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「下野戸亜弓 現代箏曲の世界」

「下野戸亜弓 現代箏曲の世界」行って参りました。

素晴らしかった。
4曲いずれも。
音楽を聴いたと言うより、上質な映画を見た気分。
作曲家それぞれに依頼されたとのことだが、プログラム全体で一つの物語を感じる。

凜とした歌、朗々たる語り、美しい音色、圧倒されるほどのテクニック。
その美しい響きをすべて忘れて、目の前に広がる曲の世界に吸い込まれ、心が震える。

風そよぐ穏やかな春の景色。静かに沈みゆく太陽。様々な表情を見せ、夜明けとともに消えていく月。天上人の語らい。
人は、美しく暖かい大きな宇宙に包まれているのに、恐れや悲しみ、不安や怒りがなくなることはない。
誰もがきっと、人の性の哀しさを抱えながら、祈り、日々一歩一歩、歩んでいく。。。そんな物語。

下野戸亜弓先生
作曲家の皆さま、共演者の皆さま、スタッフの皆さま。
心満ち足り、穏やかな気持ちになる素晴らしい時間を頂戴いたしました。
どうもありがとうございました。

*箏の波では、演奏会情報をご案内しております。是非、生の演奏を聴いてみてください。
https://gainful-butter-9171.glideapp.io/

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会場 トーキョーコンサーツ・ラボ
開演時間  昼の部  15:00 / 夜の部 19:00
プログラム
下野戸亜弓作曲  春と修羅 〜声と25弦箏のための〜(改訂初演)
桑原ゆう作曲   月光日光 (委嘱初演)
権代敦彦作曲   Antiphona ad solis occasum (委嘱初演)
~沈みゆく夕日へのアンテイフォナ 
高橋悠治作曲   月を入るゝ露   (委嘱初演)

演奏 下野戸亜弓(箏・歌)/坂真太郎(謡・声)/金子展寛(25弦箏)
トーク出演  桑原ゆう・権代敦彦・高橋悠治

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