鹿児島感傷旅行
母方の祖父は鹿児島県出身で、母方の祖母は宮崎県出身。
鹿児島と宮崎に親しみを抱きつつ、長距離移動が苦手なこともあり行ったことはなかった。
はじめて鹿児島を訪れたのは、2014年3月。
別居していた夫とふたたび暮らすため新居への引っ越しをする直前に、ひとりで鹿児島旅行をした。
旅らしく桜島と霧島神宮には行ったけど、大半は天文館をぶらぶらしていた。
鹿児島滞在中に何度も足を運んだのは、「丸善書店」。
うつで文章が読めなかったから本屋に足が遠のいていたけど、丸善→檸檬→黄色い果実→マルメロという連想ゲームが浮かび、すんなりと入れた。(その頃はなんでもマルメロと津軽にこじつけていた)
丸善の一階に陳列されていた「47都道府県の純喫茶」を手に取る。
初版は2013年11月。
喫茶店めぐりが好きだったのに、「47都道府県の純喫茶」が発行されていたことを知らなかった。
「山之内さんが亡くなったことを知らなかったんですか?」
後になって同じく喫茶店めぐりが趣味の方に言われたことがあるけど、本はもちろんネットも見られなかった。
外に出るのはマルメロと散策するときだけ。
鹿児島代表のページをめくると、串木野の「パラゴン」と天文館の「ブルーライト」の2店が掲載されていた。
串木野は距離があるけど、「ブルーライト」はすぐそこだ。
早速、買った本を携えてブルーライトに向かう。
これが「喫茶店の旅」のプロローグ。
※カバーは祖父母の家族写真。前列右から二番目が私の母。
※ブルーライトは昨年11月閉店。串木野の「パラゴン」には昨年の12月に行くことができた。
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