信じて待つ〜次男高校卒業式
もし彼が第一子だったら、
それはそれで
今の彼の様子に行動に
心配と不安を持ち続けているであろう、
彼の姿があります。
彼の成長過程で
2年先に生まれた長男が
私の当たり前を
これでもかと
気持ちよく崩してくれたおかげで、
彼の姿に
大きな不安を持たなくなり、
たまに先回りしたおせっかい言葉を
かけてしまいながらも、
「信じて待つ」
彼への関わりで学び続けてきました。
長男の時とは違って、
彼は自分で考え、
自分で動き、
自分で決めて、
進路を選びました。
気がつけば卒業式。
私が今の彼の在籍する学校に
足を運んだのは2回だけ。
編入する時と、
2年次の三者面談1回のみ。
長男の時と違いすぎて、
今日が卒業式だなんて、
拍子抜けなくらい。
「もう、今日で学校にいくこと本当にないの?」
今朝、
間抜けな声かけをしてしまいました。
兄弟揃って、
卒業式の後に
全職員と児童ひとり卒業式に参加した
小学時代。
中学の長男は
校長室でひとり卒業式でしたが、
中学の彼は
ほとんど登校しなかった学校に、
卒業式練習は1回だけの参加でも、
当日それはそれは立派に
卒業式に参加。
他の生徒は毎日数日練習してるのに
すごい度胸だなーと、
緊張しいの私は思いました。
高校の長男は、
それまでの山あり谷あり崖あり
教育社会から
嘘のように穏やかな高校時代の最後。
初めてのみんなと一緒の卒業式。
人生初の「ひとり卒業式」ではない姿に
感動感涙しきりでした。
そんな経験を私に先に与えてくれている
兄を選んで生まれてきた次男の彼。
何をするにも
私の時間もエネルギーもかかってしまう
長男と違って、
私よりしっかりと
確実にひとりで進めているので、
私の気持ちも楽すぎて、
特別感を感じることのない卒業式。
会場について
「あっ!マスク忘れた!」
の私に、
「保護者の受付までまだ時間あるから買いに行けるよ」
あの、
優しい声で教えてくれました。
(車に予備マスク入れていたから、
買い物行かずに済みましたが)
そんな次男の卒業式の保護者控室には
先生方からのボードに貼り出された
メッセージ。
・・・・・・・・・・
ゆっくりでいい
大丈夫
一歩一歩
自分を信じて
歩んでください
一歩ずつ
ゆっくりと
しっかりと
一歩を進める
試行錯誤に裏打ちされた
自己信頼を形成しよう
一期一会
人との出会いを大切に
どんな人間でも
自分が思っている
以上のことができる
・・・・・・・・・・・
そして、
卒業式終えてからの
担任の先生からの最後のお言葉。
・・・・・・・・・・
新しい環境に
勇気を持って飛び込んで欲しい。
勇気とは不安や心配がないことではなく、それらを自覚して向き合って、
尚且つ一歩足を踏み出すこと。
新しいことは失敗をするもの。
その時にどういう態度をとるのか。
思考錯誤しながら
何回でもチャレンジし続ける。
慣れれば必ずできるようになる。
成功できる。
進路の話、これからの話、
皆さんから聞いた話に共通することは、
社会的・精神的・経済的自立すること。
自立とはひとりで何でもできるようになることではなく、
助けてくださいと助けを求められること。
そういうネットワークを自分の生活圏に複数持ってください。
困っている人がいたら助けてあげて欲しい。そうすると友達になれる。
・・・・・・・・・・・
人柄穏やかな先生からの
優しさに包まれたたくましいお言葉。
学校行かず、
部活もなく、
塾もなく、
自ら声をかける友達もなく、
ステレオタイプ微塵もない
義務教育から高校卒業までの
うちの子たち。
比べようにも比べることがない、
気楽さを味わうことができました。
見守り信じて待てる親に
育ててもらいました。
色んな生き方があっていい。
つまづくこともあっていい。
失敗は失敗ではなく経験だから。
通信制高校卒業して
通信制大学を選んだ次男。
親子3人、
超インドア在宅生活継続
変わらずではありますが、
勇気を持って、
社会に自ら心をひらくいて
つながって欲しいという希望を
私は持ち続けていきましょう。
これまでお世話になった皆皆様、
本当にありがとうございます。
彼が家庭での安心を満ち満ち満たし、
社会に安心の場をもてるよう、
またそんな彼の経験が
社会に活かせるよう、
温かいく見守っていただけたら
幸いです。