#13 古藤田博澄の【伊豆むあん】|幸せな人間関係を築くために(13話 自分の心の世界)
人は誰しも「自分の心の世界」を持っている。
心の世界は、以前述べてきた「生存・愛・力・自由・楽しみ」の基本の欲求をより具体的なカタチで満足させた、自分だけのドラマが展開される。
脚本・演出・登場人物・場所・使用されるモノ・・・
すべてを決めるのは自分自身。
こころの世界で繰り広げられるこのドラマは、夢・願望・想像そして現実が複雑に絡み合いながら進んでいく。
本人に実は自分のこころの世界をはっきりとつかめていない。と思う。
生存・愛・力・自由・楽しみを満足させるために、いったい自分は何を求めているのか、何をしたいのか
それでも、こころの世界は、その時々の現実世界、特に選択・決断の場面で激しい動きをする。
「自分が最高に気分が良くなるイメージ」と逆に「最悪な気分になるイメージ」。
主役は常に自分。プラス志向の自分、マイナス志向の自分・・・主役の志向がドラマをハッピーエンドにするか、後味の悪いものにするかが決まってくる。
すべて、自分のこころの世界の中で・・・
ハッピーエンドのドラマであれば、自分のしたいことに対して、みんながそれを認め、支持してくれる。しかし、逆の場合は、誰からも認められない、話もまともに聞いてもらえない、話せばバカにされる・・・
実際にこのような事は、良くあることだ。
何かをしようと自分が思い定めた事を誰かに話そうと思ったときに、でも話した相手がそのことを支持してくれなかったらどうしよう・・・否定されたら、批判されたらどうしよう・・・
自分としては長い間「心の世界」で暖め続けてきた大切な想い。
支持されなかったら、相手を恨むかもしれない、憎むかもしれない、どちらにしても今までどおりのつき合いはできない・・・
う~んきっと相手は否定するだろう、バカにするに決まっている。
相手はまだ自分の話を聞いていないし、そのことに対して何も言っていないのに、現実にその相手の顔見るとなんかやな感じがする。
「こころの世界」でうらみつらみがどんどん溜まっていったことが現実世界に現れる。
でも、ある時勇気を出して、言ってみたら全然取り越し苦労で、ハッピーエンドなんてこと、ありますよね。ぼくだけかな?
「こころの世界」と「現実の世界」は、複雑に絡み合っているというわけです。
そこで、人間関係を良くしていくには、相手の心の世界がいったいどんなことになっているのか、わかる、学ぶ必要があるということです。
こころを開いて!と良く聞きますが、それは「こころの世界」を観せてもらえるかな
そうしないと、君を支持することも、認めることも、応援することもできないよ・・・
自分自身よくわからない「こころの世界」、他人の「こころの世界」をわかろうというのは、難しいとは想いますが・・・