いよいよ人事としてのキャリアが3社目に突入したので、この機会にこれまでの経歴を振り返ってみたいと思います。
経歴サマリ
・大学で心理学を学び、新卒でヤフーへ
・経営企画(数ヶ月)→希望していた人事へ1年目で異動
・7年間にわたり、労務→事業部人事(HRBP)→人事企画・人材開発に従事
・リファラルで動画メディアベンチャーへ転職
・人事企画、労務、一部採用のプレイヤー兼マネジメントに従事
ヤフー(2012/04-2019/4)
今思い返しても、本当に貴重な7年間でした。経験としても、得た仲間としても。今でも大好きで、感謝してもし切れない会社です。
新卒で最初の配属は、経営企画でした。慣れないPLやBSの勉強から始めていましたが、縁あって数ヶ月で希望していた人事に異動となりました。ここからが人事人生のスタートです。
労務
最初は、給与や福利厚生系の企画運用を行ういわゆる労務系の部署に配属になり、基本的な法律の知識などをキャッチアップしつつ、社員の勤怠管理、福利厚生系の運用や新規導入検討を行いました。この時に衛生管理者の資格を人事全体で取ろうというイベントがあり、社労士資格を持つ部長が昼休みに勉強会を開いてくれ、基本的な知識を習得することができました。
また、この頃は今ほど残業の規制も厳しくなかったこともあり、繁忙期にはオフィスから朝日を眺めることもありました。業務を終えて、同僚と明け方ラーメンを食べて帰ったのは今ではいい思い出です。
HRBP
半年?経って、ヤフーの中に「事業部人事(HRBP)」の機能を立ち上げることになりました。元々人事をやりたいと思っていた漠然とした理由が、「事業に近い立場で人事として貢献したい」というものだったので、すぐに当時の責任者に話を聞きにいき、興味がある旨を伝えました。
ヤフーのいいところの1つは、前向きなチャレンジは否定しないところです。叶うかは別、でも当事者意識を持ったチャレンジを推奨する文化があります。
その後、兼務で事業部人事を担うこととなり、事業部人事専任となりました。
当初の事業部人事のミッションは、「事業部門(の主に経営層)とコーポレート人事の橋渡しをスムーズに行うこと」でしたが、そのミッションも変化していき、「人事として経営の一翼を担い事業成長に貢献していくこと」を目指して奮闘しました。
数年の間で、技術部門、分析系部門、広告関連部門、メディア部門(ヤフーニュース、ヤフートップページ、検索などなど)等、200−300名規模の色んな部門につかせてもらい、事業部の成長に向けた人事視点での課題解決に携わりました。本当に様々なタイプの役員や本部長と一緒に課題解決にあたることができ、非常に勉強になったかけがえのない経験です。
最初の数年はしんどくもありました。人事経験も浅い、社会人経験もない私が、相対するのは大企業の執行役員や本部長のみなさん。自分が何を提供できるのか?もがく日々でした。
さらに当時の上長が退職してしまい、1人で試行錯誤し体当たりすることがほとんどになりました。
新卒2年目の時です。担当部門の役員と1on1の中で、ある要望をもらいました。しかし、それは元々実現不可能な旨をコーポレート人事から聞いていたので、私は「それは全社方針で出来ないと決まっています」と答えました。すると、その役員からその場でものすごく怒られてしまいました。どうすることもできず、役員の部屋を泣きながら飛び出して、当時の人事本部長のもとに駆け寄ったのを覚えています。
と同時に、私はハッと気づきました。私がやっていたのはただの伝聞役でしかない。なぜその要望があったのか?本質的な課題は何だったのか?他の解決策はなかったのか?と。
今思えば当たり前のことですが、この時のことをきっかけに、事業推進のためにボトルネックとなっていることは何か?本質的課題は何か?と常に考えるようになりました。
特に人事は、「HOW」が先行しがちです。他社でこんな取り組みやってるからやってみよう、とか、バズった制度を真似てみたり。
でも、目的とHOWが合っていないとただの自己満足です。そういったことを新卒2年目で気づけたのはいい経験だったと思っています。
人事企画
最後はコーポレート人事として人事企画や人材育成に携わりました。
人事制度変更、従業員満足度調査の実施や経営報告、各種人事制度運用、役職者研修講師などなど。。7,000人規模の会社の人事企画って一筋縄にいかない部分も多くて、これらの経験も非常に貴重でした。
ただ一方で、これまでHRBPとして事業のスピードを間近で感じながら人事をやってきた時とのGAPや、100名規模の人事組織がゆえの縦割り感に物足りなさを感じてしまい、今度は規模の小さい会社で幅広く人事をやってみようと動画メディアのベンチャーに転職することに決めました。ちょうど1年越しで誘ってくれていた友人から再度連絡をもらったのも良いタイミングでした。
ここで7年間のヤフー生活を終えました。寂しかった。
動画メディア系ベンチャー(2019/05−2019/07)
正社員で170名、全従業員で300名くらいの会社です。初めての転職にドキドキしながらも、とにかく周りのみんながいい人が多く、公私共に仲良くなることができました。入社後は深夜まで飲みにいくことも多く、体重も順調に増えていきましたw
まだできて4年目の会社ということもあり、制度や仕組みの整備、情報の体系化、ガバナンスの強化などの面で課題も多く、そこをイチから整えていくのはすごく面白かったです。
会社の規模が小さいから事業部門のメンバーともすぐ親しくなれるし、人事としてやったことに対してのフィードバックも受け取りやすい。課題も吸い上げやすい。
評価制度の導入、人事システムの導入、研修の導入、フレックスの導入、マネジメント合宿の設計、新卒採用の体系化、あとはここに書けないようなことから日々起こる色んな事件の対応などなど。
また、マネジメントの経験も積ませてもらいました。今後は組織として結果を出せるようなチーム作りにも貢献していきたいと思っています。
そんなこんなで1年ちょっとの在籍なのに、3年くらいいたような濃ゆい時間でした。
同時に、初めての転職をすることで、自分自身にとって大事にしたいことも分かってきました。
そんなこんなで、ビジョンとバリューに心底共感したnoteにジョインします。
人事として、強くて結果の出せる組織を社員の皆さんと作っていきたいと思います。