苦手な分野の勉強を継続するコツは?
今日も勉強お疲れさまです!
ここでは、がん領域が苦手で仕方なかった私がどうやって外来がん治療専門薬剤師になれたのか、その勉強方法をご紹介していきます。まずは「苦手な分野の勉強を継続するコツ」について。継続できなければ、どんな勉強も実を結びません。では、どのようにして継続するモチベーションを保てばよいのか。そのポイントは「親近感を持つこと」です。
なぜ勉強に親近感が大切なのか
どんなにやる気や目標があっても、難しいこと続きだと嫌気がさしちゃうことは誰だってあると思います。それでも続けられる根性があればよいですが、私は挫折しがち・・・。そこで、続けていくコツとして「苦手意識を減らす」ことに注目しました。例えば、苦手だなぁ~と思っていた人でも、ちょっと相手のことを知るだけで印象が変わることってありますよね。それと同じで、苦手意識を減らすポイントは「親近感」にあると考え、少しでも分かる、知っている感覚を得ることを第一目標に勉強をスタートしました。
どうやったら親近感を持てる?
①聞いたことのある薬から始める
勉強するぞ!と意気込むと、ついつい「ガイドラインをちゃんと読もう」とか「レジメンを全部覚えよう」とか張り切ってしまうのですが、あまり知らないことにいきなり踏み込むと「無理~~~!」となりやすいんですよね。そのため、私は「聞いたことのある薬」から勉強し始めました。
例えばS-1やカペシタビンは馴染みのある方が多いのではないでしょうか。これらを含むレジメンは多数ありますが、そこはいったん置いておき、基本的な投与サイクル、食事の影響、相互作用、副作用など、特徴をまずは勉強していきました。実際にはレジメンを把握していないと用法用量の監査もできないわけですが、特徴を押さえると少し身近に感じられるようになり、「もっと勉強したい!」という気持ちが湧いてきたんです。この気持ちを自分の中に見つけられたとき、勉強のスイッチが入ったなと感じました。そして、次のステップとして単独療法だけでなくSOXやCAPOXの場合・・・というように広げていきました。
②1つのがん種を繰り返し勉強する
何かテキストを買うと、とにかく網羅することを目標にしてしまいませんか?1日何ページずつやって1か月後には全部読む!みたいに。もちろんそれもよいのですが、進めることが目的になってしまい、終わったあとに何も記憶に残ってない・・・なんて経験もあるのでは。
そんな経験から、私は苦手なことに挑戦するとき、得意を1つ作ることを大切にしています。得意までいかなくても、これは知ってる!と思えるくらいでOK。そのためには先に進みたい気持ちをいったん押さえ、同じところを繰り返し勉強していきます。がん領域でいうなら同じがん種を何度も。あー知ってる知ってる、と感じられるようになるまで、少し期間を置きながら繰り返し勉強していきます。
たった1つのがん種でも理解できるようになると、もうがん領域が苦手という意識はなくなります。これこそが親しみを持つということ。脳が「ここは知っているんだよね」という感覚になれば、その知識と紐づけながら他のがん種の勉強も続けやすくなります。
【おまけ】記憶を定着させるポイント
私は同じ内容を勉強するときでも複数の書籍を用いるようにしています。書籍が異なれば当然、記載している内容は同じでも文章は異なります。そうすると少し新鮮だし(飽きっぽい私には大切なこと!)、同じ文章を読むよりも頭を使うので、理解が深まり知識が定着しやすい気がしました。同じ文章ばかり見ていると、その字面を認識していただけで本当は理解していなかった、なんてこともあるんですよね。少しお金はかかるけど、おすすめな方法です!
まとめ
継続するためには苦手意識を減らすことが大事
そのためにはまず、親近感を持つことを目標にしよう
全く知らないことよりも、まずは少し知っているところから掘り下げて
同じところを繰り返し勉強し、これならわかる!を1つ作ろう
苦手だけど頑張りたいと思っている方の参考になれば幸いです。
次回はもう少し具体的な勉強の進め方をご紹介したいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました!