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白色腐朽菌と農業

皆さんは白色腐朽菌を知っていますか?
白色腐朽菌は、木材を腐朽(腐食による劣化)させる木材腐朽菌の一つです。
木材腐朽菌は、とても簡単に説明するならば、森林などで折れた枝や木にくっついてもぐもぐ食べて分解してくれる子たちだと思ってください。
因みに、シイタケ、ナメコ、エノキタケ、マイタケなどの食用キノコも白色腐朽菌に分類されるので、私たちにとってはとても身近な存在でもあります。

さて、この白色腐朽菌。
先日の農業WEEKに招待してくださった藤原先生から教えていただいたACT農法では農業にも使われています。

「ACT農法では、白トリュフ菌やマツタケ菌などから独自に選抜した外生菌根菌(ACT菌根菌)を活用して土壌を豊かにし、化学肥料や農薬を大幅に削減する次世代農業技術です。特に窒素肥料や殺菌剤を大幅に削減した栽培方法でも健康な作物が育ち、環境への負荷軽減に大きく貢献します。また、農地に炭素を固定することで、温室効果ガスの排出を抑え、地球温暖化防止にも寄与します。」
(合同会社ACT様のHP「ACT農法とは」より引用
https://actyomitan.com/act農法とは?-2/)

また、この農法で栽培された作物は、化学肥料に頼らず育つため、エグ味や雑みが少なく、自然な甘みがあるそうです。
私も実際にこの農法で育った玄米を購入して食べてみましたが、とても食べやすく思いました。
しかも、タンパク質含有量が少なく、雑味がないので、玄米なのに研いだ後に浸水なしで炊くだけで甘くて美味しいごはんが炊き上がります。
玄米があまり好きではない、うちの子たちもぷちぷち食感が美味しいと食べました。
(但し玄米は白米よりも食物繊維が豊富なので、しっかりと咀嚼して食べることをオススメします。美味しすぎるので食べ過ぎにも注意。笑)

この農法で育てられたもので私が食べたことがあるのは、お米とバナナですが、その他にもイチゴ(無農薬・無化学肥料・無堆肥での栽培)やトマト、サクランボや桃の栽培にも導入されている農家さんがいらっしゃるようです。
お米の場合は慣行農法であっても収穫前に数回撒くだけで残留農薬を減らすことができるので、農家さんにとっては手間もコストも少なく、私たち消費者にとってもうれしいことだと思いました。

さて、白色腐朽菌や白色腐朽菌を使った農法、ACT農法で育った作物のことなどもっと詳しい話が聞きたい!と思われた方もおられるはず。
今週金曜日(11月22日20時から)に藤原先生が「菌活zoom」に登場されます。
ご興味のある方はぜひ参加を検討なさってはいかがでしょうか?

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