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「池上亜佐佳 河原抄子 十七絃ジョイントリサイタル」

「池上亜佐佳 河原抄子 十七絃ジョイントリサイタル」行って参りました。

楽しかった!
十七絃箏の柔らかい低音が大好きなのですが、十七絃箏は、十三絃箏と登場すると、どうしても伴奏楽器になりがちです。
しかし、リサイタルであれば、思う存分、その音色を堪能できます。
前回2020年もお邪魔いたしましたが、久しぶりのリサイタル、しかも今回は河原抄子さんとのデュオとのことで、これは必聴!と出かけました。

1曲目の「風」から、美しい響きに酔いしれました。
コミカルで軽やかな音色。アコースティックギターのような柔らかい音色。
尺八との掛け合いならぬ、語り合い。
十七絃箏の様々な表情を楽しませていただき、最後はお二人での演奏「羽織り」。

同じ十七絃箏でも、楽器によって音色が全然違います。
お二人での「羽織り」は、奏者は二人ですが、それぞれの十七絃箏が、まるで意思を持っているかのように、歌い響き、四者で演奏しているかのようでした。

生の演奏会では、奏者の方の演奏スタイルを拝見するのも楽しみです。
河原さんの演奏は初めて拝見いたしました。
手首がとても柔らかくて、腕全体の動きがバレエのようにとても美しいです。
そして、楽器も一緒に踊っているかのように鳴り響きます。
目で見ても、耳で聴いてもうっとりしてしまいました。

池上さんの演奏は、十七絃箏に対する優しく丁寧な想いがとても伝わってきます。
やはり奏者の方が楽しんで弾いてくださると、聴いていても、とても楽しく、ワクワクして、いつまでも聴いていたくなります。

こちらの公演は、11月15日にも同じ内容で、福岡市あいれふホールにて開催されます。
お見逃しなさりませんように。

今日もまた、幸せな気分で家路につきました。

*箏の演奏会をなさる方は皆さま「先生」でもあるのですが、「客席からの眺め」では、先生と生徒という立場ではなく、奏者と観客、ということで、「さん」付けで表記させていただいております。ご了承くださいませ。

*箏の波では、演奏会情報をご案内しております。是非、生の演奏を聴いてみてください。
https://gainful-butter-9171.glideapp.io/

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会場 すみだトリフォニー小ホール
日時 2021年10月26日(火) 19:00
プログラム
牧野由多可:十七絃独奏による主題と変容「風」 1965
牧野由多可:十七弦独奏曲 串人形 1981
吉松隆:なばりの三ッ 十七絃独奏のための 1992
佐藤聰明:魂招琴(たまおぎこと)1994
MAKI code“M”:「羽織り」(委嘱・初演)2021
演奏
池上亜佐佳(十七絃箏)
河原抄子(十七絃箏)
善養寺惠介(尺八)

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