Kota

旅、自然、本、音楽、写真。 日々出逢ってきた愛おしいものについて書いています。 https://www.instagram.com/co_kot/

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  • 旅の写真とことば

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    制作や展示の記録はこちらに。

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    日々を愉しくしてくれる、愛おしいものたちについて。 音楽、本、日用品、お店、時間。

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    季節ごとに撮った写真を文章とともにまとめています。

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    本についての文章です。

最近の記事

旅と、高揚/ハノイへ

今回の旅は、べトナム、ハノイへ。幼馴染の友人と行くはずだった。 ただ友人が怪我をしてしまい、急遽行けなくなってしまった。休みも航空券も既に取っていたので、一人で行くことに。もともと2人で東南アジアに旅をしたいね。と前から話していたことを実現するために決めたのが、距離も比較的近く、航空券もお手頃で、2人も行ったことのないハノイだった。 ひとりでは特に行きたい場所も目的もない。ただ、20歳の頃以来の東南アジアひとり旅。きっと楽しいものになるだろうと思った。 忙しない日々が過

    • 「ことば」から紡ぐ、「ひと月をいとおしむためのプレイリスト」を制作しました。

      「ことば」から紡ぐ、「ひと月の生活をいとおしむプレイリスト」。 昨年5月からデザイナーの森あんじゅさんと始めたこちらの制作。 12ヶ月分の制作が終わり、ひと段落となりました。 お聴きいただいたみなさま、ありがとうございました。みなさまの日々のお供になれていたのなら光栄に思います。 まだお聴きでない方は、ぜひプレイリストを聴きながら続きを読んでいただけたら嬉しいです。 制作の背景 元々生活に馴染むような音楽が大好きで、プレイリストの選曲を行っていた ドライブ、朝、夜な

      • 初の写真展「いきつく」の記録

        4/19-4/21の3日間、zushi art galleryにて初の写真展「いきつく」を開催しました。 3日間で150名を超える方にお越しいただきました。足を運んでくださったみなさま、本当にありがとうございました。 タイトルの「いきつく」は - 息つく:呼吸をすること - 行き着く:最終的に辿り着く という意味から来ています。 治療を経て身体が自由になって、国内外さまざまな土地を旅をした。 久々の旅。その歓びの中で、いつも旅先に穏やかな水辺がある街を選んでしまう自分

        • Kota Ogasawara 写真展「いきつく」

          4月19-21日の3日間、逗子市のzushi art galleryにて初の写真展「いきつく」を開催します。 旅をする中で気づいた。それは昔から自分が、水辺のある街ばかりを旅先として選んでいたこと。 そして気に入った街には、いつも穏やかな水辺があったこと。 水辺の前ではいつもより深く、心地よい呼吸が出来る。 がんになって、選択肢が突然失われる経験をした。病室と自室以外に居ることを許されなかった。自由に外の空気を吸うことも出来なかった。 今、僕は行く場所を、生きる場所を

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        記事

          日記 2024/3/13

          快晴の中、星野源の「Stranger」を聴きながら、うたいながら病院へ向かう。今日は半年に一度の定期検診。もう慣れきった病院でスムーズにCTの検査と受付を終える。 待っている間は少し本を読んでから、4月のプレイリストについて考えた。 2時間ほど待ち、診察へ。告げられた結果は問題なし。先生はもう当たり前のように大丈夫だと言ってくれた。 ガッツポーズをしたい衝動を抑えながら、病院の外へ。 高木正勝の「AIR'S NOTE」を聴きながら、病院近くのいつもの公園へ向かう。この公

          日記 2024/3/13

          日々を変えてくれたのは、「具体的な安心」だった。#2023年振り返り

          あっという間に今年も終わる。その実感はあるが、そう言葉にするには、この一年はあまりに濃厚だった。本当に一年間の出来事だったとは思えないほどに。だから、せっかくなので言葉にして残しておこうと思う。 前回のnoteと被る部分もあるとは思いますが、お付き合いのほどよろしくお願いします。 今年の振り返りの文章を書くにあたって、数個のエピソードをピックアップするつもりだったけど、選定が難しかったので移動と人生の転機に関することをメインにざっとこの一年に起きた出来事をあげてみる。

          日々を変えてくれたのは、「具体的な安心」だった。#2023年振り返り

          大切な人たちに「元気だよ。」そう言える今が、嬉しくて仕方ない。

          5月から、新しい仕事をはじめた。久々に正社員の仕事に就いた。 そうして、生活にリズムが出来た。毎月決まったお金をもらえるようになった。「休日」が出来た。一緒にいい仕事をしたいと思える人に多く出会った。仕事をした先に楽しみな未来が見えた。 それによって、来月は生活出来るんだろうか、仕事が続けられているだろうか、このままでいいのだろうか。そういう「不安」に支配されていた生活から解放された。(当時は不安に支配されていることさえ気付かなかった) それから日々は一変した。 やり

          大切な人たちに「元気だよ。」そう言える今が、嬉しくて仕方ない。

          水面を眺めに、初夏の洞爺湖へ

          6月、季節休をいただいたので旅に行くことにした。海外に行くことも考えたけれど、今は穏やかな時間を過ごしたかった。ぼーっとしたり、考え事をしたりする時間が必要な状況だった。そういうとき、僕は海や湖、大量の水のある場所に行きたくなる。水の近くでは1人で安心していられる。 そこで旅先で浮かんだのが、以前から惹かれていた洞爺湖。関東が梅雨の中、あちらは初夏の陽気のようなのも決め手だった。 そんな初夏の洞爺湖への旅の記録を、数多くの水面の写真とともに。

          水面を眺めに、初夏の洞爺湖へ

          4年ぶりの海外は、幼馴染と台北へ

          台北に行ってきた。海外に行くのは、2019年3月に行ったニュージーランドへの旅以来の4年ぶり。 そして今回は、幼馴染の友人と共に旅をした。どれほど前に話していたかもわかからない、「いつか一緒に海外旅行をしたい。」という願い。 お互いのいろんな状況が重なり、今なら叶えられると思ったので、出発日まで1ヶ月ない中、勢いでチケットを取った。 「海外に行ける」その事実だけでもう本当に嬉しかった。どんな服を着よう。どんなカメラを持っていこう。どこに行って、どんなことをしよう。そう考

          4年ぶりの海外は、幼馴染と台北へ

          「自分の小さな"やりたい"を叶えてあげる」朝焼けを観に、鎌倉の海へ

          昨年の10月頃から、「今は仕事や自分の人生のことに集中しなくては」という気持ちが強く、時間とお金を自分の「やりたい」に使えなくなっていた。人とも会わず、出掛けもせずに、自分の内面にこもっていた。思えばあの時期は苦しく、息が詰まっていた。 年明け頃から、今後の自分の方向性がある程度明確になり、心に余裕が生まれ始めた。そして、数多くの友人に会った。みんな3~5年くらい会っていなかったような友人ばかりで、会って話せてとても嬉しかった。素敵なみんなが、それぞれが葛藤を抱えながら、個

          「自分の小さな"やりたい"を叶えてあげる」朝焼けを観に、鎌倉の海へ

          2022年 買ってよかったもの5つ

          今年は多くの買いものをした。 振り返ってみると、今年は精神的な豊かさのための買いものよりは「困りごとを解決する」ための買いものがメインだったんだなあと思う。昨年の内容とは毛色が違う。 すぐ身体のいたるところが痛くなったりと、病気、復職を通して生活に、心身に色んな変化があるなかで生まれた困りごとを、「もの」という面からも解決しようと試みることができたのは良かったなあと思う。今年は、せっかくつらい治療が終わったんだし、頑張れば取り除けるつらさには、出来るだけ対処していこうとい

          2022年 買ってよかったもの5つ

          世界と、出会いなおす

          「最近、何をしているの?」と聞かれると少し困ってしまう。 1月末にがんの治療が終わり、2月に復職。8月に1年半ほど勤めた会社を退職し、今は撮影とSNS運用、事務サポート、ミュージアムショップスタッフの仕事をそれぞれ3社で働いている。合わせて週4程度。週1日は、気になっていた場所に行ったり、人と会ったり写真を撮りに行ったりと、個人としてのインプット、アウトプットに使っている。 そのまま事実を伝えればいいと思うのだけど、どうしても自分の中で、「ただフラフラしている人だと思われ

          世界と、出会いなおす

          甲府、北杜市へ。自然と会話をたのしむ旅

          8月のお盆、2泊3日の山梨旅に行ってきた。今回は珍しく2人旅。一緒に行くのは幼稚園からの幼馴染の友人。久々にお互いの予定が3日ほど合ったので、どこかに出掛けることにした。 旅先について話し合う中で、今旅に求めているのは行ったことのない街を歩きたいというのと、夏の自然の景色を楽しむこと。そして、旅先でお酒でも飲みながらゆっくり話をしたいということだった。 その観点から決めたのが山梨。河口湖や山中湖はよく行くし、長野も何度も行っているけど、間の甲府や北杜はほとんど降り立ったこ

          甲府、北杜市へ。自然と会話をたのしむ旅

          山を歩きたくなった_FUJIFILMで撮る、夏の緑

          7月の終わり、快晴の休日。ぽっかりと時間が空いて、何をしようかなあ、都内よりは、自然を感じる場所に行きたいなあと考えていた時に「そういえば、前から山に登りたいと思っていた」と思い出して、行くことに決めた。快適なのは秋だけど、この緑が生い茂る季節に歩きたいと思っていた。 決めたのは午前11時。登山の出発には少し遅いけど、秦野に標高200m程の小さな山が連なった2~3時間くらいの登山コースがあったので、そこに行くことに。急いでお昼用のおにぎりを握って身支度をして電車に乗った。

          山を歩きたくなった_FUJIFILMで撮る、夏の緑

          夏の湘南へ、一泊二日の「考えごとしたい旅」

          とにかく頭の中が忙しい、毎日を乗り越えるので精一杯。そんな日々が続いていた。こんな時は、自分の感情や考えを整理する時間をつくるようにしている。ただ、家ではいつもの思考から離れるのが難しい気がするので、いつもと違う場所で過ごした方がはかどるような気がしている。 だから、旅をすることにした。考えごとをするだけでなく、シンプルに楽しい時間を過ごしたら元気が出るかもしれないと思って。 行き先は湘南。県境を跨がない、小さな旅だ。神奈川で生まれ育った僕はもう何度も何度も行っている場所

          夏の湘南へ、一泊二日の「考えごとしたい旅」

          4ヶ月の抗がん剤治療。日々を支えてくれた優しいエンタメコンテンツ20選

          9月から抗がん剤治療のため、仕事を休み入退院を繰り返しながらの生活を続けている。吐き気や免疫低下によるさまざまな副作用や、更に大きな副作用、未来への不安などと闘いながらの日々。 そんな日々を支えてくれたのが、エンタメだった。 人生が嫌になってしまうくらいなら 治療が始まってから初めの方は特に辛かった。副作用、窓が開かず風のない部屋、聞こえてくる患者さんたちのつらそうな声、薬の匂い。そんな環境でぐるぐると考え続けてしまう、自分の体がどうなってしまうのか。治療の副作用はこれか

          4ヶ月の抗がん剤治療。日々を支えてくれた優しいエンタメコンテンツ20選