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偽者論、トークイベント〜感想〜

あんなに楽しみにしていたトークイベントがあっという間に終わってしまった。なぜ、こんなにもロスをしているかというと、それはこのイベントに至るまでの経緯があると思う。
偽者論が発売される前にnoteから出る記事を拝読させてもらい、どんな本なのかワクワクさせてもらった。それに加えて、スペースでの尾久さんと編集者ナカダチさんとのトーク。文字だけではなく、その人たちの声を届けてもらうと、よりイメージが掻き立てられやすく、またニュアンスが伝わりやすい。「逆に」という言葉が頻回に出てくるあまり、話が入ってこないこともあったが、聞いた後はとても充実した気持ちになれた。
スペースというのは私にとって新鮮であったが、人の電話を盗み聞きしているようなそんな感覚があった。それは、裏•スペース「偽者論」も同じだ。しかも、裏•スペース「偽者論」の方は尾久さん本人が話すのではなく、オーディエンスとしているということが非常に面白い演出であると思った。
私が尾久さんの立場だったら、割って入りたくなるような気がする。

今回、偽者論を皮切りに
トークイベントの楽しさ
編集者ナカダチさんという人
本が作られるまでのこと
小説家町屋良平さんという人
などなど、私の中でどんどん興味が派生していってとても楽しかった。本だけでは味わえない不思議さがある。

この本に関わっている人、それは私の知り得ない人もいるのだろうけれど、みんな人柄の良さが滲み出すぎている。見られる立場だからかとも思ったけれど、それは限界のあることだと思う。

こんな素敵な空間があるのだとほのぼのした。
そりゃ本を作るのにほのぼのだけでは成り立たないのだろうし、言わないと進まないところがあるからチクリとしたことや突っ込んだことも、もちろん言っているのだけれど、それが全く嫌な感じではない。それは多分そこに愛があるからだと感じている。

仕事をする人というのは、家族でも友人でもなく難しいと思うが、なんだか人生の先輩たちがおもしろそうにしているのを見て、私もそんな大人になりたいと思った。

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