自分を愛するということ
自己肯定感という言葉を最近ではよく聞くようになり、自己肯定感をあげるにはどうしたらいいのかと聞かれることがよくあります。
いまではいろんな方がその方法を解説されているので知っている方もいらっしゃるかと思いますが私がしてきたことをご紹介しますね。
そもそも私はどちらかというと自己肯定感は高いほうだと思って生きてきました。末っ子で甘やかされ、私はかわいいんだ、私は何をしても許されるんだ!この世は私のもの!!私が天下だ!!!!と小さいころは思って生きていたわけです。
しかし、大きくなって、学校や社会に出れば思い通りにいかないこともたくさんあります。たくさんの魅力的な人にお会いすればするほど、私はまだまだだな、もっと頑張らないと。とか大好きな人にふられたら、こんなわたしだからふられたんだ・・・。とか。
家族という無償の愛を注いでくれる安全な場所を飛び出すことで、”こんなわたしなんて”と自信をなくしてしまう経験もするわけです。中には家庭の中でそれを体験したという方もいらっしゃるでしょう。
そして、私たちはその中で”我慢”や”犠牲”を同時に覚えていきます。たくさんの傷つく経験をするたびに、それを無意識のうちに思い込んでいくのです。
こんな私は自分の言いたいことを言ってはいけない、いったら嫌われてしまうとか、本当はこっちが欲しいけど、嫌われるのが怖いから我慢してこちらを選ぼう。
人目が気にってしょうがない。こんなことをしたら常識知らずだと思われてしまう。失敗したらみんなにばかにされるから挑戦はやめておこう。
私さえ我慢したらこの場は何とかなるのだから私が犠牲になろう。私はこんなに人に迷惑をかけてきたんだから。もっとすごい自分じゃないとみんな離れていなくなってしまうとか。
いやいや、自分は嫌われたくないなんて全然思ってないよ!相手の喜ぶ顔が見たいから、本当に自分はこれでいいと思ってるんだよって方もいると思います。自分は心から相手を想って譲ったり、受け止めたりできますって方も。
きっとそう感じたあなたは、とても優しい方なんだろうなと私は思います。
私は優しいあなたももちろんだいすきです。他人を思いやれることは素敵なあなたの長所なわけですから、そのままでももちろんいいと思いますし、変える必要はないと思います。
でももし、優しすぎるせいで、我慢強すぎるせいで、どこかで、虚しさを抱え、だんだんとそれが積み重なり、苦しくなってしまっている方や、本当に自分の人生はこれでいいのかなと感じている方がいるのであればぜひ知って頂きたいことがあります。
それは
あなたのしたいこと、やりたいこと、思っている気持ちを言葉に出して相手に伝えたり、あなたの本当にやりたいことをしても、もう誰もあなたを責めたりはしませんよ。ってこと。
(もちろん、誰かを傷つける行為や犯罪行為はだめですよ!誰かだけでなく、自分を傷つける行為もです!それは全力で止めます!!そして伝え方ややり方もなんでもかんでもOKということではなく、せめて思いやりは持っていただきたいですが)
例えば、こんな仕事をしてみたいとか、こんな生活が送りたいとか、好きな人に好きって伝えたいとか、海外に行ってみたいとか。
おいしいご飯が食べたいとか、愛してるって言ってほしいとか。
どっちがいいって聞かれたときに私はこっちがいいって自分の気持ちを伝えたいとか。
大きなことから小さなことまであなたが本当にしたいと思う気持ちを優先させてもいいと思います。
私はそんなあなたを応援しますし、そんなあなたの味方です。
そして
なにより、あなた自身があなたの味方であり、一番応援してあげてください。ということ。
先ずはあなたが自分の気持ちを優先することを認めてあげて、許してあげて、受け入れてあげてほしい、それが”自己肯定”ということになるわけです。
他人でも家族でも友達でも、世間でもなく、あなたの中にいる、とってもあなたに厳しい”あなた”が認めてあげること、それが大切になってくるのです。
ここでひとつ覚えていてほしいのは、決して、あなたの中にいる厳しいあなたが悪者ではないということ。
厳しいあなたは、ただ小さい頃や、まだ自立していないときのあなたを、周りから守るために、周りに頼るために”必要であったあなただった”ということだけなのです。
だから、そんな幼い頃にできたもう一人のあなたにお伝えしたいのは
もう大丈夫だよ。
あなたは十分に大きくなって、もうなにもおびえることはないよってこと。
幼いころに傷ついたあなたは、もう一人じゃないし、ほかのだれでもない大人になったあなたが、あなたの一番の味方でいることができるんだから。
そのためにもいまの自分を愛そう。
ということです。
とはいえやっぱり周りの目が気になる、とか周りを犠牲にして自分だけ幸せになるなんてそんなの許せないし、許されるわけない。と思ってしまうあなた。
本当に本当に優しい方なんですよね。
でもなぜあなただけは自分を優先させてはいけないのでしょうか?その疑問の答えについては改めて別のBLOGでお話させて頂きますね・・・ともったいぶる・・・というわけではなくて、とにかく自分を愛す練習をまずはしてほしいのです。
先ずは、その方法をお伝えするので変わりたいと思っている方は、実践してみてください。
いろんな方法がありますが、3つお伝えします。
①鏡に向かって今日もかわいいね、かっこいいねと言ってみる
私って本当にかわいいなあ、優しいなあ、こんないい女性、男性みたことないわ!
え、なにそれ最高に虚しい・・・・と感じたそこのあなた
②お友達や家族に褒めてもらう
私のいいところを教えてくださいって聞いてみる!そうするとあなたのいいところを周りの皆さんが教えてくれて褒めてくれます!
え、自分から聞くとかさらに虚しいし、そもそも私が頼んでいるから言っているだけで、みんな本当はそんなこと思ってないに違いない・・・と感じたそんなあなた
③毎日の生活ですることすべてを自分のためにしてあげていると感じながら行う+自分をほめて感謝する+小さな自分優先をしてみる。
これは、例えばお風呂に入るとき。
こんなに頑張った私の体を今日は丁寧に洗ってあげよう。そして体を洗いながら、”いつもありがとうね、この体のおかげで私はいろんなことができる。そしてこんな風に自分を大切にできる自分てなんて偉いんだろう。私はこの体に生まれて幸せだな”と声をかけてあげる。
のどが渇いたとき。
何かしてた場合は、あとこれだけやってから・・じゃなくて、今飲んであげる。そして私のためにおいしいお水を飲んであげよう!そして今水を飲んでくれた自分をほめる。ありがとう。こんな風に自分に優しくできる私、素敵だわあ・・・。とか。
トイレに行きたいとき。
あと少し我慢しようとせずに、今行く。そしてトイレに行きたいときに行ってあげられる自分をほめる。
ランチの時。
本当はこっちが食べたけど200円高いしなあ・・・。本当に食べたいほうを食べる。(もちろんお金をその時に本当に持ってなかったら足の速さと相談になりますけど・・・)
というように、自分を優先できない理由は様々あるとは思いますが、小さなことから、できることからあなたの気持ちを優先させることを始めてみましょう!
これが自己肯定感を上げるための最初のステップになるかと私は思います。
そうして自分の気持ちを優先して、自分の気持ちを聞いていってあげることで、あなたは優しい気持ちになると思います。
そんな体験を積み重ねていくことで、あなたは癒され、自分の本当の気持ちに気が付けたり、人に優しくできるようになり、そんなあなたが見る世界は優しさと愛にあふれ、自然とあなたの内側に眠る本来の自己肯定感も高まっていくでしょう。
そしてもう一つ覚えていてほしいのは、とはいえ人間だからできない日もあるということ。
もともとがとても優しくて頑張り屋さんのあなただから、それができなかったときに必ずもう一人の厳しい自分が出てきます。
”ほらできなかった、そんなんだからだめなのよ”って。
でもよく考えてくださいね。何十年とそうして生きてきたのだから、いきなりは誰だって難しいんです。
できない日があってもいいんです。
そんなときは、今日はとっても忙しくて心に余裕がなかったもんね、でも、できてなかったなって気が付くことはできたんだから、とってもえらいよとか、大丈夫また明日からがんばったっていいんだからね。と最初は責めてしまっても、最後には優しくしてあげてください。
愛は与えて、与えられるという言葉がありますが、持っていないものを人にあげることはできません。
まずは自分で自分に愛を与えてあげる。すると自然と人にも与えられる。そして”こんなわたしなんて”と思っていた自分から、”自分は愛を与えてもらえるにふさわしい人”と自信を取り戻すことができれば、もう当たり前のようにあなたの見る世界は愛になりますよね。
優しいあなたは、ついつい周りに与えることに一生懸命になってしまうと思います。でもたまには自分に優しくしてあげてくださいね。
世界中の皆様に愛を込めて
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