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♯53 そうまでして、食べたい

年末から年明けにかけて、大量にもらった食べ物がある。お餅だ。冷蔵庫をあけると、冷凍室に四角い切り餅がドサッ。チルド室には丸餅がドサッ。数えてみたら、60個もあった。きわめつけは、家族がお菓子をストックする棚から、18個の切り餅が出てきたこと。夫が職場からもらったらしい。お餅、ぜんぶで78個。2025年、我が家のお餅運は絶好調だ。

なのに、だ。私以外の家族はお餅が好きじゃない。お餅が大好きな私は2型糖尿病なので、パクパク食べるわけにはいかない。だから、減らない。78個も我が家に集まってくれたのに、どうすんだよ、これ!

「お餅、カビる前に食べて!!冷凍のも、冷凍焼けしちゃう前に食べて!!お願い!!」と、家族に懇願したあと、「糖尿病 お餅 食べ方」でネット検索開始。受診した糖尿病クリニックでこういうことがあって↓

「糖尿病患者はお餅を食べてはいけない」は私の誤った思い込みかも、と思ったのだ。

その予感は的中し、リサーチの結果、次のことがわかった

・糖尿病患者はお餅を食べていい
・お餅を食べても、糖尿病は悪化しない
・ただし食べ方に注意。1食あたり1〜2個にとどめる
・空きっ腹にお餅だけ食べると、血糖値があがる
・おかずや汁物と一緒に食べる
・お餅を食べたら、他の炭水化物は控える(白米と置き換える)
・糖質の高いもの(あんこやチョコなど)と一緒に食べるなら、量をかなり減らす
・個人差があるので、詳しいことはかかりつけ医に相談すること

もっとも衝撃だったのが、「お餅の糖質とカロリーはご飯と比べて大差がない。茶碗1杯のご飯(150g)と切り餅2個であれば、糖質とカロリーは、ほぼ同等」という情報。

お餅はお米に比べて糖質がうんと高い、太る…って、なんで思っていたんだろう。お餅は食べやすいので、ついたくさん食べてしまうから太りやすいというのが真相らしい。つまり、適量であれば食べていいということ。

ということで、せっせとお餅を食べる毎日を過ごしている。

⭐︎

という記事を書いたので、糖尿病患者に適したお餅の食べ方をご紹介。どの食べ方にも共通するのが、砂糖は使わないということ。

◎磯部巻き
お餅を焼いて海苔で巻き、食べる。海苔は多めがいい。海苔でお餅を覆うのだ。食べる際は、お好みで醤油をたらりとどうぞ。

◎からみ餅
大根おろしをつくり、それとお餅をからめて食べる。大根おろしは多めにつくるとおいしい。醤油もいいが、ポン酢がおすすめ。

◎汁物に入れる
お餅を小さめにカットして、お味噌汁やお吸い物に入れる。お餅が主役じゃないお雑煮みたいな感じ。

◎お餅ピザ
お餅をピザの生地に見立てて、チーズやケチャップ、トマトソース、野菜とともに食べる。トースターでお餅をある程度焼いてからフライパンにうつし、チーズやトマトソースをかけるのがやりやすかった。

◎ベーコンやハム、お肉でお餅を巻く
切り餅を棒状にカットし、それにベーコンやハム、豚薄切り肉などを巻いて、フライパンで焼く。ベーコンやハムは味付け必要なし。野菜を一緒に巻くのもいい。

お餅ピザやベーコン巻きは家族にも好評だったけど、これをおかずにして、ご飯を食べるのはダメ。

お餅オッケーとわかり、私は毎日せっせと大量の大根おろしをつくり……お餅を食べるために大量の野菜を先に食べ…… ご飯よりうんと手間をかけながら、昨夜ついに78個のお餅を食べ切った。

お餅がカビるのを避けたかったのではない。そうまでしてお餅を食べたかったのだ。「食べてはダメ」から「食べてもいい」に変わる威力の強さ、半端ない。

が、しばらくお餅はいいかな。堪能して、満足し切った。今日からまたご飯に戻ろう。


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