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小笠原旅行記

みなさまお久しぶりです。またもちょっとふるーーいネタなのですが、5年前の夏休みに小笠原諸島へ行ってきた時の記録をまとめました。


はじめに

そもそも小笠原諸島ってどこやねん、という人もいらっしゃるかと思うのでまずはそこから。
小笠原諸島は東京からおよそ南に1000kmの場所に位置する、まさに絶海の島嶼部。

しかもこれだけ本土から離れていて、一般的なアクセスは24時間の船旅。飛行機はありません。
なので、ヨーロッパに行くよりも遥かに遠い。当時の僕の友達への誘い文句は「ヨーロッパよりも遠い日本へ行こう!」でした。

そんな遠い小笠原諸島ですが、人生で一度は足を運ぶ価値があると思います。僕のnoteを読んで、1人でも多くの方が足を運ぶきっかけを得てくれれば幸いです。

船の予約とか

まずは事前準備として船と宿の予約。船は小笠原海運のホームページから往復の船を予約。
僕らは一番安い2等和室を予約しました。ここは集団で枕部分に仕切りがあるような部屋でした。

それから、宿は小笠原ユースホステルを予約。このときは僕と友達2人の合計3人でいったのですが、6人相部屋を予約。(今は3人相部屋に変わったようです)

旅の記録

1日目 おがさわら丸乗船

さてさて、では早速旅行の記録をつらつらと。
旅のスタートは、東京の竹芝港。ここからおがさわら丸に24時間乗って、小笠原諸島の父島・二見港を目指します。

通称"おが丸"。現在のものは3代目。

船旅を24時間するわけですが、このうち東京湾〜房総半島近辺する約3時間、父島近辺を航行する約1時間の合計4時間を除いて、携帯電話の電波が一切入りません。

時間つぶしとして僕らは船内で、当時でも古いPSPを持ち込んで桃太郎電鉄をやっていました。

船内には談話室もあり、自由に使えます。

2日目 父島到着

24時間の船旅を終え、無事父島の二見港に到着。ここで島民の方々は「おかえりなさ〜い」と言って観光客を出迎えてくれます。

ここが二見港。お迎えの方がいっぱいいますね。

とりあえず宿に荷物を置き、その後は島を散策。

まずは小笠原水産センターへ。ここは入場無料の水族館。クラゲとかいました。

クラゲ

次に二見港から近くに位置する大神山神社へ。

結構階段がきつい。

その後は神社からさらに上に登ったところにあるパノラマ展望台へ。ここからは二見港が一望できました。

本当に海が青い。左下におが丸が停泊しています。

一通り散策したあとは、いよいよシュノーケリング。まずは宿からすぐの大村海岸。え、無料のシュノーケリングでこんだけいっぱい魚見られるの!?とずっと感動していました。

エンゼルフィッシュ
海が本当に青い
こちらはゴンズイの群れ。
毒があるので触れません。

さて、初日の夜ご飯。記録も残していないので店名は忘れましたが、色々食べました。小笠原はカジキマグロの漁が盛んな様で、カジキマグロのミートソーススパゲッティとドライカレーを食べました。

カジキのドライカレー
カジキのミートソーススパゲッティ

そして、何より忘れられない食べ物がウミガメの刺身
「えっ、ウミガメって絶滅危惧種なんじゃないの?食べるとか酷い!」ってご意見もあろうかと思います。実際、ウミガメは絶滅危惧種で、普通にしてたら食べるなんてまずないと思います。しかし、小笠原諸島では年間135頭まで捕獲が許されていて、食用とすることが許されています。

というのも、小笠原ではウミガメを食べるのは伝統であること、それから通常の漁業を行う上では網を食い切られたりと、どうしても害獣になってしまうことが理由だそう。

というわけで人生で初めてウミガメを食べました。
見た目は普通の赤肉。味は、マグロと馬肉の中間みたいな味でした。とても美味しかった。

馬肉に似た味がします。

で、ご飯を食べた後は小笠原村主催の「ウミガメの放流会」に参加。食べた後に子ガメを放流するというのは実にサイコパス感が強い流れではありますが、貴重な経験が出来るということで参加しました。
バスに乗って北にある宮之浜へ移動。浜で係の人にアオウミガメの子どもを渡されて海へと送り出しました。


手のひらサイズの子ガメを放流しました。

ウミガメの放流をした後は宿に戻りました。これにて2日目終了。

3日目 海のツアー

3日目は小笠原の海を堪能するツアーに参加。C-TRIPさんのツアーに参加しました。
プレジャーボートで二見港を出発して、最初は兄島近辺シュノーケリングです。前日に大村海岸でも散々泳いでいたのですが、それ以上に綺麗な海を堪能できました。

すごい数の魚です。

つづいてイルカウォッチング。まずは船からイルカを眺めるました。群れの背びれが見えて非常に興奮です。

イルカの背びれ。

そしてそのあとは、実際にイルカと一緒に泳ぐことができました。イルカとの距離はこちらの写真のまま。ほぼ真後ろを泳ぐことができました。まさに絶景です。

すごい距離感でイルカと泳げます。
すごい数のイルカでした。

続いて、南島という島に。
こちらはこの写真のように、アーチ状になっている入り口部分から島内の湾に入って島に上陸します。

南島の鮫池を望む。

島内にはカニやヤドカリなどがいっぱいいました。そして野生の子ガメも。

そこら中にカニがいました。
ヤドカリ
頑張って海を目指していました。
海で泳いでる子ガメもいました。

ツアーも終了し、夜ご飯。
この日は島寿司をたべました。やはりメインのネタはカジキマグロ。美味しかったです。

島寿司

4日目 島のツアー

4日目は語りべマスオさんのツアーに参加し、島の戦跡や自然を案内いただきました。

このツアーに参加するまで知らなかったのですが、父島にはかつて要塞があり、地上戦こそなかったものの第二次世界大戦の舞台になっていました。
そして、今も当時の戦争の遺構が残っています。

マスオさんには車で島内を色々と案内していただきました。

防空壕
酒瓶。右から二本目には”ンリキ”と書いてありますね。
境浦。茶色いのは空襲で撃墜された沈没船の濱江丸。
対空砲の足。
機械にはYANMARと書いてありました。

島を巡ってみて、様々な遺構を見ることができました。激戦地となった硫黄島を含め、小笠原諸島が本土防衛の重要拠点であったことを学べました。

星空撮影

さて、僕が小笠原に行きたかった理由の一つが星空撮影です。3日目の夜はパノラマ展望台に、4日目の夜は大村海岸に行きました。

パノラマ展望台から夏の大三角形を望む。
大村海岸で天の川を望む。
小笠原ビジターセンターと天の川
長時間露光写真も撮りました。
大村海岸で周回魚眼写真。中央の天の川が綺麗ですね。

5・6日目 帰還

さて、5日目。この日は僕らが来島した日以来のおが丸入港日。そして僕らが帰る日。

再び船旅で24時間、1000キロ先の東京竹芝港を目指します。

おが丸出港の時間には、島民のみなさんが「いってらっしゃ~い!!」と盛大にお見送りしてくれます。

4日間、非常に良い日々を過ごせました。

そして、乗船する前に「いい風景が見られるから、出港してもすぐに船内に入らないでね」と言われました。何かな。。。?と思っていると、大量の船が追いかけてきました。
なんと、港だけでなく船からも「いってらっしゃ~い!!」と盛大なお見送り。写真じゃ伝えられない凄さがありました。

船に乗っている人たちは、「いってらっしゃ~い!」と叫んだあとに飛び込んでいました。

そして本土に帰還。懐かしさとともに、ほんの少しだけ寂しさを感じました。

高層ビルを見て、現実に引戻されました。

まとめ

以上、小笠原旅行記でした。いかがだったでしょうか。
色々と南の島に足を運んだことのある僕ですが、父島の自然はブッチギリですごい経験でした。
そして、いま振り返ってこうすればよかったな、と思うことも。

・母島も行きたかった
まず1つ目。父島に3泊4日という短い期間では、母島に足を運ぶ時間がなく諦めてしまいました。
しかし、せっかく父島まで行ったのなら、母島までなんとかして行けばよかったと今でも思います。その場合、次のおが丸での帰還になるのでしょうが。

・レンタカー等を確保するべきだった
2つ目。ツアーを取ったので色々なところに行けたには行けたのですが、レンタカーや原付きを借りて、もっと自由にいろんなビーチなどに足を運べたら良かったな、と思いました。必須じゃないけど、あると楽!みたいな感覚です。

以上ですかね。ただ、父島だけでも、レンタカーなしでも充分に楽しめることは間違いありません。小笠原諸島には、未体験で最高の経験が皆さんを待っています!!!!


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