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ご質問にお答えします!『横書き脚本の書き方を勉強した方がいいですか?』

脚本家志望の方からこちらのご質問をいただきました。

こういった、未来予想的な内容はお答えするのがとても難しいので、参考程度にお読みいただければと思います。

2023年12月現在の私の感覚では、ハリウッド式横書き脚本の書き方を勉強することは、脚本家志望の人にとって優先度はあまり高くないと思います。
今のところ私は、横書きの脚本を書くように求められたことはありませんし、日本の商業作品として制作された脚本で、横書きのものを読んだこともありません。
だからと言ってハリウッド式横書き脚本を読んだことがないわけではなく、何作品か、自分が好きなアメリカのドラマの脚本を英語で読んでいます。
私の英語力は大したものではありませんが、完成したドラマを何度も観ている作品ですし、わからないところは当然辞書で調べる等しているので、内容は概ね理解できていると思います。

複数のハリウッド式脚本を読んだ上で、私は「書式や描写の仕方に違いはあるものの、本質的には我々が書いているものと大きな違いはない」と感じています。
「筆力のある人ならば、切り替えはそれほど難しくないだろう」と感じているということです。
今後、自分が横書きへの切り替えを求められたとしても、「横書き脚本を勉強しなければ!」というほどのことではなく、「横書き脚本に慣れること」が重要なのだろうと予想しています。

この前提で「脚本家志望の人の場合はどうなのか?」と考えると、「まずは本質的な筆力を身につけることの方が優先でしょう」ということになります。
キャラクターの立て方、構成の組み方、セリフを書く技術、直しの技術等々……プロになるために身につけるべきことはたくさんあります。
それらに比べれば、「書式の違いに慣れること」の優先度は低いと思うので、今のところは「余裕があればやる」という程度で良いように思います。

今後、横書きが一般的になっていく可能性もありますが、縦書きであれ、横書きであれ、必須なのは「本質的な筆力があること」です。
そのための勉強の方が優先度は高いのではないでしょうか。

これからもお互いがんばりましょう!


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#脚本 #シナリオ #エンタメ #質問 #マシュマロ
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中川千英子(脚本家)
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