蒼空の歌謳 -プロローグ-
「・・・・・・これで、作業は終わりましたか?」
「うむ・・・・・・あとは、世界を切り離すのみだ」
「となると、しばらくはお互い顔をあわせることが出来なくなっちまうな」
「ま~、仕方ないな~。次に会えるのは何百年後かな~?」
「・・・・・・おぬし、守護精霊として何か忘れておらぬか?」
「ん~、何か変なこと言った~?」
「我らは各世界の管理を行うのじゃぞ。
そんな呑気にしている暇などなかろう。
我はおぬしがなぜこの役に就いたのか未だに理解できぬのじゃ」
「何とかなるっしょ~」
「お二人とも、お別れは辛いと思いますが、そろそろ始めますよ」
「そうそう、お前ら本当に仲良しだったからな~」
「誰がこのようなのんびり屋との別れが淋しいじゃと?」
「完全否定~。早くやろ~」
「では、始めるぞ」
「はい」 「了解」 「御意」 「う~ん」
「――――――――――――――――――――」