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惜しみなく褒めるという才能
この間の土曜日、会社の一つ上の女の先輩と休日カフェ巡りに出かけた。
入社してから半年くらいは同じ事務所の違う部署にいて時々話す仲だったのだが、私の部署が別の事務所へ引越して以来ゆっくり会えていなかった。
それが先月の会社の研修でたまたま同じ班になり、日系企業あるあるの自己の価値観を深ぼる系のワークを一緒に行った。
自分の趣味、考え方をざっくばらんにみんなで話していくうちに、先輩曰く私のことを「おもろっ!」と思ったらしく今度のんびり出かけようよとお誘いいただいたのだ。
約束の日はよく晴れていて、日中は少し暑かった。
清澄白河の有名おしゃれカフェでランチし、隅田川沿いを散歩して、別のカフェでテイクアウトしたコーヒーとパウンドケーキを近くの公園で食べた。
食べるか歩くか喋るかしかしてないけど、それが最高に良かった。
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初めて先輩と何時間も話してみて思ったことがある。
それは、惜しみなく人を褒めてくれる人だということ。
私の部署の仕事はスピード命なところがあって、そのくせトラブルも多い。たまに解放されたくなってしまうと零せば、
「それをこなせてるってほんとすごいよ!他の部署からそっちに異動したらもう着いていけないもん」
と言ってくれるし、
今年から趣味でウクレレを始めて半年経とうとしていると話せば、
「一つのこと続けられるって才能だよ!?羨ましい!てか新しいこと始める勇気もすごいわ〜」
と言ってくれる。
私は1人で何かをする時間も割と楽しめるけど、人を楽しませることが先輩みたいにできないなぁとぼやけば、
「え、私今すっごい楽しいよ!」と満面の笑み。
言っている言葉が上辺な感じが全然しなくて、心から思っていることを伝えてくれている気がして、それが嬉しかった。
人の話を聞いて理解して、その人の良い面を見つけて言葉にする。
先輩と話していると、何を言ってもポジティブな言葉で返してくれるから、嬉しくて楽しくて安心する。
先輩にとっては息するのと同じくらい無意識なのかもしれないが、これこそ先輩の才能だと思った。もちろん、才能ですよ!と伝えた。
私の場合、相手の良いなと思うところ、すごいなと思うところは日々見つかるけど、わざわざ言葉にして伝えているのはそのうちの何%くらいだろう?
伝えない理由も無いし、伝える理由もないから結局伝えない、みたいなことが多い。
てかそもそも伝えるかどうか迷うこともなく、ただ心の中で思うだけなのが当たり前になっている。
先輩と話して惜しみなく褒めてもらうと、こっちも相手の素敵な部分を余すことなく言葉にして伝えようと思えた。
会話の中で不意にぱっと届け合う褒めの言葉は、心の穴を塞いだり、凹んだ部分を平らにしたり、平らな部分を磨いたりするような、その言葉からしか得られない効果があるように感じる。
私も先輩のように、相手の素敵な部分を惜しみなく伝えられる人になりたいと思った。