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2泊4日のカタール遠征記(3,4日目)

毎度、僕のnoteを開いていただきありがとうございます。
と言うわけで、カタール遠征記の最終パートでございます。

1/20AM 北カタール、マングローブ林、ズバラ要塞へのオプショナルツアー

いきなり仰々しい見出しをつけました。この日は朝から車、ガイドをチャーターしてカタール北部へ。
ツアーの予約はGetYourGuideを使用。海外のツアー予約にすごく便利なので皆さん使ってみてね。ステマじゃないよ。

港町 Al Khor

まずは、ドーハから北に60kmほど行ったところにある港町、Al Khor(アルホール)へ。
ここはかつて真珠漁で栄え、今は漁業の一大拠点。港と市場に連れて行ってもらいました。

漁船がいっぱい。
漁港で働いてる人のほとんどが、バングラデシュ人とか、移民の方らしい。

マングローブ林 Al Thakhira

続いて訪れたのは、Al Thakhira(アルタキラ)のマングローブ林。
ここはカタール国内最古にして最大の森林だそうです。確かに他は砂漠ばかりなので、ここまで大きな森もありませんでした。
マングローブ林の周辺は海水で浸されていて、カニや魚がいっぱいいました。

マングローブ林と遊歩道。カニがいっぱいいました。
アルタキラのマングローブ林はカタール国内最古にして最大の森林だそう。
遊歩道を抜けた先は砂漠。何もない。

道路工事

いきなり何だこの見出しは、と思うかもしれませんが、しばしお付き合いください。

車で案内してもらっていると、ちょいちょい目に入る土木工事。
大体が道路舗装工事なんですが、以前在籍した職場で結構な量の舗装工事を担当したため、見るたびに興奮してしまいました。

まず、現場で活躍する日本車。自動車も重機も、かなり日本製品のシェアが大きい。これは日本人としてかなり嬉しかったです。車は一般車両も含めるとトヨタが多く、現場の作業車両は三菱ふそう。
重機はコマツ、日立が多い。印象写真は撮れなかったけど、タイヤローラーはかなりサカイ製が多かったです。

次いでシェアが大きいのは韓国製のヒュンダイ。ヒュンダイの重機は日本で見ることはまずないので、非常に新鮮でした。

そして工事ですが、何もない場所にドドーンと舗装を打つので、とにかく規模が大きい。2車線分を一気に、何十kmも一気に同時施工。横を通過するたびに圧倒されました。

ふそうトラックとヒュンダイのタイヤショベル。
大きなアスファルトフィニッシャー×2台。
これは舗装じゃないけど、異常に大きい生コン車。
日本じゃ公道を走れないサイズですね。
いっぱい鎮座しているバックホウ。
日本製がいっぱいあって興奮しました。

Al Zubarah要塞

道中の道路工事に興奮していると、ふと小さい遺跡っぽいものが目に入る。
そう、それこそが3日目の最大の目的であるAl Zubarah(アルズバラ)要塞。

Al Zubarah要塞。とても小さい。

そんな遺跡が何なのかと言いますと、こちらがカタール国内唯一の世界遺産。
ここアルズバラは18世紀ごろに港湾都市として栄えたらしく、そのときの城塞がきれいに残っているのがこの遺跡とのこと。
ちなみにこの遺跡、ドーハ市内からおよそ100km北に行った場所にあるので、行くならオプショナルツアーをおすすめします。一応公共交通もあるらしいけど・・・

要塞の内部。25m四方くらいなので、本当に小さい。20分もあれば満足できる大きさ。
要塞の上層にも上がれます。
Yくんにトーブを貸してもらいました。

Al Jumail廃村

アルズバラ要塞を後にし、続いて連れて行ってもらったのがAl Jumail(アルジュメール)廃村。
ここはかつてあったアルズバラ都市を発掘した遺跡とのこと。
この村自体は19世紀に紛争で破壊され、20世紀には人が離れたとのこと。

この廃村に足を踏み入れると、ドラクエシリーズを思い出しました。過去に戻って紛争を食い止めて、現代によみがえるアルジュメール村とか、ドラクエ7とかにありそうな展開ですよね。

アルジュメール廃村を遠くから望む
中には壊れた家屋がいっぱい。奥に望む海で、かつて真珠漁をしていたようです。
僕が座っている場所は井戸。ここで生活していた人たちも座っていたのでしょうか。

そしてこんなものも。なんと枠組足場。
補修に使っているようでしたが、これ万国共通なんですね。あまりにもボロくて足場を成しているのか怪しいですが。。。笑

日本の足場と全く同形状で感動しました。

1/20PM ドーハ北部観光

北カタールのオプショナルツアーを終え、ガイドさんにカタラ文化村に送ってもらいました。というわけで、ここからPM編。

カタラ文化村

ここはカタールの文化を楽しめる屋外型の複合施設。かといってちゃっちいショッピングモールというわけではなく、モスクがあったり海水浴場があったりと、結構充実した施設。時間の都合上そんなに滞在しませんでしたが、結構見応えあったので書いていきますね。

まず、カタラ文化村に到着するや否や目に入ったのが、前日我々の心を完膚なきまでにボコボコにしてくれたイラクの国旗。
イラクだけじゃなく、アジアカップに出場した国々の国旗をモザイクアートみたいな感じで作っていました。結構圧巻。
というか右隣もよく見たらイランですね。日本人の心を破壊する国旗セットです。

イラクつえーーーーと、ただただ見上げることしかできませんでした。

そこから少し歩くと、Katara Mosque(カタラモスク)が見えてくる。
きらびやかな外壁。そしてその横にそびえ立つタケノコみたいなタワーはなんと、鳩小屋らしい。でっかい。
中東諸国ではかつて伝書鳩がかなり活用されていたらしく、その名残だそうです。

青っぽい建物がモスクで、右のタワーが鳩小屋

そしてお昼ごはん。午前中別行動していたY氏と合流して、カタラ文化村内のJoe's Cafeへ。
ここは特に中東料理というわけではなく、一般的な洋食料理屋さん。

ペプシを頼むと缶のまま出されるのは、
日本じゃ見られない光景
ピザも美味しかったです。

で、ここのカフェの思い出はお会計。
レジの店員さん「君たち日本から来たのか。サッカー?」
僕「そうです!昨日負けちゃったけど、優勝するよ。店員さんは出身どこ?」
店員さん「俺はケニア!仕事のためにカタールに来たんだよね。」
僕「おお、ケニア!サッカー選手のマイケル・オルンガって知ってる?日本のサッカーチームにいたんだけど。」
店員さん「もちろん!なんなら彼は今カタールでプレーしてるよ!」
僕「そういえばそうだった!実は僕、5年前に職場でオルンガに会ったことあるんだよ!」
と、まさかの元柏レイソルのオルンガの話で大盛りあがり。びっくり。楽しいひと時。

カフェを後にして、海沿いのコロセウムに。
ここはコンサート会場とかに使われる場所っぽいです。

ここでY氏が一人でブツブツと。
「ここに幕を張って、あっちにコルリ、あそこに太鼓を配置して・・・」
サッカー応援を知らない人にとっては、これを読んでも何言ってるかわからないかと思います。なんなら僕も全く理解できません。ただ、Y氏がヤバい人であるということは改めて理解できました。

左右対称構造物は魚眼レンズで撮りたくなりますね。

そして海岸に。
ここからはカタールの一大リゾート地であるザ・パールを眺めることができます。
このビル群は1日目、2日目の記事で紹介したスカイラインビューポイントから見えるビル群とはまた別。オイルマネーすごい・・・
ザ・パールの中もなかなかな観光地らしいですが、今回の旅行では割愛。いつか泊まってみたいもんですね。

海岸からザ・パールを望む。オイルマネーすごい。

その後は再度カタラ文化村の内部に戻り、GoldenMosqueへ。
その名の通り、キンキラキンなモスク。外壁だけでなく、上のタープみたいな布までキンキラキン。すごい。京都の金閣みたいな感じですね。

一面金色なモスク。
帰り際に日の丸も見つけました。奥にいっぱい日本車が並んでて誇らしい。

State Grand Mosque

カタラ文化村を後にし、メトロのRedLineに乗ってWest Bay Qatar Energy駅へ。そこからバスに乗り換えてState Grand Mosque(ステートグランドモスク)に。

バス停を降りると、見えてきました。すっごく大きなモスク。
ここ、ステートグランドモスクはカタール国内最大のモスクであり、内部での礼拝は同時に1000人以上が可能とのこと。いや、本当に巨大モスク。

白い外観、何よりその大きさが特徴
ステートグランドモスクから望むWestBayのビル群。

外で写真を撮っていると、ガードマンが「おい、ちょっとこっち来い!中に入れてやるよ!」
と声をかけてくれた。ここ、礼拝の時間がかぶらなければ内部に入れるとは聞いていたのですが、ラッキーでした。
内部に入るにあたり、一眼での撮影は禁止で、スマートフォンならOKと言われました。そして礼拝着も無料で貸してくれました。

中もすごく豪華。赤いカーペットがとてもきれい。
礼拝着を貸してもらってウキウキです。

内部見学から出ると、すごくいい時間。夕焼けがとても綺麗でした。

夕焼け空と、反射するモスクと。

DECC

モスクを堪能した後はメトロで1駅、DECC駅へ。DECCとは、Doha Exhibition & Convention Centerの略らしいです。

こここそが、スカイラインビューポイントから望んでいたWestBayのビル群ですね。どのビルも高いし、とても個性的。

アジアカップに出場してる国をプロジェクションマッピングでビルに映していました。
個性的なビル群

一通りビル群を堪能した後はDECCに。
マック食べたり、お買い物したり。そして再度スークワキーフに行ってから空港に。結局スークワキーフにはこの旅行中、4回行きました。他にやることが無いのかもしれない。

ちなみにこの日のスークワキーフは、バーレーンがマレーシア相手に劇的勝利を収めたため、バーレーン人がお祭り騒ぎ。スークワキーフ、困ったときのお祭り広場。

あと、地下鉄のコンコースにはこんなポスターも。イラクのポスターを前に、ひれ伏すしかありませんでした。

正座って、座ってるだけで畏まってる姿勢を示せるの凄いですよね。

ちなみに、日本のポスターはこちら。笑顔が弾ける大和撫子を、女性がヒジャブ等を着用しないと外出できないイスラム圏で採用したのは、なんだかすごく良いなと思いました。
が、両サイドにはなぜか2匹のコイ。なぜ。これは広島東洋カープの陰謀でしょうか。それとも、コイは世界の侵略的外来種ワースト100ということで、本当に海外から恐れられている対象として見られているのでしょうか。

こちらが日本のポスター。なぜかコイ。

ハマド国際空港(出国手続き前)

さて、特にやることもないので空港へ。ハマド国際空港、出国ロビーがとても閑散としていました。受付カウンターも確かA~Hくらいまで。まあオイルマネーがすごいとはいえ、国家規模的にはこんなもんか。成田や羽田って大きい空港なんだなあ。と思っていました。この時までは・・・

ハマド国際空港の出発ロビー。無機質なアーチ型の構造がかっこいいですね。

で、空港のロビーをうろついていると、マレーシアサポーターの方をちらほら見かける。そこで、すかさずユニフォーム交換の交渉。
実は、海外のレアアイテムを手に入れるため、JFAの公式製品である上田綺世のTシャツを1枚事前に仕入れていました。ユニフォームを譲るのは流石に高いので・・・

ただ、こちらのユニフォームは公式グッズとはいえ、たかだか4000円程度。なんかタオルとかマフラーとかくれないかなと思っていたところ、まさかのマレーシアの2ndユニフォームと交換してくれました。およそ12000円なうえに、日本での購入は非常に困難。

すごく申し訳無さを感じましたが、その後上田綺世が活躍してくれたのが救いです。ありがとう上田綺世選手。
余談ですが、かつてサンフレッチェ広島がクラブワールドカップに出場した際は、みんな気前よくお高いユニフォームをコリンチャンスサポーターやリーベルプレートサポーターにあげていたそうです。
広島サポって気前いい人多いんだなと思いました。(主に槙野智章さん、森脇良太さんあたりをエサにサビオラユニほしかっただけです。もちろん僕も頑張ってリーベルユニを手に入れました。笑)

ユニフォーム交換も海外試合の醍醐味ですね。

1/21AM ハマド国際空港(出国手続き後)

いよいよラストです。ラストなんですが、またも洗礼です。ハマド国際空港を舐めていました。

とりあえず、パスポート紛失もなく、無事手続きが完了して航空券を入手しました。

パスポートが手元にある喜び。

グッズ探し

さて、出国ゲートをくぐって、「旅の最後にアジアカップの公式グッズを買おう!」と僕とYくん。それに付き合ってくれるY氏。
実は観光中は荷物になるため、買っていませんでした。

が、出国ゲートをすぎるとそこには異様な光景。
デカい。とにかく空港がデカい。
さっきまでの閑散とした空港は何処へ・・・
そしてグッズ売り場がない。アジアカップのグッズがどこにもない。
あれ、、流石になにかの間違いだよね、流石に売ってるよね、と探し回るど、空港がデカすぎて何がどこにあるかすらわからない。
というか、ターミナルの中にモノレール走ってんじゃん!!!どういうこと!!!

とにかく色々衝撃です。びっくりしすぎてモノレールの写真撮りそこねました。

でかい。
なんかデカい。
すべてがデカい。

ハマド国際空港、24時間トランシットでひっきりなしに飛行機が離着陸するという、まさに中東のハブ空港。しかしターミナルが1つしかありません。
そのため、成田や羽田のようにターミナルを分けて機能を分散させていないため、異常に巨大な空港になったようです。
一応近くにドーハ国際空港もあるにはあるみたいですが・・・

結局、0時を回っても歩き続けましたが、ワールドカップのグッズはいっぱい有ったのですが、アジアカップのグッズは見つからず。ちなみに出国ゲートを通過してから成田行きの飛行機の搭乗ゲートまで、3km以上歩いていました

というわけで、最後の最後に思わぬ洗礼を受けましたが、無事に2:15ハマド国際空港発の飛行機に搭乗。帰りは成田行き。

ドーンとQATARって書いてあるのかっこいい。

大きなトラブルもなく、無事に帰国することができました。

おわりに

以上が2泊4日のカタール遠征記のまとめになります。ここまで読んでくださった皆さま、本当にありがとうございます。もうしばらくお付き合いください。

僕自身、この海外旅行がコロナ禍明け初で、かつ4年ぶりの海外と、不安要素がいっぱいありました。
しかも4年前と違うのが、僕が社会人になってしまったという点。人生の夏休みであった大学生時代とはここが大きな負担でした。

海外行きたいけど、大型連休はなかなか取れない、取れるときは旅費もめちゃくちゃ高い・・・、と、いろいろハードルはありました。

「それなら週末に有給数日取って、土日と抱合せで行けばいいじゃん!!社会人になったなら、金かけて直行便で移動時間減らせばOK!!」

と、発想を変えてみたところ、あれよあれよと航空券予約やらを済ませていました。飛行機を予約したのはアジアカップ開幕の8ヶ月前とか。
そもそも、大学時代にもオーストラリアに1泊で行ったりしてましたし、ここ数年コロナ禍で忘れていたものを、少しだけ思い出せた気がします。
なんやかんや仕事の都合も無理やりなんとかすることで、今回は2泊もできましたし。
ちなみに、個人的にはカタールは実働3日あれば充分楽しめる国だと思います。海外は遠いなと思うんですが、夜行バスに乗ってると思えば実はそこまで遠くない国も結構ある気がします。

最後。テレビ観戦もいいけど、でもやっぱり僕は現地観戦が大好きなので、今回こんな旅に出ていました。負けてはしまいましたが、またいつか海外アウェイにリベンジしたいと思います!

ここまで読んでくださった皆さま、本当にありがとうございます。また、note書いてよ!と声をかけてくださった物好きな皆さま、ありがとうございます。結果、合計15000字を超える駄文が無事完成いたしました。

カタール遠征以外にも過去の遠征・旅行の記録をまとめていきたいと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


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