失恋話⑤
別れ話をしようと自分の中で決めた日、彼より先に彼の母親にLINEした。
結婚することを考えていたので、交流があった。
けれど、彼の母親にはいつも仲の良い写真を送って安心してくれたら良いなと思っていた。
だから、青天の霹靂だったと思う。
私の決断で、彼を含めてどれだけの人に迷惑がかかるのだろうかとすごく罪悪感に襲われた。
彼のご家族は、挨拶した時優しく迎い入れてくれた。だからすごく安心した。
ただ、私の家族は対照的に彼を拒否していたと思う。元々、何かにつけて警戒心の強い人たちだから意外な反応ではなかった。でも確実に私の気持ちは疲れて行った。