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「でもやっぱり人間向いてないわ」子どもの頃の自分へ

⭐︎嘘はついてはいけない
⭐︎元気に挨拶しなきゃいけない
⭐︎言うことを聞いたら買ってあげる
⭐︎大人になったらわかる

などなど、しつけ特有の言葉というのはあるが、そんなことないよと言いたい。

嘘はいい嘘と悪い嘘とあると思っている。
嘘をついていない=正直
という方程式があると思っていたのだが、
生きているとそれでは困る。
人間関係がうまくいかない。

実際にあったことで、
友人が私の好きなキャラクターのプレゼントを
くれたのだが、もうすでに持っていたということがあった。
けれど、それを正直に伝える必要があるだろうか?持っているか持っていないかなんてわからないのだから、言わなくてもいいなぁと思う。
これは子どもの頃で言えば、嘘ではないのか?

しかも、友人が「もし持ってたらごめん!」とまで言っていて、「ううん、持ってない」と事実とは異なることを言った。これは嘘と完全に言えるでだろう。

ここで大事なのは、
友人が自分のために時間とお金をかけて
プレゼントを用意してくれたこと、
プレゼントが何かではなくその気持ちだと思う。

その気持ちを事実を突きつけて、
踏みにじるかよりは、
そんな事実は隠して、その気持ちをそのまま受け止めた方が良い気がする。
事実を伝えたら、その気持ちをラケットで叩きつけている気持ちになる。

だから、こういう時は息を吸うように嘘をついた方が良いなぁと思う。

私は嘘をつきたくない方ではあるので、
隠し事という形をとってきた。
心の中で、「これは嘘ではない、ただ隠していただけ。嘘はついていない、誤解させてしまっただけ」と正当化していたが、
最近はそれは苦しい言い訳であるし、
嘘をつきたくないという自分を守りすぎているなぁと思った。

これはみんなどこで学習するのだろうか。
教えてほしい。
どこかで教えてほしいということではなく、
みんながどのタイミングで気づくのかということである。

私は最近自分の感覚が
おかしいということに気がつき、
みんなが知っていることを自分はきっと知らないんだろうなぁと思い始めている。

あと、ほかには、
「なんでこんなことも知らないの」と
母親や兄弟に言われたことがあったが、
別に知らないことは悪いことではない。

ましてや子どもなのだから、
知らないことが多くて当然なのである。
また、勘違いも頻繁に起きる。
だから、知らないということを知った今知ればいい。
「また一つ賢くなった」とポジティブに
頭の中で変換できれば良いなぁと思う。


元気に挨拶をしなきゃいけないも、
子どもながら不思議に思っていた。

良く番組とかで
「こんにちはー!」
「こんにちはー!」
「あれれ?声が小さいぞー!もう一回!こんにちはー!」
「こんにちはー!」
みたいなやり取りがあると思うが、
なんで2回も挨拶させられなきゃいけないのだろうと思っていた。しかも挨拶をするにプラスして元気よくとか声を大きくとか、
大人はそんなことしているのか?と思う。
子どもが元気なんて、
大人が作った偶像に過ぎないのではないかと思う。

子どもだって疲れるし、
元気がない時だってある。
いつでも無駄に元気ということはない。
なんか気分が落ち込むということもあるのだから、
そういうのを隠す必要はないんだよとは言いたい。
ただ、ネガティブな気持ちは伝染してしまうので、取り扱い注意であるが、
気持ちには嘘をつく必要はないと思うわけである。


3つ目、言うこと聞いたら買ってあげる。
じゃあ要らないのである。

私は後出しで
「今日は美味しいものを食べたのだから、
お風呂掃除をして」と言われて、
それだったら食べたくないとなるわけである。
なので、予め「これを買っても、お風呂掃除はしません」と言ったことがある。

めんどくさい子どもである。

大人が子供にご褒美のためにお金を使うことで、
大人は時間を買っているのだと思う。

今ならわかるが、
子どもの頃はいいところだけをとりたくて、
口答えをしていた。

子どもに時間感覚はほぼないので、
大人がそのようにお金で時間を買うのは仕方ないのかなぁとは思う。
教育としてはどういうものがいいのだろうか。
あんまりご褒美があってもうまくいかないと
聞くこともあるので、なかなか難しく、
答えが出ないなぁとは思う。

ただ、大人になってもそういうご褒美で自分を奮い立たせるのは大事ではあるので、
それを伝えるのが良いのかなぁと思う。
そのご褒美を手に入れるためには、
やりたくないことをやったり、
頑張る必要があること、頑張ればその分ご褒美が嬉しくなることを伝えれば良いのかなぁと思う。


最後、
大人になったらわかる。

わからんことは一生わからない。

あと、気持ちや記憶は残っているので、
その時は理解できなかったとしても、
子どもに適切な言葉で教えてほしいなぁと思う。

そうすると、
あとからわかることがある。

5歳の時に祖父がガンで他界したが、
お見舞いや病気のこと、お葬式のこと
全く教えてもらえなかった。

私もなんとなく聞いちゃいけない気がして言えなかったが、
「おじいちゃんの体の中に悪いやつがいて、それと戦っているんだよー」とか、
「戦うためにお家じゃなくて病院にいるんだよー!」
「戦うのはすごく大変だからみんなで会いに行って応援しているんだよー」とか
「おじいちゃんとはもう会えないんだよー」とか
教えてほしかった。

これは人によるから難しいよなぁ
多分後悔しているからこその気持ちかもしれない。


総じて、誰も悪くないんだ。
そんなベースが自分にはあるんだなぁと
整理されたということだ。

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