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2021-22 日本人選手成績【🇩🇪編】

こんにちは。
先日のチャンピオンズリーグ決勝をもって欧州の主要リーグが終了しました。現在は、数多くの日本人選手が海外のチームでプレーしています。

今回は、ドイツでプレーしている日本人選手の成績を振り返っていきたいと思います。

ブンデスリーガ

ドイツの一部リーグ、ブンデスリーガでプレーしている選手です。

①長谷部誠(アイントラハト・フランクフルト)

<考察>

 年齢的な面もあり、「全試合にフル出場」などということはできなくなってきましたが、それでも、クラブのマスコット的な存在ではなく、貴重な戦力としてクラブ史上初のヨーロッパリーグ制覇に大きく貢献しました。
 スタメン出場を果たしたリーグ戦は12試合ありますが、そのうち8試合でキャプテンマークを巻いているなど、クラブの精神的支柱としても大きな役割を果たしていることがわかります。

②鎌田大地(アイントラハト・フランクフルト)

<考察>

 シーズン開幕前には、ビッグクラブへの移籍の噂などもあり、開幕当初はなかなかパフォーマンスが上がりませんでしたが、それでも最終的にはリーグ戦34試合のうち32試合に出場し4得点3アシストと一定の結果を残しました。
 クラブ史上初の優勝を果たしたヨーロッパリーグでは13試合に出場し5得点と、特にバルセロナ戦では燻銀のパフォーマンスを見せ、ELMVPと言われるほど素晴らしい活躍を見せたシーズンになりました。

③遠藤航(VfBシュツットガルト)

<考察>

 2年連続でブンデスリーガで一番のデュエル勝率を記録し、名実ともにブンデスリーガ有数の守備的MFになりました。チームは残留争いを繰り広げるなど非常に厳しい戦いになりましたが、キャプテンマークを巻いた遠藤選手は中盤で孤軍奮闘の戦いを見せました。
 最終節のアディショナルタイムでは、伊藤選手のアシストからチームの残留を決定づける得点を決め、まさにチームのレジェンドになりました。

④伊藤洋輝(VfBシュツットガルト)


<考察>

 開幕前に、Jリーグのジュビロ磐田からU23チームでの起用を前提にVfBシュツットガルトに期限付き移籍すると、怪我人などの状況でトップチームに抜擢されると瞬く間に主力の座を掴み、遠藤選手と共に古豪・シュツットガルトの主軸となりました。
 最終節のアディショナルタイムでは、勝利でチームの残留が決まる中、遠藤選手の劇的ゴールをアシストするなど、チームの残留に大きく貢献し、6月シリーズでは日本代表にも初招集されており、大きく飛躍する年になりました。

⑤原口元気(ウニオン・ベルリン)

<考察>

 かつて、浦和レッズでプレーしていた時や、海外挑戦した時にはサイドアタッカーとしてドリブルに特徴を持っている選手でしたが、ベテランの域に差し掛かるにつれ、プレー場所をセントラルMFのようなポジションに変えました。
 リーグ戦、カップ戦およびヨーロッパのカップ戦でほぼほぼ全ての試合に出場し、チームの攻撃を中盤から司ることができていたと言えます。

⑥遠藤渓太(ウニオン・ベルリン)

<考察>

 ウニオン・ベルリンへの完全移籍を果たした今季でしたが、チームの監督交代やシステム変更などもあり、期限付き移籍で所属していた昨年ほどの出場機会を得ることができず、リーグ戦での4試合の出場にとどまりました
 プレー時間の合計もわずか51分間で、得点を決めることもできないなど、本人にとって非常に悔しいシーズンであったと思います。場合によっては、新天地を求める可能性もあるでしょう。

⑦奥川雅也(アルミリア・ビーレフェルト)

<考察>

 降格という厳しいチーム状況でしたが、それでもリーグ戦34試合のうち、33試合に出場し8得点と降格チームであっても二桁得点に迫る孤軍奮闘の活躍を見せました。日本代表待望論が囁かれて久しいですが、今のところ招集はされていません。
 チームの降格によって、契約解除条項があるようですので、この成績ですと、個人残留又は、他のリーグの強豪クラブへの移籍という可能性が高いとも言えそうです。

2.ブンデスリーガ

ドイツの二部リーグ、2.ブンデスリーガでプレーしている選手です。

①田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)

<考察>

 Jリーグの絶対王者、川崎フロンターレのアカデミー出身の選手で東京五輪を経て、ドイツに挑戦しました。
 一年目の当初は、なかなか戦術にフィットしないなどとの報道もありましたが、最終的にはリーグ戦29試合に出場し、主力選手になりました。当初は、期限付き移籍でしたが完全移籍へと移行することが発表されており、今後はデュッセルドルフから更なるステップアップ移籍を目指していくことになるでしょう。

②アペルカンプ真大カール(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)

<考察>

 下部組織時代からデュッセルドルフに所属している選手でドイツと日本の二重国籍を持っている選手で、U21ドイツ代表への招集経験もあります。
 チームの中で、ベテラン選手と共にリーダーとなっており、ボランチで田中選手とコンビを組むこともしばしばありました。リーグ戦26試合に出場し、田中選手と共に完全にチームの主軸になっています。
 今後は、日本代表とドイツ代表のどちらを選ぶのかが気になりますが、仮に、日本代表を選択した暁には非常に大きな戦力となるでしょう。

③内野貴史(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)

<考察>

 高卒後ドイツに渡った右サイドバックの選手です。
 今季も、デュッセルドルフIIでプレーをし、所属しているドイツの地域リーグでは31試合に出場するなど、右サイドバックの完全な主力となっていました。しかし、トップチームでコロナウイルスのクラスターが発生してしまったことにより、急遽トップチームでの試合出場を果たすと、良いパフォーマンスをみせ結果的に2試合に出場しました。
 トップチームデビューを果たしたという面をみても大きく飛躍の年になったと思います。ウズベキスタンで開催されているU23アジアカップに挑むU21日本代表にも選出されており、未来のA代表にも期待されます。

④室屋成(ハノーファー96)

<考察>

 FC東京からの移籍2年目になった今季は、一時はレギュラーを奪われかけましたが、それでも27試合に出場し3アシストを記録しました。
 結果的には、スタメン出場が20試合あり、ハノーファーの右サイドバックの一番手の座を掴んでいます。昨季は、同僚であった原口選手が、活躍を認められ一部のウニオン・ベルリンへと移籍したということがありますので、室屋選手にもそのような話があっても不思議ではないと言えるでしょう。

⑤板倉滉(シャルケ04)

<考察>

 オランダのフローニンヘンからレンタル先を変更した今季は、ドイツ二部に降格をしてしまった名門、シャルケで加入後すぐに主力に定着すると、結果的に34試合中31試合(合流後は全ての試合)に出場し、チームの一年でのブンデスリーガ復帰に大きく貢献しました。
 板倉選手自身もこの一年でのパフォーマンスで大きく市場価値を向上させたようで、シャルケとしては買取オプションの行使を希望したようですが、金銭的な問題で叶いませんでした
 来季は、新天地を求めることが確実な中、それがドイツ一部のチームなのか、はたまた他国のチームなのか注目です。

3.リーガ

ドイツの三部リーグ、3.リーガでプレーしている選手です。

①伊藤達哉(FCマクデブルグ)

<考察>

 前半戦は、ベルギーのシント=トロイデンでプレーしていましたが、なかなか出場機会を得ることができず、冬の移籍市場で出場機会を求めてドイツ3部のFCマクデブルクに期限付き移籍しました。
 加入後すぐに、定位置を掴むと、リーグ戦では16試合に出場し3ゴール4アシストといきなり攻撃の核になり、チームの二部昇格に大きく貢献しました。期限付き移籍の延長が既に発表されており、来季は二部リーグというひとつカテゴリーを上げてのプレーが見れるということで、活躍することができればさらなるステップアップも期待されると言えるでしょう。

②山田真史(FCヴィクトリア1889ベルリン)

<考察>

 ヴィクトリアベルリン3年目となった山田選手ですが、シーズン当初は踵の負傷により戦線離脱していましたが、復帰するとスタメン出場の機会は4試合と少ないながらもチームに貢献しました。また、右サイドバックでの起用も経験するなど非常に難しいシーズンになったと言えます。
 今季より3部に昇格したチームですが、4部に所属していた昨季は絶対的な主力でしたので、今季の半分程度の試合への出場に留まったということは本人にとって非常に悔しいシーズンになったと言えるでしょう。

まとめ

 今回は、ドイツの一部リーグから3部リーグでプレーしている日本人選手の今季の成績を振り返ってみました。
 上位カテゴリーの選手は代表経験のある選手も多く、みなさんが知っている選手も多かったと思いますが、下位カテゴリーでも日本人選手がプレーしていることがわかったと思います。

最後に

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