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【あなたは誤解していませんか?】ロジカルシンキングとは何か、徹底解説します①
こんにちは!
奈良慎太郎です。
前回の記事で、戦略コンサルに必要なスキルは「思考力」だとお話しました。
その「思考力」の高さを決めるものは何だったか、覚えていますか?
そう、ロジカルシンキングができるか否か、です。
ロジカルシンキングについては前回もざっくりお話しましたが、そこでは話し切れなかったところまで解説していきたいと思います。
また、今回の記事で解説する内容は、コンサル志望の方だけでなく、どんなお仕事の方にも役立つはずです。
この記事を読んで、ぜひロジカルシンキングを物にしちゃってください!
ロジカルシンキングとは?
ロジカルシンキングを直訳すると、「筋道を立てて考える」になります。
「筋道を立てて考える」という表現を噛み砕くと、以下のように表すことができます。
1.問われていることにきちんと応えていること
2.提示する結論が、きちんと根拠に基づいて導かれていること
つまり、ロジカルシンキングとは、「物事を体系的に整理し、矛盾や飛躍のない筋道を立てる思考法」であると言えます。
特にコンサル業界でよく重視され、コンサルタントがもたらすバリューの根源となるスキルです。
ロジカルシンキングの3つのメリット
ロジカルシンキングを身につけることによるメリットは、以下の通りです。
①問題解決スキルの向上
②提案力の向上
③作業効率の向上
①問題解決スキルの向上
ロジカルシンキングを身に着けることで、「問題発生場所」を特定する精度が高くなり、物事を順序立てて解決策を導けるようになります。
目の前で起きている事象に対して、感覚で課題を特定するのではなく、様々な切り口で分解することで、より本質に近い発生場所のアタリ付けが可能となるのです。
そして、発生要素を分解し捉えていくことで原因の根源を探ることが可能になるため、根本的な解決につなげることが出来るようになります。
②提案力の向上
そもそもロジカルシンキングとは、「問われていることにきちんと応え、その応えた結論が根拠に基づいていること」。
この一連の流れは、まさに「提案力」そのものです。
ここでいう「提案」はクライアントに対するものだけでなく、日々の「ちょっとした上司への提案(=自分の想いを通すこと)」にも活用できます。
(例)上司が「この顧客は誰に担当させるべきか?」と考えていることを察知
ロジカルシンキングなし・・「この顧客は私が担当したい。その理由は・・・」と、熱意(=自分視点)だけを伝える
⇒「根拠」に欠けている
ロジカルシンキングあり・・「上司視点(安心感など)」「顧客視点」の観点も踏まえて想いを伝える
⇒「根拠」がはっきりしており、効果的な提案に結びつく!
③作業効率の向上
きちんと目的・意図を理解し、道筋を立て、自身の作業について説明できる状態で着手することが出来れば、無駄が減って効率が良くなることは明らかです。
与えられた仕事に対して、手あたり次第に手を付けてしまうと、
無駄な作業に時間を割く ⇛ 道筋をつけるのが難しく、上司への説明もままならない ⇛ 沢山の指摘を受け手戻り発生・・
この繰り返しになってしまいます。
その差が積み重なっていくと、「手戻りの繰り返しで時間を割いている人」と「次から次にこなしていく人」とでは、周囲から得られる信頼感も仕事の拡がりも差がつき、より一層大きな差が生まれていくことになります。
ロジカルシンキングを活用するときの注意点
ロジカルシンキングをきちんと身につけることができると、ビジネスパーソンとしての大きな武器を手に入れられることは確かです。
ですが、正しく使用することができないと、逆に大やけどをしてしまう可能性もあります。
この記事を読んでいるあなたにはそうなって欲しくないので、ここではロジカルシンキングを活用するときの注意点をお話していきます。
①応えている問いは、本当に応えるべきなのか
②なぜその切り口で整理しようとしたのか、見失わない
③常識や教養、価値観は人それぞれ
①答えている問いは、本当に答えるべきなのか
課題に向き合う際に、「よし、ロジカルシンキングで考えるぞ!」と意気込んで、いきなり飛びかかってはいけません。
まずは「答えている問いそのものが、本当に答えるべき問いなのか」を確かめることが重要です。
(例)《課題》全社のコスト削減策の対象に、子会社の『A社』を含めるべきか
仮に結論をロジカルに導けたとして、この問いの先にある回答としては、「A社を含めるべき」か「A社は含めなくてよい」のどちらかになります。
しかし、「なぜA社の話が出てきたのか?」「何を気にしてA社にフォーカスがあたっているのか?」という問いかけの結果によっては、もしかしたら「A社ではなくB社」を優先度高く議論したほうがよいかもしれません。
あるいは、「対象社数が増えた場合に、推進体制を増やせるのか?」という問いかけの結果によっては、「そもそも子会社を含めなくてもよいのでは」という結論になるかもしれません。
受け止めた課題に対して、いくらロジカルに正しい答えを提示したとしても、そもそもの問いの置き方が間違っていたら、提示した答えは役に立たなくなってしまいます。
そうならないために、まずは課題を深堀りしていく必要があります。
そこで課題の本当の意図をつかむことができれば、答え方を間違えることはないはずです。
②なぜその切り口で整理しようとしたのか、見失わない
論理をきちんと整理・分解していけると、それっぽく作業を進めているような錯覚に陥入りがちです。
ですが、常に意識しなければならないのは、なぜその切り口で整理しようとしたのか、ということです。
課題の意図を正しく汲み取って、答えを出すためにいざ整理しようと思っても、その整理の切り口がブレてしまっては仕方ありません。
(例)《課題》売上UP策を検討するにあたって、会員を分類化する
A.「血液型(A型、B型、AB型、O型)」×「来店時間」
⇒例えば・・「夕刻にAB型が多い」
B.「年齢別(20代、30代〜)」×「来店時間」
⇒例えば・・「早朝に60代が多い」
血液型で分類すべきか、年齢で分類すべきか。
AとBでは、どちらで分析したほうが答えを出すための決定打になるでしょうか。
切り口は、答えを出すための決定打につながるものにするのが大切です。
それをきちんと意識した上で切り口を決定し、その切り口に基づいて整理していくようにしましょう。
③常識や教養、価値観は人それぞれ
常識や教養、価値観は人それぞれによって異なることを忘れてはなりません。
ロジカルシンキングという手法が世の中に存在していることを知っている人もいれば、知らない人も当然います。
それゆえに、自身がきちんと論理立てて物事を整理できたつもりでも、受け手にとってそのロジックの良さが伝わらないことがあることを理解しておくことが重要です。
まとめ
◯ロジカルシンキングの3つのメリット
①問題解決スキルの向上
②提案力の向上
③作業効率の向上
◯ロジカルシンキングを活用するときの注意点
①応えている問いは、本当に応えるべきなのか
②なぜその切り口で整理しようとしたのか、見失わない
③常識や教養、価値観は人それぞれ
ロジカルシンキングは、正しく使うことができれば最強の武器になります。
ぜひ今回の内容を忘れずに、普段に活用していただけたらと思います。
ロジカルシンキングのお話は次回にも続きます!
次回もお楽しみに。
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