来週の読書リスト
いろんな本をつまみ読みするということは、興味のあるところ・面白いところだけのいいとこ取りだ。読み終えて「たのしかった!」が残るので、本棚に好きな本が増える。うれしい。
①『セクシュアリティの多様性と排除』
好井裕明 著
たぶん少し古い本。時の流れとともに、どんなことも大小の差はあれどアップデートされていくものなので、前バージョンの前提で書かれた本を読むと引っ掛かりを感じることがある。引っ掛かると読み進むのが億劫になってしまう。
でも「全部読まなくていい」という自由を手にしたわたしは、無理せず読みたいところだけ読む。
そこで新しい発見があればラッキーだし、なければないで次に進めばいい。さあ、この本には何が書いてあるんだろう?
②『教える・学ぶ』
佐々木宏、鳥山まどか 編著
シリーズ子どもの貧困、第三巻。
このシリーズは表紙のイラストがとてもかわいいのが好き。そして、1章ずつ違う人たちが違う角度から「子どもの貧困」について論じているのが面白い。つまみ読みを途中からする場合、導入部分で説明された用語がわからなかったり、「前述のとおり」の前述がわからなかったりということが当然生じるので、章ごとに筆者も読者も同じスタートラインに立てるのは読みやすい。逆に言うと、1章は通して読まないとな…という意識には縛られやすい。
③『〈子供〉の誕生』
フィリップ・アリエス 著
古さで言ったら今回のリストのなかでこれがいちばん古い。わたしの卒論の参考文献の1冊目である(「アリエス」なので他の追随を許さない)。なのに、ちゃんと読んだ記憶がない。
中世以前のヨーロッパには「子ども」という観念がなかった、子どもは小さな大人としてしか認識されてこなかった、とアリエスが言っていたという程度の理解しかない。
今回だって「ちゃんと読む」つもりは全然ないのだけど、アリエスの言葉に触れてみたい。それに、つまみ読みが積もり積もっていつかは大部分をカバーできるかもしれないし。