育休2週目の感想
あったかくてかわいいダウンを手に入れたので、おでかけが捗る育休2週目。
税務署をハシゴする
日常のお買い物、こまごまとした用事。意外と外に出る口実はたくさんあって、わたしは重い腰を上げてベビーを抱っこ紐に入れ、ひんやりとした外気に触れる。
ある日は、手伝っている団体の源泉徴収税の納付のために税務署に行った。銀行でも払える(なんなら手続きすればオンラインでも)が、団体としてもわたし個人としても初めての作業だったので、間違いがあってはいけないと思って税務署の窓口で支払うことにした。
電車とバスを乗り継いで辿りついた都税事務所で、窓口のお姉さんがびっくりした顔で言った。
「……国税ですね」
あ。
己の愚かさを呪い、教えてもらった(国税庁の)税務署へ。バスがなかなか来なくてヒヤヒヤしたが、ギリギリ受付終了時間の7分前に滑り込んで事なきを得た。
壁には「こどもファスト・トラック」の取り組みが宣言されていた。
恥ずかしながら初めて知った言葉だったのだけど、妊婦や子連れの人が窓口で並ばず優先的に入場できるようにという取り組みだそう。ありがたいことである。
ところで、最近ベビービョルンの抱っこ紐デビューをした。
妊娠中に買ったけれど、ベビーがあまりにふにゃふにゃなので不安でコニーばっかり使っていたのだ(ベビービョルンも新生児からOKなタイプではあるのだけど)。
つけてみたら、コニーよりはるかに重さが分散されて楽。抱っこ紐がかさばるという点はネックだけど、肩も上がるしとてもいい感じ。外出の億劫さが少し和らいだ気がする。
町を歩けば顔をほころばせて「かわいいね」「何か月?」と声を掛けてくれる人のなんと多いことか。ベビーパワー恐るべし。
わたしはその度にドヤ顔してベビーを見せびらかす。かわいいでしょう、わたしの子なんですよ。
いつも頑張っているから、これぐらいしたって罰は当たるまいと思っている。
愛おしい
ビャアビャア泣きじゃくって足をバタバタさせる活きのいいベビーを抱きかかえているときとか。素っ裸にして風呂場に運ぶときとか。右腕から左腕に持ち替えるときとか。
ふ、としたときにサーッと不安になる。
落っことして壊してしまうんじゃないかって。
産後間もない入院中もそうだった。
鍵のかかった大きな窓から外の通りを眺めて、ポーイってベビーを放り投げてしまったらと考えてゾワッとした。窓は開いていないし、放り投げてしまうはずもないのに。
わたしの腕の中にいる小さな小さな体は、もう臍の緒でつながっていない。わたしがしっかり包み込んでいないと、簡単に遠くへ行ってしまう。ちょっと手が滑っただけで落っこちてしまう。モロー反射はたぶん、ベビーの身を守ってはくれない。
落っことして壊してしまいそうなくらい脆い存在を、この手で守ろうと思うのが愛おしさなのかな。
そういえば、産科の方の1か月健診で提出した質問票で「この子を守らなくてはと思う」度合を問われて「あまりそう思わない」みたいな低めのテンションで回答したら助産師さんに真意を問いただされた。
「守らなくてはならぬ!!」という必死感がしっくりこなかっただけで、別に鬱々としているわけではなかったのだけど。だけど、たしかにベビーは守られなければ生きていけない。そしてたしかに、そのベビーを守るのは他でもないわたしなのだろう(他もあってくれていいと思うのだけど)。
ベッドに寝転がって、拳を口元に運ぶベビー。
人差し指を咥えようとしてアウアウする唇がかわいくて愛おしくて、なんだか涙が出た。
眠たければ眠ればよいのに
夜中に起こされることがめっきり減った。
何も教えていないのに、朝までぐっすり寝る。生後2か月にして親孝行者である。
夜中起こされずともわたしは朝も眠いので、授乳を挟みつつ相変わらず昼まで寝ている。その横で、ベビーも一緒に二度寝三度寝をかます。
昼過ぎにのっそり起き出して、あれこれやっているとあっという間に夕方になる。そして夕方になると、途端にベビーの機嫌が悪くなる。
おむつを替えても、おっぱいを飲んでも、抱っこしてあやしても。
とにかく虫の居所が悪いという感じでウエーンウエーンと泣き続ける。たぶん眠いんだろう。眠いならサッサと寝たらいいのにと大人は思うけど、現実が遠のいて夢の世界に落ちていく感覚はちょっとしたホラーなのかもしれない。
泣き続けるベビーの前で無力感を味わっているとこちらまで泣きたくなってしまうので、そういうときは出かけるに限る。抱っこ紐に入れてバタバタと支度をしていると、気づいたらスヤスヤ寝ていることが多い。粘って泣き続けていたとしても、玄関を開けるとスッと泣き止むから不思議だ。
まあ、帰ってきたらまた泣くんだけど。
鼻くそを取り除く
腕の中でウエーンウエーンと泣いているわが子を見下ろしていると、鼻の中でピラピラする大きな鼻くそがとても気になる。取ってあげたいけど、ベビーの鼻の穴は驚くほど小さい。頭も鼻も小さいのだから当然である。
小ささについては赤ちゃん用綿棒を使えば事足りる。問題は、鼻くそを取ろうとするとベビーが猛烈に嫌がることである。
先日、夫と二人がかりでなんとかピラピラを取り除くことに成功した。夫が頭を押さえ、わたしが綿棒をクルクルする。かれこれ1か月近く気になっていた鼻くそだったので、取れてすっきりした。
と思ったら、数日後にまた出現したのだ。鼻くそが。
例によって黄昏泣きを始めたので連れ出そうとベビーを抱き上げたところ、鼻の穴の入り口付近に大きめのそれがあった。くしゃみで出てきたらしい。
これは取るしかないと決意し、夫は不在だったので一人で強行した。片手で頭を押さえ、もう片方の手で綿棒をクルクル。手前にあるのになかなかしぶとくて、取れたころにはベビーはギャン泣きしていた。
でも、取れたのだ。
抱っこ紐に入れて玄関に向かったら、泣き疲れてスヤスヤと寝ていた。ちょろいもんである。
audibleは、やはりよい
今週は3冊聴いた。勝間式はかなり聞き流しちゃったけど、まあいいか。
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