ただの1秒が永遠よりながくなる

夫婦ともに、若い頃から・・・学生の頃から、音楽が好きで、no music no life・・・だったと思います。

主人も、いろんな人の音楽に敏感に深く反応する人で、でもその中でも、斉藤和義はもう若い頃から。　そして、いつからだろう・・・・秦さんは、まだあまり世間では知られてない頃から、彼は惹かれていたようでした。

若い頃から、社会人になり結婚して息子が生まれて、おうちを建てて・・・
そんな人生でも、一番充実していく過程にいつもそばにあった、斉藤和義と違って、秦さんは、主人が病気になった後に惹かれた音楽。

主人が秦さんを聞いている後ろ姿はいつもどこか真剣で、そして、それを見ている私はきゅっと心が苦しくなったことが何度もありました。この歌詞を主人はどんな想いでと思うと、私は、心が柔らかさを失って、固くなるような、そんな想いで彼の背中を見ていました。

だから、斎藤和義とともに、ずっと、聞くことができていませんでした。

斉藤和義は、少し前に、FIRST TAKEに出演したのを見れたことがきっかけで、聞けるようになりました。息子ちんのおかげでもありました。

でも、秦さんは・・・・やっぱり聞けていなくて。

でも、今日、ふっと、U-nextの画面にあがってきていて。
music baton　の独占配信を、思い切って聞いてみました。

やっぱり、声が心に届いたとたん、心臓がトクンとしてざわっとして・・・・
きついな・・・・・と、本当は思った。

それでも、少し大丈夫になっている気がして、最後まで聞こうと思いました。

そして、ずっと涙があふれている状態だったけれど、最後まで聞けた・・・・　最後はまるで線状降水帯に見舞われたような涙を流しながらだったけど（笑）嬉しかった。

特に、ステージの最後の２つの曲。

主人が良く歌ってた曲でした。

水彩の月　からの　アイ。

水彩の月　は、歌詞が・・・・・・・もう・・・・重なりすぎるから。

どうにもこうにも。

そして、「アイ」　パパがどうしてこの２つの曲が好きだったのか、歌詞をなぞれば、一目瞭然。

だから、私は、リアルすぎて、心がやけどしそうで、聞けなかった。
うれし涙しか流さないと心に決めたいつかの日からの決心が、たやすく壊れそうな気がして。

だけど、それだけ、とてもとても大切な曲だった。

だから、今日、ちゃんと聞けてよかった。聞けるようになって良かった。

それにしても、秦さんったら。
水彩の月とアイで終わるなんてね。

勝手に、秦さんからの私の未来の為へのプレゼントだったと思うことにします。

音楽の不思議。

頭で考える前に、今は聞かない方がいいかもと思う感のようなものが働くのは、心のやわらかな部分に記憶が刻まれているからでしょうね。

あんまり私、泣かないのに。
嬉しい時しか泣かないと決めていたのに、今日はもう、目が腫れあがっちゃった。

でも・・・・未来をくれる涙だから流していい涙。

今日は、本当に時間もなくて、ひとりごとのように、一気に書いているので、少し乱雑でごめんなさい。
また、一個、何かを体が巻き込むようにして、前へ進んだ日。
パパ、ちゃんと聞けたよ。やっぱり、パパが秦さんの歌声を借りて歌ってくれているようだったよ。パパはいつでも、そばにいてくれる。
そう思ってるからね。


水彩の月　　（秦　基博）より

ねえ　もしも　君に　もう一度　会えるとしたら　うまく言えるかな
いつかと同じ水彩の月の下でも　またその横顔　見てるだけだな

話せなかったことがたくさんあるんだ　言葉じゃ足りなくて
僕は君へのこの想いにかわる明日を　あてもなく　空に　探しているよ
・
・
今日の月は、優しくて　でも　寂しくて　君のほほえみとどこか重なる
気づけなかったことが　たぶん　あるんだろうな　ぬくもりに甘えて

僕も静かに悲しみさえも　受け入れながら　君のように　今と向き合いたい
ただそこにある　それだけでいい　君が教えてくれた美しさ
生きていくことに意味があるなら
ただ　ひたむきであれたら

手のひらにこぼれる　かすかな明かり　
いつまでも　このまま消えないでよ


アイ　（秦　基博）　より

その手に触れて　心に触れて
ただの一秒が永遠よりながくなる　魔法みたい
あなたが泣いて　そして笑って
ひとつ欠けたままの僕のハートが　ほら　じんわりふるえる
・
・
ただいとしくて　だけど怖くて
今にもあなたが消えてしまいそうで　夢のように
僕を見つめて　そっと笑って
瞳閉じてもまだ　伝わる温もりが　確かにあるのに