備忘録。日本以外の場所で2週間暮らして
ベトナム・タイに行ってきました。
人生で初めて、2週間も国外に出るという経験でした。(多分。修学旅行は1週間くらいだったと信じている。)
ベトナムとタイ、それぞれ異なる雰囲気で面白かったですが、タイはもうほとんど東京だなって感じの街並みも多く、「電車の有無」で街や暮らしは結構変わるんだろうなぁという印象がありました。ベトナムも何年ものあいだ地下鉄を作ろうとしているものの、まだ工事中だそうで。日本と一緒に作ってるよ〜っていう表示があったり、日本の駅と似てるなっていう外観ができかけていたり、そういうのは見かけたりしました。
ベトナムではホーチミン、フーコック。タイではバンコク、パタヤに行ってきまして。日焼けしまくってやばいし(特に手足)気管支も無事に死亡したわけですが、それなりに良い滞在ができたんじゃないかなーって気はしています。現地で喉痛くなりすぎて現地の薬買ったのも良い経験でした。
なんかあんまり真面目なことを考えたりせずにビール飲んで未視聴のジブリ見て(海外だとネトフリで見れる)外出て写真撮って買い物して〜って感じで過ごしていたんですが、どっかのタイミングでふと「社会課題って言葉もそのうちなくなるんだろうな〜」「社会課題っていう言葉の役割ってそういうことだよな〜」って思ったことがあって。
なんでそう思ったのかとか、何考えていたのかとか、帰国して一晩寝たらもう忘れたんですけどね。
「社会課題」って言葉は多分、若干俯瞰して社会を見ている時に使う言葉。構造や背景に視点を置いて、社会の側にある改善点を考えるのだから当然と言えば当然だし、そういう意味で「社会の側に原因があるんだ」と考える前提を内包する、普及啓発っぽい役割もありそうに思う。
ただ、旅行者(よそ者)として2週間滞在していて、構造も背景もほとんど知らない中でそれでも見えてくる人々の様子というのは、もっと単純な何かのような気がして。街で起こっている実際の何か。営みの中にあるそれらが原点であることを忘れちゃいけないんだよなって改めて思ったというか。「社会課題」という言葉に頼り始めると間違うんだろうなっていう、なんかそんな感じでした。言葉の奥にある意味や原点を常に忘れないようにしなければ、きっと色々なことはどんどん軽薄に無意味に変わっていく。
ここからは箇条書きでつらつらと。
ベトナム編
街並みや人の感じはこっちの方が海外に来たな…って感じが強かった。さらにフランス領だった時代の名残か、欧風な建物も結構ある。
道の舗装されてなさがすごい
車も増えつつあるけれどやっぱりまだバイクが主流。横断は心を無にするスタイル。走ってはいけない。
野犬がいっぱいいる
屋台文化もまだまだ多く街のあちこちにある。路上で食べてる人めっちゃいる。
Grab来るのめっちゃ早い
フーコック島は晴れてたらとても良い(私が行ったときは嵐)
フーコック島には背中にたてがみの名残みたいなのがある犬種(フーコック犬)がいる。原種の保護活動なども行われているそう。
円安でもまだギリギリ「安いな〜」と感じる機会が多かった気がする
おしぼりとかでもお金を取るスタイルの店が多い
洗剤がでっかい
ゲリラ豪雨強い
タイ編
ベトナムから行くとめっちゃ都会…!ってなる
電車が便利
Grab来るのそんなに早くない
でっかい公園にでっかいトカゲがいる(保護されているらしい。ミズオオトカゲ)
トカゲのいる公園にいる猫たちめっちゃ人懐っこい&毛並み綺麗(撫でれた)
バンコクは野犬少なめ。パタヤは普通にいた。
ターミナル21(大型ショッピングモール)のフードコート、コンセプトとして「どんな人にも美味しいご飯を食べてもらえるように」ということでオーナーが赤字覚悟でも安さをキープしているという噂は本当だった。すごい。
王宮がプロデュースしている商品が普通に流通していて面白い。
山岳民族などの支援のためのプロダクトやお店もいくつかあった。
おしぼりではお金を取らないところが多かった
小分けの洗剤も売ってる
ゲリラ豪雨数回あったけど雷がすごかった
車が多い分、ベトナムより渋滞がすごそうだった
バンコクは勢いがあるな〜って感じで、ちょっと昔の日本もこんな感じだったのかもなぁと思うなどした。成長成長!!発展発展!!でも駅から少し離れたり一本路地を入ったりするとガラリと景色が変わったりもする。
タイも少子高齢化があるらしく、え〜〜こんなに勢いある感じなのに…!?ってなった。でも確かに格差はすごかったりするのかもしれない。
共通
ご飯美味しい
交通に関しては安い
ビールが安い
若者たちの服装がめっちゃ韓国っぽくて、トレンド…!ってなった。アジアのファッションのトレンドは完全に韓国が握ってるのかもしれない。(知らんけど)
色白が良いとされる風潮があるそうで、ちょっと良いランクのお店とかホテルとか、広告関係は色白の人が多い。特に女性は、一昔前の日本の顔採用的な感じがあったりするのかなぁなんて勝手に思った。お店の呼び込みは主に女性、ドライバーは男性、とか性別での役割はまだ結構あるのかなぁ?って感じだった。(特にベトナム)
デザインが可愛いのが多い。看板、ロゴマーク、お店の内観・外観など。
クッソ暑いと思いきや、東京が暑すぎてさして変化無し。むしろアスファルトやビルが少ない分、ちょっと過ごしやすいのでは…?とさえ思った。
喉と鼻と気管支は死んだ。咳が止まらず最後の方夜眠れない&左胸痛くて怯えた(喘息持ち)。市販の咳止めが結構効いたので、咳が出たらすぐ買ったらよかったなと後悔。セブイレで買える。
処方箋なくても薬が気軽に買えるのはめちゃくちゃ助かったけど、そのうちここも変わるんだろうか。
ベトナム→タイだったので、発展度の進化を見れる感じでなるほどなぁ…ってなった。どんな状態の場所にも課題はある。
日本に帰ってきての所感、「あれ、こんなに街って静かだったっけ?」です。耳バグってる可能性もあるんだけども。
あと日本は道の舗装技術が本当にすごいんだなって思った。どこまでも続く滑らかな道を保ってるのすごすぎる。
発展することが良いことかと言われると「うーん…」という部分ももちろんあるし、日本の現状を見ていると「うーん……」って思うこともたくさんあるのだけれど、あの国々が、あの街が、今後どう変化していくのだろうということを考えると、今のこのタイミングで渡航できて束の間覗き見ることができたのはよかったなと思いました。多分、ほんの数年でもどんどん変わっていくのだと思うから。
営みを持って暮らしている人たち、をたくさん見れたのは良かった。
あと、タイではBACC(Bangkok Art and Culture Centre)というところにも行ったんですが、ここは10年くらいの市民運動を経て開設された場所だそうで、芸術・文化を勝ち取ったのだなぁ…と考えると感慨深かった。
(タイは少し前に王室制度の改革についての市民運動なんかも起こっていたり、そういう動きが結構ある模様。)
入場料が無料なので、制服姿の若者たちもデートで来ていたりして。バンコクではコスプレイベントが巨大モールで平然と開催されていたり、モールの中のお店にコスプレのまま自由に出入りできるようになっていたりもして、なんかそういうカルチャー的なものに対して寛容なんかな?って感じもあり。BACCでも、コミケとか文フリとかハンドメイドマーケット的な感じのものが小さく催されていたり、お土産屋さんにアーティストのオリジナルグッズがたくさんあったり、なんかそういうのが非常に良かったです。
英語が全然ダメなので果たしてどうなるか…と思いましたが、私よりは英語のできる夫氏の助けと少しのフレーズとスマホと単語で、一応2週間元気に過ごして帰ってくることはできました。
ホテルにキーを預けたりもらったり、買い物とかオーダーとかで抵抗なくとりあえず挑める程度にはなったかな…気持ちの面で……。向こうも英語があまりわからないということもある中なので、簡単な言葉同士の方が伝わるっていうのもあるのかもなと思うなどもしました。
とりあえずあと数日はたくさん寝て呼吸器を労りつつ、日焼けした肌のケアに勤しむほかないな…って思ってます。せっかくパスポート更新したし(結婚したので名義変更が必要なのを放置していた)、飛行機が安いタイミングでふらっと行くとかもしてみたい。タイなら多分大丈夫。
それと今回初の試みで、GOOPASSさんで気になっていたカメラを借りて持って行きました。撮影は全てレンタルしたX100Fにて。FUJIFILMの色味はやっぱいいなぁ〜というのもあるし、持ち運び含めてめっちゃ良かったので購入も検討中……。本当はX100V借りたかったけどレンタル中だったのでこっちにしたものの、結果的には全然良かったです。(※GOOPASSさん海外持っていくのはOKなものの、防犯とか持ち運びとかはめっちゃ気をつけました)
あ、あとベトナムの点字ブロックがめちゃくちゃデカくて謎だったので、理由がわかる人がいたら教えてください。
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