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3月29日
ありのままでいることの大事さを感じる。
もっというと、自分を磨くときに小手先ではなく、ありのままの自分を磨ける人でありたい。
本屋さんでアルバイトをしていて、いつも同じ子供(小学校2年生くらい)にレジの横から声をかけられる。この漫画の中を見たいので、ビニールを開けてくださいという申し出だ。一人で来ているのか、親御さんをみかけたことはない。
本屋さんでは大抵の場合、立ち読みできないように、シュリンクというビニールのカバーみたいなものでコミックを覆っている。
最初は、試し読みして買うか決めているのだと思っていたが、どうも無償で本を読みに来ているらしかった。3巻が終わったら、4巻を開けてくださいと言いにくる。
その行為自体、たしかに褒められたことではないし、本屋としては買ってもらいたいのだけど、私がそれを注意することで、この子供の居場所を奪ってしまうような気がして、みて見ぬふりをしてビニールを開けてあげていた。
ただ、最近になって彼の口調が変わってきた。
前は、「すみませーん、これ中見たいので開けてください」だったのに
「すみません、これ中を拝見したいので開けていただけますか」と拙い口調でいうようになった。だれに教わったのだろうか。
読み終わった本を返すときは、「やっぱりいいです」から「拝見させていただいたのですが、もう持っている本だったので結構です。ありがとうございました」と言うようになった。
私としては、「嘘つけぇーーーーい」という感じなのだが、いつも叱ることができないでいる。
私個人の考えとしては、そうやって本を読むのは構わないと思う。お金がない家の子かもしれないし、学校の図書館は居心地が悪いのかも、と色々考えた。どんな子どもにも等しく本に触れ合える場所があってほしい。本屋の商売の趣旨からは外れてしまうけど。
私が問題だと思うのは、どこで聞き覚えたのかわからない、敬語と嘘のつきかただ。こうやって言えば、大人を騙すことができると思っていることが大問題だ。所詮、小手先の技であり、そんなものは通用しない世の中なのだ。なにより、彼が大人になったときに、彼の大事な人をもこのような小手先で騙すような人になって欲しくないと思った。
叱ろうにも、真意がきちんと伝わるように叱るのは難しくて、今日も私は彼の嘘に気づかないふりをして、ビニールを開けたコミックを手渡すことしかできない。
この文章を読んだあなたが、子を持つ親なら、お子さんと話してみてほしいです。大事なのは、もっとありのままの部分を鍛えることです。本質をグレードアップさせて。
そんな3月29日。
エチカ
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