バリュー平均法が維持できなくなったときのことを考えてみた
私はインデックスファンドの積立てを従来のドルコスト平均法ではなく、バリュー平均法と呼ばれる方法で積立てを行っています。
これはバリュー経路という資産の増え方のシミュレーションを考えておき、資産とバリュー経路との差額をチェックし資産の売買を行うという投資法です。
このメリットとしてはドルコスト平均法よりもリターンが高い
ということになっています。
一方でデメリットとしては暴落時にバリュー経路を維持することができないことや精神的に耐えられないということが言われています。
そのため投資法としては誰にでもおすすめできるものではありません。
私も以前はドルコスト平均法で積立てを行ったのですが、現在ではバリュー平均法で積立てをするようになってからおよそ5年になります。
幸いリーマン・ショック級の大暴落はありませんでしたので、現在のところバリュー平均法での積み立てができています。
ただ、経済的な災害はいつ襲ってくるかわかりません。
ですので最悪なときのことを考えておくのもいいのかなとも思っています。
この記事では、最悪な経済情勢下でバリュー平均法の資産が維持できなくなったらどうしようかということを考えてみました。
バリュー平均法とはなに?と思う方は以下の記事をご覧ください。
バリュー平均法が維持できなくなったらどうしよう
バリュー平均法はつねに投資待機資金をキープしておく必要があります。
もちろん私もキープしてあり、多少の相場の変動ではバリュー平均法による資産形成を維持できるようにしています。
ただハードな暴落が発生したときにバリュー経路を維持することができなくなってギブアップしてしまう可能性も否定できません。
私の場合にはこのように対処していこうと思っています。
比較的軽微な場合には追えるだけ追う
暴落のレベルが比較的軽微で、単純に投資待機資金が足りなくなりそうだなと思うときには以下のように取り組もうかなと考えています。
* 追えるだけの金額を追加投資し、足りない部分を記録する
* 相場が回復し、投資待機資金が回復したら余分に追加してバリュー経路に追いつくようにする
実際にこの方法で数回ピンチを乗り切ったことがあります。
たとえば2015年のチャイナ・ショックのときなどは投資待機資金が足りなくなりそうだったので、出せる範囲で出しました。
そのうえで拠出できなかった金額を記録しておき、相場が回復した際に余分に追加投資を行いました。
通常の相場の下落の場合(年間20%程度の下落)だとこの方法でなんとかなるのかなと思っています。
リーマン・ショック時のようなときには
さて、私が想定するリーマン・ショックのような絶望的なときにはどうしたらいいのでしょうか・・・
もう残高をみるのも辛くなるからきっとバリュー経路のチェックはきっとできなくなるだろうなとメンタルの弱い私は思っています。
そのように絶望のどん底に突き落とされたときにはどうしたらいいのか考えてみると
* 一旦バリュー平均法は中止してドルコスト平均法に移行する
* 相場をチェックできるくらいになってから再度バリュー経路を設定する
くらいしかないのかなと思ってしまいます。
それくらいリーマン・ショックのときの絶望感は大きいものでした。
ですので一時的にドルコスト平均法に移行して相場から逃げないような対策を打っておき、回復したときには再度仕切り直しでいいのかなと感じています。
感じること
バリュー平均法が維持できなくなったときのことを考えてみて感じたことについてまとめてみましょう。
相当メンタルの強さが要求される投資法
このバリュー平均法というものは、相場を年に数回でも直視する必要があります。
相場がいいときでも悪いときでも。
直視したマーケットの結果に応じて資産を売買する必要がありますので、含み損を多く抱えた状態を眺めなくてはいけないのは相当ハードモードなのかなと思っています。
しかし、逆に相場がいいときにはウッホッホと売却を行えますので、実った果実を摘み取る感覚が私は気に入っています。
いざとなったらにげる用意も必要
私はメンタルの弱い人間です。
しかし投資歴だけは長くなりましたので、多少の相場の変動では驚かなくなりました。
ただリーマン・ショックの再来は話が別です。
世界中のマーケットが沈黙に襲われたとき、私にはなにもできませんでした。
ですので、本当に無理だと思ったときにはバリュー平均法にこだわるのではなく、ドルコスト平均法に戻り、積み立て設定だけをして相場を見ないということも考えておく必要もあるのではないかと感じています。
まとめ:もしものことを改めて考え直させられました
今回バリュー平均法で積み立てている私が、もし暴落時にはどのようなことに取り組んでいこうかということを考えてみました。
極力続ける方策を考えるけれども無理をしないということが必要ではないかと思います。
私はメンタルが非常に弱い人間のために、逃げ道だけは用意しておかなければいけません。
その逃げ道を考えられるのは相場が安定している今だからこそです。
10月はバリュー経路と実際の資産をチェックする月なのですが、幸いリバランスのみで大丈夫そうなのでそのときにこそもしものときのことを考えておいてよかったかなと思います。
バリュー平均法で投資されている方も一度もしものときのことをちょっと考えてみてはいかがでしょうか。
では、またよろしくです!
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