拝啓 虹色の人々へ
これは最近の個人的なテーマを絡めた近況報告。
そして、ここ数か月で変わった自分への日記、備忘録、または手紙
色が見える人いません?
いきなり感覚的な話にはなってしまうのだが、僕の目にはヒト・モノ・コトの周囲に色が見える。
何も超能力とか特殊能力ではない。ただ主観的な感覚だ。
赤色の服の人がいたら赤色に見えるし、金髪の人には黄色が見える。
その人が身に纏っているモノの色にも大きく左右される。
性格や人柄にも色がある。
元気な人は赤色やオレンジなどの暖色、クールな人は青色・水色、落ち込んでいる人は灰や黒。
容姿や表情によって色は変わる。
美しい人はパステルカラー、笑顔な人は色がパッと光っている、怒っている人は血で染まったような濁りが現れる。
きっと共感できる部分もあれば、よくわからないなーと思うところもあると思う。
もしかしたら多くの人間と同じ世界を見ながら、自分はこのように捉えているだけなのかも。
稀に見る虹色
高校2年生で学外のイベントや学生団体に関わる活動を始め、高校3年生で起業家を目指し始めた。
大学1年生は新しい土地でインターンをしながら教育系の事業を考え続けて、現在はクリエイター 兼コミュニティマネージャーとして遊んだり仕事したりしている企画屋やってます。
この数年で性別、年齢、職業に拘らず数百人もの人と出会い、その人たちを知り、逆に自分のことを知ってもらってきた。
憧れの人もたくさん出来た。
そうして出会ってきた人たちにも基本的には色が見えている。
もちろん色が見えない人がいる。
その人について詳しく知らなかったり強く印象的なものがない人はたまに色が見えない。
黄色、ピンク、オレンジ、茶色、緑色、銀色っぽい人もいたかな。
様々な色の人がいる中で、たまに虹色と表現したくなる人がいるんだ。
これは”表現”の話であり、”感覚”の話であり、論理も根拠もどこにもない。
ただ自分には明確に、「あの人は虹色だ」と見えている。
今のところ虹色の人は10名もいないが、最近ちょっとした共通点っぽいものが見えてきた。
・”自分”を持っている / 知っている / 受け入れている
・外見だけでなく内面や人柄などがなんとなくわかる
・言葉にできない何らかの魅力がある
・その人を説明しようと思った時に複数の顔がある
etc
きっと最も重要なのは1個目なんだと思う。
みなさんも知っての通り、虹色は基本的に7色である。
その7色ははっきりと区分けされておらず、重なっていたり、混ざっていたりする。
それと一緒で、虹色の人はいくつかの色が混ざり合って、一言では言えないような色を作り出している。
例えば、人に温かく接するオレンジのAさんも、ビジョナリーな思いの強い赤色のAさんも、自分と価値観が合わない人を拒絶する紫のAさんも、すべてAさんが持つ色であり、Aさん自身も多様な色を持つ自分を受け入れているように見える。
きっと複数の色が混ざりあって、重なり合ってその人ならではの色が作られているから虹色なんだと感じる。
たまに、もう少しで虹色になりそうだな、と感じる人もいる。
それは、自分探しの途中で「自分がわからない」と言う人だ。
今の時代、多くの若者が個性や自分らしさを求めて思考し、行動し、勉強してるように見える。
そして多くの人に出会ったり、多くの場面で自分を語ったり、好奇心のままに多くのことに挑戦したりすると、たまに自分を見失ったように感じる時がある。
その人たちは、自分が求める自分らしい自分を、自分の中に当てはめようとしているがために、一つの明確な色を持つ”自分”を探してしまう(???)
だが、視点を変えて、全て色を”自分”だと受け入れることができれば、きっと複数の色が混じり合った綺麗な虹色が現れるのかな、と思ったり。
一点だけ勘違いして欲しくないのは、あらゆる自分を受け入れた人が虹色になれる、という話ではない。
さっきはあえて書かなかった虹色である絶対条件。それは、
自分に対してポジティブであることだと思う。
虹色だからポジティブなのか、ポジティブだから虹色が現れるのかはいまいちわからない(個人的な感覚としては前者)
例えば、性自認は男性だが身体の性別は女性だという人に、女性らしい自分を無理に受け入れろという話ではない。
ポジティブにならず、苦痛を感じ違和感を覚えるなら、その色を受け入れる必要は一切ない。
むしろそんな自分と社会が用意した枠組みに抗い、自らが求める自分を表現しようとする姿に、より濃く鮮やかな色が生まれ、その裏にある葛藤が少し褪せた色をのぞかせ、一つの虹色が生まれる可能性もあるだろう。
だから、こんな自分は嫌だ!と思ったなら捨ててもいいし変わってもいい。
だが、赤色の自分、青色の自分、ピンクの自分、どれが本物の自分なんだろう?と疑問を持ったならば、
一度すべての色が自分であると、一つの色に絞る必要はないと思い止まってもいいのではないだろうか。
原色を求める
高堂自身も、去年まで強く鮮やかな1色になりたいと思ってきた。
「地方の教育を変革する学生起業家」
去年まで追い求め、探していた黄金色の自分だ。
教育が担う若者の希望の色、「黄色・橙色」が強く輝いた色である。
しかし、今年の3月に今の自分には限界があり、意志も弱くなってきて、その道から一度目をそらすことに決めた。
教育というテーマを失った自分は、無色だった。
しかし、外側に強く放っていた黄色の自分を失って無色になったことで、内側から溢れる様々な色に気づくことができた。
ほら、アニメとかでよくある「自分の魔力を空っぽにして敵の魔力を食べたのか!」(某魔法バトル系)とか「力が体の外に流れ出ているうちは完璧とは言えん」(某バトルアクション系)とかのやつですよ。
今の自分は「クリエイター×コミュニティマネージャー」
ここでなんでわかりにくいアニメの例を出したかっていうと、自分が見つけた新しい色はアニメのCG技術だったんですよね。(メタリックな銀・青・黒が透明になったような色)
大好きでずっとお世話になっている相談役みたいな方に言ってもらえた言葉でがきっかけの一つでした。
アニメを作る技術を勉強し始めて、結果的にCGクリエイターになりたいと思いました。(たまに絵も描いてる)
ちょっと余談ですが、絵を描く自分はもっとカラフルで絵の具見たいな原色を混ぜたパレット見たいな色です(もはや色じゃないw)
あとは、8月からコミュニティマネージャーとして、札幌に社会起業家のコミュニティを作りたい!(緑)と思ったり、テック系のコミュニティ運営(青)をしたり。
東京には自分が社会に感じた疑問や課題にストレートに取り組む学生が多い一方で、札幌には疑問を言葉にする学生すら少ないなって感じています。
どちらかと言うとローカルな課題に関心が高かったり、学生は「起業」への強い思いがあったり。(これはこれでおもしろい)
けど、やっぱり原体験を糧に従来の社会に疑問を唱える姿はかっこいいな!って思います。そんな人が増えてほしいとも。
僕が高校時代から影響を受け続けている北欧には「リビングラボ」ってコミュニティ?エコシステム?概念?があるらしいです。
札幌にそんな学生の社会起業家コミュニティを作って、いつかはフィンランドに行って元祖リビングラボに混ざってきたいな〜と思ってます。
コミュニティマネージャーの話を貰った時、人と関わり続けるって自分には苦手な仕事だと思ってたから結構悩みました。
やってみて実際大変なことばかりだけど、メンバーにも恵まれてなんだかんだ楽しくやっています。(シンプルにくよくよしてる時間がないw)
しかも、教育課題から離れたのに結局ソーシャルビジネスみたいな前と近しい領域に戻ってきちゃって、最初はわーーーーどうしよ!って感じだったけど、それも自分の一つの色だと考えたぜ!
自分に現れた虹色
やっぱり大学を休学してから、時間的にも精神的にも余裕ができました。
新しい趣味や仕事を見つけて、そこから新しい夢ができて、かなりいい感じの生活です。
プライベートの方もかなり楽しくて、今でも大好きな高校時代の仲間と毎日のように馬鹿な話をして、大好きな推しのLIVEに行って、今までの自分が嘘みたいに人間味のある生活をしています。
以前は、自分の中にある人間味が嫌いだったんですよね。
お腹が空く、眠たいと思う、誰かのことを好きになる/嫌いになる、寂しさを感じる、とか。
生産性と効率をベースに、壊れるまで動き続けるコンピュータになりたいと思ってました。
1日中とにかく夢のために時間を使ってないと追いつけない、足りない焦りとかがあったし、そもそも人と関わらずに自分の世界で生きてたいって感じてるし。
けど、友達だから見せれるメンタル弱っちい自分も、久々の恋愛感情に戸惑う自分も、可愛いものが好きで可愛くなりたい自分も、結局効率と生産性を求める自分も、逆に無駄を楽しもうとする自分も。
それぞれに違った色があって矛盾もするはずなのに、全部が自分なんだと受け入れてみたら、一気に生きやすくなった気がしました。
自分勝手なクリエイターであり、利他的に動く起業家(になりたい人)
感情を形にするアーティストであり、ロジカルなビジネスマン
PCと一体化したい一方で、人間味を楽しんでいる自分
今はその全てを”高堂こう”という1人の人間であると自信を持って言えるようになりました。
この文章を描いてる途中で思い立って、絵の具を買って自分の色を描いてたら見事に失敗しましたw
きっとこれからも、やりたいことを転々と変えながら、戻ったり、立ち止まったり、諦めたり。
そんな未来に不安も感じるけど、「先のことなんてそんなもんだ!」と今を後悔しないように生きていく気持ちが強いです。
言語化できない感覚と感情を無理やり言葉にしたわかりづらい文章を最後まで読んでくださった皆さん、本当にありがとうございます。
最近の自分がここまでポジティブに、自由にできているのも支えてくださる皆さんのおかげです。
本当にいつもありがとうございます。これからもお世話になるかもしれませんが、機会があるたびに恩返しさせてください。
次に皆さんと会う時の高堂はどんな色になってるかな〜。。。