レシート
週末に一つは投稿。今週もなんとか、間に合いそうですが、なんで私はやっぱりこんなにギリギリをせめちゃうんだろうなぁ。もうね、自分でもあきれちゃいます。でも、間に合ったからね。良しとしよう。
気づけば、もうすぐお盆ですね。8月は主人が亡くなった月でもあります。
この1年、ものすごくたくさんのことがあって、
でもそのほとんどのことが、とてもとても私にとっては、想像していたよりも随分と優しいものばかりでした。きっと、私のまわりにいてくれて、関わってくれた全ての人達のおかげです。本当に感謝感謝な日々です。
幸せなことも、ちゃんとちゃんと、たくさん降り積もり続けてくれた一年でした。そして、その幸せは、ただ単純な幸せではなくて、私の人生に深みを増してくれるような・・・いろんな気づきをくれるような・・・そんな奥深い幸せだった気がしています。
パパの姿は見えなくなったけれど、私も息子も、私達らしく、生きてこれた・・・・・かな。
もちろん、不意打ちでサラサラと涙が流れることも日常茶飯事です。でもね、たくさんの優しさが混ざってるような涙。寂しいだけでもないし、悲しいだけでもない。
寂しいのは、パパが、これでもかというぐらい、最後の最後まで、長い年月、かかを愛してくれてたから。パパは、高一の時から、よくもあんなにずっとかかにゾッコンでいれたもんだよねと、息子ちんとも話すのですが、やっぱり私は本当に幸せものでした。
だからね、寂しいけど、寂しくない。
パパからの宿題は「どうか、パパがいなくなっても、しあわせに笑っていてほしい。(パパはそれだけが心配だと)」でした。
とりあえず、今日も、かか(私)も、息子ちんも、私達らしくガハガハ笑って、そして冗談も言い合って、お互いをいじり倒そうと懸命になったり、夕飯のお好み焼きは、すごーく美味しかったし、かかは、筋トレ、調子にのってやってたら、くびれがどんどんできてるし、それを息子ちんに自慢しまくったそんな夏の一日でした。
(ちなみに、息子ちんは、典型的な細マッチョ。もちろん、6パック。かかはまだ1パック^ー^;)
さて、今日のタイトルは「レシート」です。
先日、息子ちんが東京へ一人旅に行く前のこと。ごっそり、ものすごい量のレシートを財布から出していました。ま~だ、片づけていなかったので、「しょうがないな〜」と、昨晩、私が片づけようとした時に、一枚のレシートに目が止まりました。
息子ちん、おそらく1年以上前からのレシート、全部とってる・・・(誰に似たのだろ。全部、きちんと折り畳んで、綺麗に残ってた。)
私が目にとめたレシートは、昨年の私の誕生日の翌日のもの。ケーキ屋さんのレシートでした。
そう、昨年の私の誕生日に1日遅れで、息子ちんが博多へ行った帰りに、駅前のケーキやさんで買ってきてくれたんでした。
去年の私の誕生日は、主人が亡くなってまだ1か月もたっていなくて。主人は私の誕生日には必ずケーキを買ってきてくれていました。そのほとんどが、駅前のケーキ屋さん。息子ちんと二人で買いにいったことも多く、小さな息子ちんと二人で選んできてくれたこともありました。
そのケーキ屋さんのケーキを、はじめて息子は、1人で買ってきてくれたんでした。パパがいないはじめてのお誕生日。まだまだ、パパが亡くなって1か月もたっていなくて、お誕生日自体が、私の中では、軽~く風に吹かれたように、すっとんでいました。
でも、あの日、駅へ息子ちんを迎えにいって、息子ちんが車に乗り込んできた瞬間に「はい!」って少し照れたようにケーキを渡してくれて、私は、もう大騒ぎでした。
「え~~、きゃあ~~、ま~じで~、うっそーん、泣きそう~、ひょえ〜、嬉しい~~、しあわせすぎる~(>_<)。」
多分、ありとあらゆる言葉を言った気がします。(笑)それぐらい嬉しかった。そして、家に帰ったら、今度は逆にしみじみ感動してウルウルしたんでした。
息子ちんが、昔はパパと一緒に行ってたケーキ屋さんに、はじめて1人でドアを開けて、多分少しどぎまぎしたんじゃないかな。あのケーキ屋さん、いつもお客さんが沢山いるから、どのタイミングでどの店員さんに言えばいいかも迷うし、遠慮してたら多分永遠に買えない。
そんな中、ケーキを選んで「これとこれと」なんて、息子ちん言うのもはじめてなはず。卵アレルギーがあるから、今でも自分は食べれないのに。
でも、2つ選んでくれて、お金を払って、お店を出て、手にもって駅までもどってる姿・・・・・その情景を勝手に妄想するだけで、「もう、かあちゃん、なんもいえね~」ってぐらい幸せでした。
「パパあ、パパは目の前からいなくなっちゃったけど、見て見て!ちゃんと、息子ちんがパパのかわりに買ってきてくれたんだよお。」
「しあわせなことは、ちゃんと起こり続けるんだね。やっぱり降り積もりはじめるんだね」
そう思ったあの日のレシート・・・・・
しみじみしました。ただの紙切れだけど、私にとっては、お金では買えない宝物のように、後光が差して見える(笑)
「パパ、安心してね。かかと息子ちんは、きっと大丈夫だから。」
そう思わせてくれた日のレシートだから、こっそり抜き取って、ほぼ日の5年日記のポケットにしまいました。
他にも、大切に全部レシートをとってる息子ちん。すごいな。私は、結構、レシートがお財布にたまるのが嫌で、はしからはしから捨てちゃうから(笑)これからは、思い出深い日のものは、とっておこうかなあと思った夜なのでした。