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3月6日

自分と異なるものを尊敬することは、何より自分のためである。

私は、とても負けず嫌いなのでしばしばそれによって辛い思いをする。しかし誰も誰かの真似をして、その全てをなぞることはできない。

いくら憧れの人がいて、そんな風になりたいと思っても、なれないフラストレーション。

しかし、尊敬はそんな感情から自分を離してくれる。

私にとって尊敬とは、「近づこう、真似しようとは思えないほど素晴らしい、同じ場所で動きをみつつ、学ばせてください」という心情だ。

尊敬している人の動きというのは、無理に近づこうとしても近づけない、なにかがある。尊敬しつつ観察していると、少しずつ身体に染みるように、入ってくるものがある。

私は大学で学んだ先生を心から尊敬している。その先生に師事するために、大学を選び、なんとかやってきたけれど、たった4年間では何も近づけたような気がせず、むしろその凄さを思い知ってさらに遠い存在になったような気さえする。

それでも、その先生の近くで過ごした学生生活は無駄ではなく、その姿勢や眼差し、大切にしていることなどを、直接的な言葉ではなく学びとることができた。

先生は、私には想像できないほど多くのことを学んでいらして、同時に思考し、感じ、アウトプットしてきたことだろう。絶対に一生かけても、敵わない。それでいいのだ!

尊敬の心は、人と自分を比べるのではない、良い諦めを私にもたらしてくれる。

そんな3月6日。

エチカ

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エチカ
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