三十路の上海留学25日目~行動力の化物になりたい~
10月3日(木)上海留学25日目
今日は13時に学校外の書店兼カフェで語学交換予定だったので準備をしていると、中国電信で購入したSIMカードに不具合が。
なにやら、「課金しないとネットに接続できない」とのことである。
はいはい、そういうスパムね、と軽く受け流していたものの、12時30分、外に出ると本当にネットに接続できない。
言語交換相手とはこのスマホのみで繋がっているため、とにもかくにも合流しないといけない。私は中国電信に行こうかとも思ったが、ひとまず書店に足を向けた。
なぜそこで課金せず中国電信へ足へ向けようと考えたのかというと、大学でSIMカードの購入をした際に、「半年分ね」と百数十元を中国電信に支払っていたからである、ここで課金すると面倒くさいことになりそうだと、私はすぐに課金しなかった。
書店につき、あたりさわりなく言語交換を開始。相手は小説版BANANA FISHを読み始めていて、私も彼女におすすめされた小説を読み始めていたので、お互いに出てきた内容でよくわからない言葉を教えあった。
途中、「すかさずってどういう意味?」と聞かれ、言語化が難しくてスマホを取り出したところで、そういえばネットに繋げないんだったと思い出した。
彼女に「どうしたの?」といわれたのでそれをそのまま伝えると、「校内の中国電信って何時までやってたっけ?
」といわれる。
「ああ、いいよいいよ、あとで帰りしな寄るから」というと、彼女は「私も行く」という。
そこで16時30分まで語学学習(という名の雑談)をして、二人で構内にある中国電信へ行った。
中国電信には、以前私が微信トラブルで助けてもらった女性と男性はおらず、全然知らない男性がいた。
「どうしたの?」といわれるので、「ネットが繋がりません」と私がそれだけを言ったあと、語学交換の友達が中国語で事情を説明してくれた。
スマートフォンを男性に渡すと、ベラベラベラっとなにかわからないことを早口で言って、それにたいして全て彼女が応対してくれた。
「要は、○○は半年で申し込んだけど、担当者が間違えて一年契約にしちゃったから、いまお金が足りなくてネットに繋がらない状態なんだって。あとから半年契約に出来ないから、いま150元追加で払って1年契約分の料金を完納してネットをつかえるようにして、帰国前に余分に支払った半年分を返金対応してほしいって」と言われる。
なにがなにやらよくわからないが、たかだか150元(3,300円程度)なので、支払いをする。
唯一聞き取れたのは、店員と彼女の「あなたは日本人?中国人?」「中日(中国と日本のハーフ)」「だから日本語が上手いのか」という雑談のみ。
無事ネットは復旧した。
「返金対応しに行くときは、一緒にいってあげるよ」と彼女が言ってくれる。
「ありがとう。でも帰国前に150元返ってきてもいらないなぁ。あ、そしたらお礼にあげるよ」
そういうと彼女は「冬休みに日本に帰るから、日本円に換金してあげる!」と言ってくれる。やっさしい。至れり尽くせり。
「このあとはどうするの?」と聞かれ、「菜鸟寄って帰る」と言ったら「私は寮でトイレに行ったらもう一度さっきのカフェに勉強しに戻る」と言われた。
本当中国の学生は勤勉ですよ、本当に。
菜鸟に届いている荷物の量を思いだし、私は一度荷物を置きに彼女とともに寮に戻った。スマホとエコバックだけを片手に菜鸟にむかうと、普段一緒に昼食を摂っている日本人の女の子に会う。
宿題は終わったか、だとか、だらだら雑談をしたのちに、「あ、そういえばこれってどこかわかる?」と淘宝の地図を見せられた。
「あー、これ、正門の方の郵便局だよ。一緒に行ってあげる」。私は過去にそこで荷物を受け取ったことがあったので、散歩がてら彼女の荷物受け取りに付き合った。
彼女は中国と日本のハーフらしいが、まったく中国語を話さない環境でそだったと言っていた。
道中、「全然会話練習が出来ないから中国語力が伸びるか心配」と言われた。
たしかに。
片道15分の道のりを往復して、我々は寮で分かれる。
会話練習かー、と今日の語学交換を思い出すが、語学交換は相手の日本語が上手すぎて思わずこちらも日本語で話してしまうのだった。
その日の夜、だらだらしていると前職の先輩からLINE電話をもらう。やや遠慮がちにかけてきたのか、3コールで切れた。
すぐさま折り返すも出ない。
しばらくしてまた彼から電話が掛かってきたが、次も2コールくらいで切れてしまった。「ごめん」とLINEが来たので折り返す。
ようやく電話が繋がって、そこから3時間電話した。
話の内容は、彼も私の退職とほぼ同時期に転職し10月から新たな職場で働きだしたのでその話、あとは前職は私と彼の退職を皮切りに、そのまま2人雪崩のように転職を決めたのでその状況だとか、あとは彼もまた2回留学経験者であったので、その辺の相談である。
私は彼にクラスの日本人グループとの距離を図りかねていることを話した。
また、先日日記に書くのを忘れていたのだが、このとき私はクラスの日本人グループに「6日か7日みんなでご飯行きませんか?」とお誘いをしたのだが、うち一人は両日NG、うち一人は待てど暮らせど返事が来ないという有り様で、正直凹んでいた。
彼は「別に日本人と仲良くしないといけないわけでもないしね。向こうもそういうスタンスかもしれないし」とあっけらかんと言う。
「俺は留学の時、日本人とあんまり会いたくなかったよ。あと外部のイベントに参加したりして現地人と会ってた。その方がいいよ」と言われる。
あとは元上司の愚痴だとか、帰国後に飲みに行く約束をして電話を切る。
電話を切って、先輩の話と、今日日本人の友達と話した「会話練習が足りない」という話を思いだし、なんとなく焦燥感に駆られ、このままじゃいけない、と私はHelloTalkを起動する。
留学前に使っていたものの、最近はすっかり眠らせていたアプリである。
ふと、起動して「上海中日語学学習会」というところから9月29日にメッセージが来ているのに気がついた。
週に一回、上海の长宁区などで中国人と日本人の語学学習会を開催しているようで、次回開催は10月13日らしい。
そのお誘いメッセージだった。
その夜、私は上海中日語学学習会の過去イベントを調べ漁って、参加して差し支えないか(一応詐欺などを警戒した・・・笑)調べて、何人かの上海在住日本語学習者にメッセージを送った。
気軽に「気付き」だとか言うあっさい奴にはなりたくないが、留学ではいろんな人の話(今日でいうなら日本人の友達や前職の先輩)に触発され、気付かされて、動かされている。
行動力の化物になりたい。
人生最後の(分からんけど)夏休み、やりたいことを好きなようにやれるこの留学で、私は後悔しないように毎日を生きたい。
おかげで10月は現状、2日~13日まで中国語で会話練習が出来る相手を捕まえたのでその辺もまた書いていく。
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