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#24 内省するわたし①|思考の練習帖

今日の #思考の練習帖 は、リフレクションを切り口に。
その名も『リフレクション』という本を読んで、おや、わたしってこれまでの人生で意外とリフレクションしてきたんじゃないかなと思った。抱えきれないほどの大きなものがわたしにのしかかってきたとき、それを人に相談したり、他者とつながることで打開したりという経験は少ないが、深く内省することでメンタルを維持してきたところがある。
もしかして、得意分野?
なんて調子に乗りながら、オーセンティックなリーダーに必要な「ぶれない軸」をもつためのリフレクションに挑戦してみよう。

リフレクションで使うのは、「認知の4点セット」のフレームワーク。意見・経験・感情・価値観である。

意見:あなたの意見はなんですか?
経験:その意見の背景には、どんな経験や、経験を通して知っていることがありますか?
感情:その経験には、どのような感情が紐づいていますか?
価値観:意見、経験、感情を俯瞰して、あなたが大切にしていることが何かを明らかにしましょう。

ぶれない軸をもつリフレクション

今回は7つのリフレクションのうち、最初の3つを。

1 過去に、どのような選択をしてきたのか振り返る

意見:自分を形作ったと思う人生の決断や選択を洗い出してみましょう。

人生の流れを大きく変えた決断をしたのは、新卒で入った会社を辞めて今の仕事に就くことにしたときだろう。それまでもその後も、下した決断はどれも順当なものだったけれど、転職だけは違った。

経験:それはどのような経験でしたか?

学校システムに適応できるタイプの子どもだったわたしは、勉強をして報われるのが楽しかったし、幸運にも満足のいく成果が得られた。大学を卒業するとき、周囲の人たちと同じようにビジネスの世界に飛び込んで、はじめて学生という身分を失った。努力をしたし、楽しめる部分もあったけれど、自分が本当にやりたいことはなんだったのかを何度も何度も自分に問うて、それがビジネス上の成功ではないことに気づいてしまった。
ビジネス感覚のかけらもないような福祉の世界で、家族というテーマのど真ん中をやりたい。全然かっこよくないけれど、それでもわたしはやりたい。そう確信して、決断をしたのだ。

感情:その経験にはどのような感情が紐づいていますか?

すがすがしい。うれしい。高揚感。

価値観:その決断や選択の背景には、どのような価値判断があったのでしょうか?

本当にやりたいことをやるのが幸せ。

2 自分の使命、存在理由を明確にする

意見:あなたの使命、存在理由はなんですか?

使命…。そんなものを考えたことはなかったけれど、あるとするならば、家族というテーマを追求すること。でもこれは世のため人のためではなくて、自己満足だと思っている。
一方で、その自己満足の使命感で飛び込んだ今の仕事場で出会った子どもたちにとって、安心できる身近な大人であること、あり続けることはわたしの存在理由と言えそうだ。ちゃんとそばに存在すること、裏切らないこと。

経験:使命を果たすために、どのような経験をしていますか?

毎日の生活で、地道にそばにいつづける。当たり前にそばにいて、お世話をする。だから、完全に日常の営みなので、特定の経験としては弱い。
例外的なことでいうならば、自分のライフプランとの兼ね合いを慎重に検討したことかな。わたしの人生だけど、子どもたちに対してきちんと誠実でありたいから、両立できる方法を今も模索し続けている。

感情:その経験にはどのような感情が紐づいていますか?

思うようにならないもどかしさ。怒り。

価値観:そこから見えてくるあなたが大切にしている価値観はなんですか?

子どもたちに対して誠実でありたい。

3 自分が大切にしている価値観を明らかにする

意見:使命を果たすために、あなたが大切にしている価値観はなんですか?

2つ目のリフレクションで明らかにした、「子どもたちに対して誠実でありたい」がわたしの大切にしている価値観である。

経験:その価値観をあなたやチームが体現している経験を教えてください。

辞めずに働き続けているということがまさにそうだと思うのだけれど、それでは「死人テスト」をパスしないので(※死人テストは以前読んだ何かの本に載っていた言葉。「◯◯していない」「黙ってそこにいる」のような行為は死人でも代役が務まる消極的な行為であるので、行為を指示する上では不明確、とするもの)、何か別のものを考えよう。
たとえば、辞めていく同僚との別れの作業を一人ひとりの子どもと丁寧に行うこと。同僚が辞めるということ自体はむしろ「子どもたちに対して誠実でありたい」という価値観に相反しているけれど、そこに寄り添うことで残された者として誠実さを体現することはできる。

感情:その行動事例には、どのような感情が紐づいていますか?

手放しで喜べるようなことではないので、「せめてもの…」という苦しくて悲しい気持ち。だけど、「わたしは絶対にこんなふうに裏切らない」という強い思いを抱いたときの感情は、ちょっと前向きかもしれない。

価値観:その行動事例には、どのような価値観(大切にしているものの見方)が紐づいていますか?

最初に戻るようだけれど、やはり誠実さ。


続きはまた明日。
今日はここまで。

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