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#18 年度末のわたし|思考の練習帖

年度末である。

年度末にはいっぱい仕事がある。「年度末評価」という名前の書類が少なくとも三つはある。一つは提出済み。一つは半分終わったところ。
そして最後の一つが、近々セッティングされる予定の上司との面談に先立って書いておかないといけない、わたし個人の業績を評価するシート。

この仕事を始めて四年半になる今のわたしを、ここに記録しておこう。半年後、一年後、数年後に振り返って、自分の歩みを確かめられるように。

ケースの進捗を把握して、主体的に次の動きをする

上司から課された今年度の個人目標は三つ。一つ目がこれだ。

ケースに直接タッチしなくても、仕事をしている感は得られる。毎日の子どものお世話を一生懸命やって、環境整備に余念がなく、子どもたちと楽しく遊ぶ。そういう働き方もやろうと思えばできちゃうけれど、わたしたちが目指すところはそこじゃない。支援計画に基づいて、各方面に必要な働きかけをして、子どもたち一人ひとりと丁寧にそれらを扱っていかなくてはいけない。

進捗管理については、いろいろと方法を試みたけれど、なかなか継続できるしくみを作れず。ようやく最近になって編み出したのが先日の #思考の練習帖 にまとめた「タスクの割り振り」だった。

でもこれも、担当しているすべての子どもたちの分をやりきれているわけじゃない。そこまで広げるととても手に負えないので、別のしくみを組み合わせていきたいと思っている。

子どもたちへの働きかけは、だから自分で把握しているものについてはできた。タイムリーに把握できていないものは、上司・同僚からの発信を受けて対応したり、進捗のわからないものを確認したりした。
しかし、わたしが把握しきれていないケースについては先回りして動いたり、進め方について意見を言って議論をしたりというようなレベルには達していなくて、全体としては受け身な対応だったのが反省点。

上司の不在時に他メンバーに対して指示出しをする

二つ目。

上司の代役を務めるという点では、正直なところ出番がなかった。交代勤務の仕事なので、「上司の不在時」は稀ではない。したがって基本的にはその場にいる人(大抵一人か二人の体制)が自分たちで判断して動くようになっている。自分たちだけで決められないような事案が発生したときには、出勤している専門職や管理職に相談をするし、出勤している人がいなくて急を要する場合には休みでも電話をする。
相談先が上司でなければならない場合には休み中の上司に連絡をするし、上司でなければならない場合にわたしは代役となれない。

とすると、必ずしも上司でなくてもよいけれど現場でなんらかの判断をする必要の生じたとき、が唯一の出番と言える。そういうタイミングは確かにあったけれど、わたしが情報収集をしている間に同僚が休みの上司に連絡をしていて、指揮系統がめちゃくちゃになったことがある。
代役は一人では務まらなくて、周囲の承認が必要なのだと実感した。

代役とまではいかなくても、上司が持て余している仕事を巻き取ることは常々意識していた。その意識が仇となったことは先日書いたけど…。

これに対するわたしの解決策はこちら。

自分のカラーを出す

三つ目。

このミッションがいちばん難関だった。やり方を見つけられなくて、かなり悩んだ。

こんな具合に。

わたしらしさって何なの???の沼にハマって苦しくなって、今のこのわたしがわたしでないならば、じゃあどこか別のところにほんとうのわたしがいるとでも言うのかと半ギレして、最近はもう考えるのをやめた。

だって答えはここにあるのだから。わたしはわたしで、他にはいない。いつまでも思春期みたいに自分探しなんてやっていられないのだ。

実は今回の記事を書くために今年度書いたお仕事周りのnoteを読み返していたのだけれど、ある記事を読んでハッと気づいた。それがこれ。

わたしは別にカラーを隠しているわけじゃない。そこにあるのは、コミュニケーション上の課題だった。

わたしが自己防衛的に本能的に隠しているのは、わたしのなかでうごめくふの感情だ。それはまだ言語化されていなくて、それゆえに正体不明。そんなものを吐き出して人前に晒す勇気がもてないから、わたしは代わりにそれを抑圧してやりすごす。なかったことにして涼しい顔をしているほうが安全だから。

しかし、四六時中涼しい顔をしている人は不自然だ。アップダウンあってこその生活である。
その不自然さが、上司をして「もっとカラーを出しなよ」と言わしめたのだろうとわかったのだ。
涼しい仮面を外したら、どんな不恰好なわたしが出てくるかわからない。だからわたしの「カラーを出す」という行為は、全然華やかなものじゃなくて、惨めで泥臭い行為だ。
わたしは諦めなくちゃいけない、涼しい顔のわたしを。


今日はここまで。

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