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英語資格:TESOLを1ヶ月で取得できるか?

2020年の6月ごろから本格的にフリーランスとして仕事をはじめたのですが、4月と5月はお休み期間としてオンラインでいろいろな講義をうけていました。そんな時に受けた資格講座についてまとめました。

コロナの影響でいろいろな資格試験が延期になる中、何か英語の資格を取りたい!となり、同時に、お休み期間に友人の子供たちに英語を教えたのが楽しかったので、英語を教えるのもいいかも...となりTESOLを取得してみようと思い立ちました。

条件として、なるべく安く、できれば早く取りたいと考え、ITTTの120時間のコース(Tutor Support and Video無し)を取得することにしました。

結果、申込みしたのが、2020年5月4日。TESOL certificateを取得できたのが2020年の6月10日ということで、1ヶ月とちょっとで取得できました。 ただ、5月はほぼほぼ私は仕事をしていなく、オンラインコースをいくつか受講したり、フリーランスとしての営業をしたり、ということで、かなり時間に余裕がある状態ではありました。よって、フルタイムで仕事や学校に行きながらであればもう少しかかると思います。

ITTTの120間コースの講座の内容は、20のモジュールと最終のエッセイの提出で成り立ちます。各モジュールは、「外国語としての英語を教える心構え」「レッスンの内容例」「文法の基礎」などが中心です。受講のプロセスとしては:

  • 各モジュールのPDFをダウンロードする

  • PDFを読む

  • PDFの最後の演習を行う(この演習は提出はしないので正直やらなくとも合格はできます。もちろんやったほうが理解力は高まりますが。)

  • サイト上のテストに答える(サイトは、10-20ぐらいの選択式の質問と最後に100 words以上のコメントを書く欄があります。 )

サイト上のテストは75%以上で合格、最後のコメントは評価されません。 1つのモジュールが終わると、次のモジュールのPDFをダウンロードできます。 上記を20まで繰り返して行い、完了すると、最後に500〜1000 wordsの論文を書き提出して完了です。

論文の提案の際にTEFLかTESOLかを選べます。 受講してみた感想としては、「資格をとりたい」というのが目的であれば、コスパのいいコースです。

ただ、英語教師としてのノウハウを取得したいということであれば、ただ一方的にPDFを読むだけなのでちょっと物足りなく、またモチベーションを保つのが少し大変です。(With Tutor support and Videoがあればその点は解決するのかもしれませんが、残念ながらそちらは受講していないので分かりません。)文法に関してはわかっていることが前提なので、PDFではそれぞれ簡単に触れるだけです。基本の文法がまとまっているという意味では結構ありがたく、忘れていたなとか、いまいち理解できないなと思った点については、他の参考書などをみておさらいしました。なかなか文法を基礎から洗い直すチャンスはないので個人的にはとても良かったです。最初に推奨の参考書リストなどがありますが、全部入手しなくても大丈夫です。(日本では手に入りにくいものもあるので)私はたまたま数冊対象の参考書を持っていたのでおさらいにはそれを使いました。

どのような人が教師に向いていてどんな生徒がいるのか、教室内での立ち居振る舞いなどは、「まぁそうだろうな」という常識の範囲内です。これに関しては英語を学ぶ生徒としての経験があるので、想像がすぐにできたのかもしれません。こういった点は、相互にやりとりできるような講座であれば先生の実体験なども聞けて良いんだろうな、とは思いました。あまり実際の先生の生の声みたいなのは講座に含まれていません。

レベル的には、英語ネイティブ向けの講座なのでちょっと心配でしたが、英語を問題なく読み書きできる人であれば、そこまで難しくないかもしれません。質問に関してはPDFにほぼ答えが出ているので、PDFさえちゃんと読んでいれば大丈夫です。私でも平均95%でした。(参考までに、10年前のTOEICの結果960点、翻訳者として毎日英語に触れていて、一般的な内容であれば特に問題なく読めるレベルです。) 質問より、最後のコメントを書くのが少し面倒でした。特に文法のセクションは、どう思ったも何も無いと思うので100 wordsとはいえ「何を書くか」にちょっと苦労しました。評価はされないらしいですが、文字数に加えて、毎回違う内容であること、という指定があります。

また個人的には、最後にエッセイを書いたのは20年前の卒論という身としては、そもそもエッセイってどう書くんだっけ?というところでちょっと手こずりました。ただエッセイは100以上の中から選べます。私は「英語を第二言語とする者が英語教師になるメリットとデメリット」という内容で書いたのですが、自分のことなので書き始めればなんとかなりました。 最終のエッセイに関しては、ここまで苦労して最後でヘマをしてもと思ったので、別途有料の編集サービスを使い校正しました。 これはこのコースに限ったことではないとは思いますが、実習などもしない限りこの資格だけでイコール英語の先生になれるというわけではないです。実際に教えてからのほうが断然学ぶことが多いです。

ただ、英語講師の仕事をしたいけど経験ないし、とにかく何か証明するものを取得したいという理由で資格をとることにした私にとってはコスパの良い講座でした。

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