私は、浅瀬をうろつく大型の蟹を、手に持ったこん棒のようなもので叩き割る、そんな妄想をしていた。 高級食材などと持て囃される一方で、その身を食すには殻を取り去るという手間が必要であり、そんなしゃらくささを内包した十本脚野郎の、キチン質の甲殻を容赦なく破壊する行為は、ある種の背徳的・冒涜的な興奮をもたらすのだろうと、飽きることなく感じ入っていた。
起き抜けの牛乳がいつしかエナジードリンクになり、コーヒーに落ち着く。
生きるってなんなん?
あなたがテレビを眺めている際に虚無を感じているならば、まだやりようはあるので諦めないことです。