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陣痛を少しでも和らげたい。3回の出産でいろいろ試してみた話

陣痛。それは出産にともなう痛み。
その痛さはとても言葉では表せず、鼻からスイカが出てくるなどと言われたりもします。

どうにかこの痛みを和らげることはできないだろうか。3回の出産を通していろいろな対策を実行してみたので、いつか誰かの役に立てばと思いここに記します。痛みはだんだん忘れていくので、早いうちに書いちゃえと思って今、産院で書いています。

まず結論から言うと、何をやろうと何度産もうと痛いものは痛い!!強烈に痛い!!私はモーレツに無痛分娩を推奨します

ただ、対策によって多少なりとも効果があったような気がします。これから陣痛を迎える方や、大切な方の陣痛と向き合いたい方に、少しでもお役に立てると嬉しいです。

(もちろん完全なる個人の感想ですので効果は保証できません。お産の進み方はとても個人差が大きいです。あくまで一例としてお読みください。)

以下では陣痛を三段階に分け、それぞれを星5つで判定していきます。
 序盤: 子宮口2〜4cm、陣痛10分おき
 中盤: 4〜7cm、陣痛5分おき
 終盤: 7cm〜全開、陣痛2分おき
を目安としています。
※個人によって異なりますので陣痛間隔が違う場合もあります

それではさっそく見ていきましょう!

1. 物理的対策編

①マッサージ
序盤★★★★★
中盤★★★☆☆
終盤☆☆☆☆☆

中盤に最も効果を発揮したのがマッサージ。腰、おしりが気持ちよかった。ただし終盤では「触らないで!(殺)」という感じになったのでよく様子を見て。パートナーは要注意。

②肛門圧迫
序盤☆☆☆☆☆
中盤★★☆☆☆
終盤★★★★☆

終盤の効果は肛門圧迫が優勝!テニスボールやゲンコツで圧迫するのが一般的。ただし位置が少しでもズレると意味がない。助産師さんが上手だったが、夫がしたときは位置がズレており、急な痛みで気が狂いそうになった(キレる気力もそこ違うと言う力もなかった)。

③フリースタイル
序盤★★★★★
中盤★★★★☆
終盤★★☆☆☆

できるだけ楽な体制を求めて動いてみると、比較的痛みの軽くなる場所が見つかる。横向き寝、しがみつく、四つん這いなどはオススメ。背もたれに寄りかかるスタイルや、仰向け寝は腰に力が入らずきつかった。

2. 呼吸法

①ヒッヒッフー(ラマーズ法)
序盤★☆☆☆☆
中盤★☆☆☆☆
終盤☆☆☆☆☆

リラックスに効果的なリズムと言われるが、なんだか過呼吸になりそうで私には合わなかった。ヒッヒッで吸うのがきつい。さらに終盤はリズムを考えて呼吸する余裕がなかった。

②すーーーっ、ふーーーっ(ソフロロジー法)
序盤★★★★★
中盤★★★★☆
終盤★★★☆☆

長く吸って長く吐く、という簡単な方法なのでテンパっていてもできるのが利点。簡単なおかげで呼吸にかなり集中できるので、イキミ逃し(終盤産みたくなる気持ちを抑えること)にも効果が高かった。3回全てのお産で役に立った、個人的にかなりオススメの方法。


3. イメージ戦略

①赤ちゃんが出てくる実況中継
序盤★★★★★
中盤★★★☆☆
終盤★★☆☆☆

「今回転しながら降りてきている」「頭が出口に近づいている」など、体の痛い部位と痛みを照らし合わせながら赤ちゃんの様子を心のなかで実況中継。痛みの間も「今赤ちゃんが頑張っているところ!」と赤ちゃんを応援する。お産の進捗状況が把握できて冷静になれると、恐怖や緊張による痛みが軽減する。事前に出産のしくみをよく勉強しておくことが重要。

②とにかくかわいい赤ちゃんをイメージ
序盤★★★★★
中盤★★★☆☆
終盤★☆☆☆☆

かわいい新生児を想像してオキシトシンを放出させようというアイデア。3人目はけっこう効いたのだが、1人目のときは全然効果がなかった。まだまだ「赤ちゃんかわいい!!」の気持ちが弱かったのだろう。

③エクスタシー変換
序盤★★★★★
中盤★★★★☆
終盤★★☆☆☆

陣痛もセックスもどちらも子宮の感覚なので、気持ちいいと錯覚させようと試してみた。物理的刺激位置が近いためか意外と効果があったので騙されたと思ってお試しあれ。

③カウントダウン戦略
序盤★☆☆☆☆
中盤★☆☆☆☆
終盤★★★★☆

あと○時間で終わる、もしくは○時には産まれる!と勝手に設定してカウントダウンする方法。もちろんいつ生まれるという保証はないが、もうすぐ終わる(この痛みが永遠に続くわけではない)という気持ちが持てると強い。終盤は特にイメージしやすいため効果を発揮した。


4. その他

①アロマ
序盤★★★☆☆
中盤★☆☆☆☆
終盤☆☆☆☆☆

最初はいい香りに癒やされるが、中盤以降はにおいに意識がいく余裕はなかった。しかし気づかないうちに鎮静作用的な効果はあったかもしれない。

②パートナーの励まし
序盤★★★★★
中盤★☆☆☆☆
終盤★☆☆☆☆

最初はありがたく受け止めたが、中盤以降はほぼ耳に入らなかった。私は痛すぎて夫に何かいう気にはならなかったが、「悠々と何言ってるのこっちの気も知らないで!」と逆ギレされたり部屋を追い出されたという話も聞いたので、言葉で励ますのは難度が高いのだろう。

③読書、ラジオ
序盤★★★★☆
中盤☆☆☆☆☆
終盤☆☆☆☆☆

序盤はけっこう時間がかかることが多いので、陣痛の合間の時間にリラックスできるかは重要。ずっと「もうすぐ陣痛が来る…」と緊張していると体も硬くなり余計に辛くなってしまう。気を紛らわすのに重宝した。


と、いうわけで、総合すると一番効くのは……私の場合は呼吸法(すーーーっ、ふーーーっ)でした。
けっこうバラバラな感じになってしまいましたが、以上が現場からのレポートです。

じつは陣痛のあとには分娩(実際に出産する段階)が待っているのですが……個人的には陣痛の痛みのほうが分娩よりも強烈だと思います。もしニーズがあれば分娩編も書こうかなと思うので、読んでもいいよという奇特な方はお知らせください。

最後に……陣痛はきついけど、痛みに耐えて産んだときの喜びはひとしおだよ!などという気は全くありません。早く無痛分娩が普及してほしいと心から願っています。
ただ、まだ費用面などが厳しく私も自然分娩しか選択できませんでした。自然分娩を予定している妊婦さんに、このnoteが少しでも痛みを和らげるお役に立てばこれほど嬉しいことはありません。

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