外孫、内孫11

カニパンを見ると、叔父を思い出す。
ある夏の日、従兄弟とプールに行って、その帰りにカニパンを食べた。
記憶は断片的だけど楽しい記憶だ。プールの記憶は全くない。けど、叔父が来るのを待って準備をした時ワクワクした。私の両親は誰も着いてこず、叔父と従兄弟たちと私の兄弟そして、わたしだけ。

冒険のようだった。

そんな叔父は私とは血が繋がっていなくて、おじさんには血が繋がっている姪がいた。だから、どうして可愛がってくれるのだろうかと子どもながらに不思議だった。
今なら思う。祖母とは血が繋がっていたけれど、可愛がってはもらえなかった。叔父とは血が繋がっていなかったけれど、可愛がってもらえた。血の繋がりなんて関係ないと思う。そういうカテゴリーに分類しやすいというだけで、だから無条件にということはないんだと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?