています。(出場時からは変わりました。)
中間報告として、エバンジェリストアワードに出場してから現在までの軌跡を文章と一部スライドを使ってまとめさせていただきます。
エバンジェリストアワード出場
今年の7月、今回のエバンジェリスアワードにも出場している金子新太郎さんから紹介されて、学生エバンジェリストアワードを知りました。
高校3年生の時から一貫して持っていた夢が「高校生の可能性が最大化された社会」を実現すること。特に、機会/情報格差が激しい地方の閉ざされた現状を打破することを目標に活動していました。
そんな地方と教育への活動をより積極的に行いながら、多くの人に広めるきっかけになればと出場を決意しました。
ただ、エントリーした当時は夢はありつつも、そのために自分にできることがあんまりわかっておらず、どんなプロジェクトでエントリーしようか迷っていました。結局その時自分が欲しいと思った「新しい教育を創る若者が集うコミュニティ」というプロジェクトで出場することにしました。
幸運なことに、高校生の時からお世話になっている多くの方々が応援してくださってファイナリストに選出されました。
ファイナリスト選出後の変化
ファイナリスに選出されて、一層このプロジェクトに力を入れようと思った時に、自分の中でこんな疑問が湧いてきました。
「新しい教育ってなんだろう?」
「教育を創るって何を創るんだろう?」
「どんな人がコミュニティに入るんだろう?」
「なんで俺がこのコミュニティを作るんだろう?」
結論、自分が何を作ろうとしているのか全くイメージできなかったんです。
そんな葛藤があったのが9月前半ごろ。
そこで、日頃からお世話になっていて、師匠みたいな教育起業家に相談することにしました。
高堂:こんなことやろうと思ってて、良いものだと思うし、ワクワクもするんですけど、何をしたら良いのかわからないんですよね。
師匠:そうだね、教育っていうのはさ、いい意味でも悪い意味でも広義なのよ。その広い世界全部を知ったり集めたりするのって、中途半端になっちゃうよ。特にお前は起業して戦っていく訳だから、自分だけの強みを持たないとビジネスとして勝てないじゃん。お前がやるべき教育は何?
「お前がやるべき教育は何だ?」
そう問われて、目を覚めさせれられた感覚が走りました。
自分が教育の分野で活動しようと思った原体験、自分が起業という道を選んだきっかけ。その原点に立ち返ることができました。
自分の原体験は地元である富山県にあったので、まずは富山に帰って高校生の時の起業ノートやメモ帳を読み漁りました。
※起業ノートとは
高校3年生ながらに起業したいと思っていた高堂が、当時感じていた課題や思いついた事業アイディア、知り合いの経営者に相談したメモなどが記されたノート。
そして、自分がやるべきは富山県の教育改革。そして、特に強く感じていた閉鎖的な高校生活3年間や地方の機会格差にアプローチしたいと思いました。
地方の高校生に学外で挑戦する機会を作り、社会と高校生をつなげる
そして、幅広い選択肢から自分で納得した選択を掴み取る応援をする
それこそが、現役大学生(高校生と社会の中間ポジション)で、富山県で唯一社会に出て挑戦してきた自分がやるべき行動だと思いました。
これはちょっとした余談ですが、その原点回帰の帰省旅の帰り道に東京で高校時代の友人と会いました。
彼女は当時の生徒会の仲間で、お互いに進路の相談をし合った相棒みたいな存在でした。
高校時代の思い出話や、お互いの大学生活の話をしながら、自分にとって生徒会の仲間が史上最高のチームだったと思い出しました。
このチームの話の続きはもう少し後で。。
高校生×大学生の進路相談コミュニティ
原点回帰した自分は、改めてアイディアを考え始めました。
主に考えていたのが、メディア活動。
SNSやオウンドメディアを使って、高校生の選択肢を広げる情報を届けていく。
・大学生の時間割+高校生向けシラバス
・しくじり先生 大学生ver
・学外プログラム紹介
・アクティブな高校生(大学生)のインタビュー
etc
メディア以外にも、高校生が大学生に進路相談できるマッチングプラットフォームとかも考えていました。
そしてある時辿り着いたのが、進路相談コミュニティ
コミュニティであれば、メディアより情報発信も届けきやすいし、相互コミュニケーションも生まれるからベストだと思いました。
でも、何をやるにしても仲間が必要です。
かつての自分は1人でやろうとしていましたが、長期インターンを通して仲間がいることの重要性を日々感じていました。
脳裏によぎったのは高校時代の生徒会の仲間たち。
高校時代には歴代最高の生徒会として、学校改革をいくつも達成したメンバーです。(僕は生徒会長をやっていました。)
それぞれが高校時代に進路の悩みを抱えながら、自分の道を選択してバラバラの道に進んだメンバー。
北海道から九州まで場所もバラバラ、私立大学・有名国立・地方の公立・地方国立の医学部など大学の属性もバラバラ、その大学を選んだ理由にもそれぞれのエピソードがある。
そして何より、全員仲が良くて何をやっても楽しい!
これほど最高の仲間はいないだろうと思って、すぐに声をかけました。
みんな最初はよくわかっていなかったけど、「私たちもその課題はすごく痛感したし、高校生の力になりたい!」とチームが発足しました。
チーム発足から現在
チームで毎週試行錯誤を重ねて、富山県の進路相談コミュニティ「SEMPAI」というサービスを立ち上げることにしました。
富山県は県外進学率が高いため県内に大学生が少ない上に、高校生は家と学校の往復なため出会う機会もない。さらに、学校の進路指導は偏差値を見てとにかく高い大学を目指させる国公立至上主義で、生徒のやりたいことに正面から向き合おうとしません。
そんな富山県に、高校生が大学生のリアルな声を聞きながら、同じ進路選択の悩みを経験した先輩に進路相談ができる場所を作りたいと思って、このコミュニティを立ち上げました。
ビジョンは「高校生の可能性が最大化された社会の実現」
ミッションは「高校生が進路に向き合う第2の学校」
「SEMPAI」はその最初の一歩として、大学という選択肢の解像度を高めて、高校生自身が納得した選択ができるよう応援する場所。
その先には、多様な世界に触れながら自分自身を見つめて、大学進学だけではなく人生という進路に向き合える学び場を実現します。
今後の展望
細かな段階で言うと、現在、高校生にアンケートを取って実際に抱えている進路の悩みやニーズを確認しつつ、来月初旬のリリースに向けて準備中です。(HPやコンテンツなど)
12月〜2月までの2ヶ月間は、数人の母校の後輩にトライアル利用してもらいつつ改善を重ね、2022年の4月に正式リリースを予定しています。
以下、大きなスケジュールになります。
2022年.4月:正式リリース
母校で出張進路相談会(学校側に打診中)
2022年.8月:サマーキャンプ実施
2023年:サービスをブラッシュアップしながら継続
2024年:進路相談コミュニティから学び場へ昇華
富山県外に展開
2025年:富山県にオフラインの学び場を創出
現状はただの妄想レベルなこのビジョンの実現に向けて、自分自身も学びながら活動を続けていきます。
まずは、大学生がこんな活動してるぞって富山県内で認知されて、県外の人にも少しだけ広がって、「富山県面白いじゃん」ってなるのを目指してます(笑)
まとめ
最後に、現在までの自分自身の変化や活動報告をまとめておきます。
9月:富山に電撃帰省
原点回帰&新プロジェクト企画
10月:チーム発足
後輩からの進路相談を個別に受ける
→希望の大学生を紹介するなど個人レベルに活動
11月:大学入試課とメディアについての打ち合わせ
現在のプロジェクトにたどり着く
高校生にアンケート実施
Makers Universityにエントリー(選考中)
※高堂の思いの全てが詰まったESはこちら
〜直近の展望〜
12月:テストリリース
イベントや情報発信、個別相談など実施予定
3月:正式リリース
まだまだ未熟な18歳の挑戦を応援していただけると嬉しいです!
参考リンク
◉プレゼンブラッシュアップ会のスライド(一部は記事内にあります。)
◉Twitterの投稿
・地元へ思い
・大学の入試課での学び
・選択肢を広げるという挑戦