インターン愛子 2023.08.10
みなさんはじめまして。
先日より小鳥書房でインターンをさせていただいております。北島愛子です。
わたしは大阪在住で京都の大学に通う学生なのですが、関西と東京とでは蝉の鳴き声が違うことに、谷保を訪れてはじめて気が付きました。
ここ小鳥書房では、お客さんが訪れたことをドアベルが鳴り響くかわりに、お店のなかへと流れ込んでくる蝉の鳴き声が知らせてくれます。
関西のシュワシュワとした蝉の声とは違った趣を感じる東京の蝉の声。
フィクションの世界でよく耳にする蝉の声は、こちらの声なのだと、19歳にしてはじめて気が付きました。
そんなすこし新鮮さを伴った蝉の声、照らされるような夏の陽射しとそれらをうけて輝く緑、大阪でも目にしているはずの何気ない夏の風景は、新しい輝きをもってわたしを迎えてくれているような気がして。
なんだかふとした瞬間がまぶしくて、目を細めてしまうような日々をおくらせていただいています。
自身が身を置いている世界がどれだけ小さいのかは自覚しているつもりでしたが、普段接することがないような方の存在に気づくたびに、改めて、自分の見えていた世界がどれだけ狭い範囲のものであるかに気付かされました。
滞在しているあいだに読んだ本、観た映画、目に映る景色や言葉を交わす方々、そして自身の心をたずねる感情、それらのすべてが、わたしの世界を広げてくれるような気配が、ほんのりします。
小鳥書房には明日と明後日の2日間おりますので、よかったらぜひお話しに来てください。
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