ワクワク/わくわく/waku-waku
今回は自分でも驚きの気づきを頭の整理として綴っていく。
先輩の学生起業家に事業相談をする中で、自分自身のワクワクするものについて対話をした。そこから生まれたのは、「俺の軸はこのまま教育でいいのか?」という問い。
自分自身が180度変わる可能性に戸惑いながら書いているので論理的じゃないところもありますが、温かい目で読んでいただければ嬉しいです。
俺って教育にワクワクしてるのかな?
僕が教育に思いを馳せるようになったのは高校2年の時。
自分が通っていた公立高校の閉鎖的な進路指導に対して不満を持ったのがきっかけだった。
学外イベントや学生団体を通して、自分と同い年なのに自ら課題に向かって行動している仲間に触発されて、自分も今抱えている教育の課題を解決したいと思うようになった。
さらに、イベントを通して出会った起業家という方々の「自分の思いを形にして社会課題を解決する」という生き様に憧れて、起業を目指し始めた。
大学に入学してからは「次世代の高校生の選択肢を広げたい」と思って、インターンしながら事業アイディアを考え続けていた。
最近はより事業(今考えているのは進路相談サービス)を立ち上げる覚悟を決めて、起業家育成プログラムに参加してメンタリングを受けたり、実際に起業家の前でピッチしたりして、現実の課題と自分の理想に強く向き合っていた。
より現実的に、地に足をついて考えれている気がして起業に向けて前に進んでいると感じていた。
しかし、同時に感じていたのはどんなモノにも「どうすれば実現するのだろう?」という問いが先行する退屈さ。
先輩起業家と話しながら生まれた偶然のアイディア、友人が聞いてくれ!とワクワクしながら話してくれた事業アイディア、ピッチで聞いた自分では考えもしない他者のアイディア。
どれに対しても、面白い!実現したらどんな世界になるんだろう!というワクワクは芽生えず、「それってどうすれば実現できるんだろう」としか考えれなくなっていた。(この考え方も重要だと理解はしている)
そして、教育という領域で現実味のあるビジネスを作るハードルの高さに、理想や自分のワクワクよりも、高校生の課題を解決すること最優先にアイディアを作っていた。(これもきっと間違ってない)
そして今回気づいたのは、使命感。
「高校生の可能性を最大化する」という理念は本気で思っていて、ワクワクする瞬間も今まで何回もあった。
でも今は、ワクワクしないまま実際に結果が出るサービスを形にすることに意識が集中していたため使命感が芽生えいてたかもしれない。
いわゆる「起業すること」が”手段”ではなくて”目的”になってしまっていた。
他にも、最大のアイデンティティは教育であると考えていた理由はたくさんある。
・高校時代、最も身近に存在した課題だし当事者意識が強かった
・思いだけを口にしてる自分をたくさんの人が応援してくれて嬉しくて、その期待に応えたいと強く思っていた
・多くの人に出会って自己紹介を繰り返すたびに、高堂こう=教育というレッテルを自分で貼った。
・いろんな人から「教育の地域格差の解決に挑戦している高堂こう」として自己紹介するほどに、教育を抜いた高堂に価値はないんじゃないかと思って引き返せない自分自身の呪い
じゃあ、なぜ使命感が強く出るようになったのか?
自分への仮説でしかないが、
1つ目は、今準備している進路相談のサービスを通して高校生がどのように変化するのかイメージできていない。
だからこそ、ワクワクする対象が無い。
ここは今からちゃんと考えていく必要があるなと思った。
考えたら見えてくるかもしれないし、実際に高校生の変化を見てみてワクワクを感じる可能性もあるから、すぐに辞めようとは思っていない。
2つ目は、承認欲求のための他者貢献という呪縛(自己犠牲に強い)
・応援してくれる人の期待に応えたい
・高校生の力になりたい
これらが本音であることは間違いない。
それでも、他者貢献と思いながら結果を出して認められることへの承認欲求もあったと思う。
今まで何度も、まだ19歳で未熟な俺は教育で価値を発揮するのは難しいんじゃないか?なんで高校生のために人生をかけるんだろう?と自問自答していた。
でもその度に、もし教育というアイデンティティを捨てたら、これまでの応援を裏切ることになるしそんな自分に価値がないんじゃないかと不安や焦りが出てきて、教育を手放す選択肢は考えないようにしていた。
※ずっと教育に向き合うことに苦しさを感じてたように書いているが、本気で教育を解決することで作り出したい理想像を考えているし、教育の課題も深刻だと思っている。別に教育に向き合う自分が嫌いなわけでもなく、アイディアを考えるときは楽しい。
ただ、もしかしたらタイミングが違う(今の自分は教育に携わる器じゃない)のかもしれないと考えることがあるだけ。
じゃあ何にワクワクするの?
今回相談に乗ってくれた先輩のシンプルでクリアな問い
「事業作りとかキャリアとか全く考えずに、純粋にワクワクするものって何?」
「今までどんな時、モノゴトにワクワクしてきた?」
これを聞かれた時、スッと答えは出てこなかった。
だって最近の悩みは何にもワクワクできないことだったから(前章参照)
実は、5日前に始まった仙台発ー富山着(東京、名古屋を経由)の本州旅もテーマは「心を動かす体験をする」だった。(3日目に決定)
▼その時のツイート
そんな旅の最終日に、この問いに出会うのは、きっと今の自分が目を背けたらいけない問いなんだろうなw
ワクワクするものは思い浮かばなかったから、自分が好きなものを考えてみた。
アニメ&声優オタクな僕にとって、好きなものを聞かれるとアニメ一択だった。
とかってアニメについて語ってたら先輩が「それはアニメに軸を置いたらいいやん」と一言。
自分でもアニメについて語ってる自分ってワクワクしてるのかもって初めて気づきました。
これは自分でもめっちゃ納得できてスッと「あ、今ワクワクしてるのか」って感じました。
アニメは小学校の頃(細田守作品にハマり始めた)から好きだったし、中学からは『ラブライブ!』にハマってガチのオタクになった。高校生ではアニメを超えて声優にハマり、ますますアニメの作品以上に興味を広げた。大学に入ってからはアニメを作成する側にも興味が出てきて、いつかアニメを作りたいなーと思うことも増えた。
他者貢献とか課題解決とかキャリアとか、何にも考えてない裸の高堂こうが好きでワクワクするのはアニメなんだなー。
これからどうするの?
今の感情は、困惑が一番大きいです。
まあこれまで自分の信念として軸に置いてきて、アイデンティティとして表現してきたものを手放そうとしてるんだから当然といえば当然で。
今まで自分の軸として1番向き合ってきたテーマを手放すタイミングと考えると、不安や恐怖の方が大きい。
教育を手放した自分はこれまで向き合ってきた自分を否定している、ここで教育という道を変えると多くの人の応援を裏切るんじゃないか、一緒にやろうと誘った仲間に無責任じゃないか、自分は教育への覚悟が甘かったんじゃないか。
いろんな葛藤が生まれてすぐには受け入れることができなそう。
でもこれは、自分の世界を広げるチャンスだと思って勇気を出してみるタイミングなはず!
昔から、自分が決めて周りの人に話したことはなかなか変えることができない。高校時代に東大志望を辞めると家族に話した時も、今までにないくらい勇気が必要だった。
でも、これは教育というテーマを手放す機会ではなく、自分にとって”手段”としての教育を外側から見る機会なのだと思う。
別に手放すと言っても教育について何も考えないわけでも、今のプロジェクトをスパッと中止するわけでもない。
手放すことで心が軽くなるのか、それとも次世代の後輩のために何かしたいと思い返すのか。
逆に、アニメという軸を持った自分にワクワクするのかしないのか。
今回生まれた大きな問いにしっかりと向き合おうと思う。
教育の課題を解決するのも、起業家として成功するのも別に焦る必要なんてない(自分に言い聞かせて20回目くらいw)
アニメが好きだからといって、ただアニメ鑑賞してるだけのニートは自分の理想と全然違うから、そこはしっかりと見据えていくけど。
今までの高堂こうが大きく変わると思うと、ちょっとだけ楽しみにもなってくる。
とりあえずは
①今準備している進路相談サービスで、高校生にどんな価値を届けることができたらワクワクする?の問いに答えを出す!
②高校生にどんな価値を届けることができたらワクワクする?の問いを考えてみる!
③アニメ業界について勉強する!
この3つを今日から順番に進めていこうかなーと考えている!
最後に
今回不思議だな〜と思ったのは、今日この問いに出会うまでに最近の出来事が伏線かと思うほど重なっていたこと。
①起業=目的になる兆し(2ヶ月前)
2ヶ月前から妄想じゃない、現実に残せる事業づくりを意識し始めた。自分の理想を考えるよりも、現在存在している課題を探し始めて、それを解決することも理想につながる一つの道だと納得していた。そうして、自分の意識がどんどん現実的になっていった。
②教育への思い≠自分の強み(3週間前)
2月中旬に参加したFUEKiというプログラムで、教育は領域(フィールド)だから、教育への思いは自分自身の強みではないと認識。今にして思えば、教育が最大のアイデンティティであることに疑問をもつきっかけだったのかも。
③ワクワクしない自分に気づく(1週間半前)
北海道を出る1週間ほど前から、何にもワクワクしないなーと感じ始めた。でも、仙台で友達と過ごした時間はワクワクしてて、東京でもワクワクする場所を探す旅だった。
④最終日に「ワクワクするものって何?」という問い(現在)
今回の旅の命題である「ワクワク」が最終日に、偶然知り合った方からの質問で明確になった。
人との出会いがこの4つのステップを運んでくれて、自分が変わる機会をくれた。
やっぱり人との出会い・ご縁にはこれからも感謝していきたい!
この長い文章を読んでくださった方、いつも高堂を応援してくれている方、一緒に成長し合っている仲間、高校時代からずっと仲の良い友達。
全てのご縁に感謝し、恩返ししながら次の自分を探そうと思います!